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告白※
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「好きです。好き。…好きなのに他の人と寝て、自分が最低過ぎて吐きそう。」
僕はじっと隼人さんに見つめられながら、ほとばしる気持ちのまま言葉を繋いだ。もう黙っていられなかった。それは僕の贖罪でもあり、一方で楽になりたいという狡い行為でもあると何処かで感じていた。
ああ、でも僕のことを好きでも何でもなければ隼人さんにとっては面倒くさいだけだ。そう思ったら、僕はさっきまで馬鹿みたいに喉から溢れて来た言葉を失った。
黙りこくってしまった僕に、隼人さんは優しく尋ねた。
「もう終わり?もっと俺に縋り付かなくていいの?」
僕はハッとして、苦しいほど涙を堪えて呟いた。
「隼人さんが僕のこと好きでもないなら、面倒なだけですよね。自分が見っともないってよく分かってるから、これ以上迷惑かけたく無いし、隼人さんに呆れられたく無いんです。」
すると隼人さんは僕の顎を指でそっと掴んで唇に触れるか触れないかの距離で囁いた。
「いつ俺が洸太の事好きじゃないって言った?勝手に人の気持ち考えて自己解決するのは洸太の悪い癖だ。…でも俺も狡いかも。洸太にこんなに好きって言われてるのに、嬉しくてもっと言わせたくて立ち回ってるから。
俺も洸太が好きだよ。…昨日洸太は自己判断して間違いを犯したけど、俺は許すよ。俺にも過去があるし、洸太が引く様な事もあるかもしれない。だからもう忘れよう。洸太が間違いなく俺だけに抱いて欲しいって気がついてくれたのなら、それはそれで感謝するくらいだ。」
やっぱり隼人さんは大人だった。俺の子供っぽい言い訳や弱さをなんて事ないと放り出してくれる。僕は嬉しさで舞い上がって、隼人さんの首にしがみついて唇を押し当てた。
そこから僕らはまるで飢えた獣の様にお互いを貪り合った。あっという間に素っ裸にされて、僕は高まった身体を隼人さんに押し付けた。さっき強めに吸われた胸元がヒリヒリするのも罰の様で嬉しかった。
「用意しようか?」
ぼんやりと呆けた僕にそう言って手を差し出されて、僕は絶対的なその節張った美しい手を握った。もう二度とこの手が僕のものにならないと感じていたのに、チャンスは巡ってきたんだ。それは二度と間違わないと決心するのには丁度だった。
それから僕を浴室で焦らす様に準備した隼人さんにされるがまま、僕はため息と震える快感を道連れにシャワーを浴びた。
「…綺麗だな。本当に寝て来たの?」
そう隼人さんに呟かれて、僕はハッと顔を上げて震える声で言った。
「…何度もシャワー浴びたから。自分のしでかした間違いが洗い流せれば良いのにって思っ…!」
そう言い終わる前に、浴室に置きっぱなしだったジェルをまとった隼人さんの指は僕をゆっくりと抉った。全然違うその感覚に、僕は仰け反って喘いだ。
「んっ、あ、隼人さんっ、好き…!」
いやらしい水音を立てて、ゆっくりと確実に僕の中の良いところを撫でる隼人さんの指は少しづつ増やされた。僕は泣き声の様な甘い喘ぎを浴室に響かせた。きっと部屋の外まで聞こえてしまっているかもしれない。
口元に手を置くと、隼人さんがその手を引っ張り下ろして囁いた。
「洸太のストーカーに聞かせてやるんだ。洸太は誰のものか教えてやらないと。」
そう言われて、僕は隼人さんの指を締め付けた。ああ、僕は隼人さんのものなの…。喜びが胸を満たして、同時に僕は急に激しく動く隼人さんの指に翻弄されて、バカみたいに首を振った。
「ああっ!イイっ、気持ちいいっ。もう、立ってられない…。」
ベッドに倒れ込む僕らは、少し濡れた身体も気にせずに抱き合った。僕の口の中を犯す隼人さんの舌が、舌の付け根をくすぐって少し苦しいくらいだ。でもそれが良い。隼人さんが僕に与える苦しさで、僕の罪が軽くなる様な気がしたからだ。
だから僕は床に膝をついて、隼人さんのすっかり立ち上がった大きなそれを喉の奥へ咥え込んだ。圧倒的な存在感のそれが口の中でゆっくり動き出すと、僕は涙目になりながらすっかり興奮していた。
苦しいのに、口の奥を撫でられて何とも言えない感覚になる。いやらしい味が、僕をすっかり夢中にさせた。時々呻く様な隼人さんの息遣いが聞こえると、喜びが胸に湧き上がった。
不意にズルリと育ち上がったそれが抜かれて、僕は咳き込みながら隼人さんを見上げた。
「…無理するな。それに洸太の中に挿れたい。」
そう、低い声で言われて、僕は自分の顔が熱くなるのを感じた。ああ、僕も隼人さんを感じたい。
ベッドに転がって優しい触れる様なキスを顔や耳に何度も落とされて、それがまるで許しを与えられている感覚になりながら、待ちきれない僕は自分で脚を広げて、身体を起こした隼人さんに頼んだ。
「お願い…、挿れて下さいっ。」
僕はじっと隼人さんに見つめられながら、ほとばしる気持ちのまま言葉を繋いだ。もう黙っていられなかった。それは僕の贖罪でもあり、一方で楽になりたいという狡い行為でもあると何処かで感じていた。
ああ、でも僕のことを好きでも何でもなければ隼人さんにとっては面倒くさいだけだ。そう思ったら、僕はさっきまで馬鹿みたいに喉から溢れて来た言葉を失った。
黙りこくってしまった僕に、隼人さんは優しく尋ねた。
「もう終わり?もっと俺に縋り付かなくていいの?」
僕はハッとして、苦しいほど涙を堪えて呟いた。
「隼人さんが僕のこと好きでもないなら、面倒なだけですよね。自分が見っともないってよく分かってるから、これ以上迷惑かけたく無いし、隼人さんに呆れられたく無いんです。」
すると隼人さんは僕の顎を指でそっと掴んで唇に触れるか触れないかの距離で囁いた。
「いつ俺が洸太の事好きじゃないって言った?勝手に人の気持ち考えて自己解決するのは洸太の悪い癖だ。…でも俺も狡いかも。洸太にこんなに好きって言われてるのに、嬉しくてもっと言わせたくて立ち回ってるから。
俺も洸太が好きだよ。…昨日洸太は自己判断して間違いを犯したけど、俺は許すよ。俺にも過去があるし、洸太が引く様な事もあるかもしれない。だからもう忘れよう。洸太が間違いなく俺だけに抱いて欲しいって気がついてくれたのなら、それはそれで感謝するくらいだ。」
やっぱり隼人さんは大人だった。俺の子供っぽい言い訳や弱さをなんて事ないと放り出してくれる。僕は嬉しさで舞い上がって、隼人さんの首にしがみついて唇を押し当てた。
そこから僕らはまるで飢えた獣の様にお互いを貪り合った。あっという間に素っ裸にされて、僕は高まった身体を隼人さんに押し付けた。さっき強めに吸われた胸元がヒリヒリするのも罰の様で嬉しかった。
「用意しようか?」
ぼんやりと呆けた僕にそう言って手を差し出されて、僕は絶対的なその節張った美しい手を握った。もう二度とこの手が僕のものにならないと感じていたのに、チャンスは巡ってきたんだ。それは二度と間違わないと決心するのには丁度だった。
それから僕を浴室で焦らす様に準備した隼人さんにされるがまま、僕はため息と震える快感を道連れにシャワーを浴びた。
「…綺麗だな。本当に寝て来たの?」
そう隼人さんに呟かれて、僕はハッと顔を上げて震える声で言った。
「…何度もシャワー浴びたから。自分のしでかした間違いが洗い流せれば良いのにって思っ…!」
そう言い終わる前に、浴室に置きっぱなしだったジェルをまとった隼人さんの指は僕をゆっくりと抉った。全然違うその感覚に、僕は仰け反って喘いだ。
「んっ、あ、隼人さんっ、好き…!」
いやらしい水音を立てて、ゆっくりと確実に僕の中の良いところを撫でる隼人さんの指は少しづつ増やされた。僕は泣き声の様な甘い喘ぎを浴室に響かせた。きっと部屋の外まで聞こえてしまっているかもしれない。
口元に手を置くと、隼人さんがその手を引っ張り下ろして囁いた。
「洸太のストーカーに聞かせてやるんだ。洸太は誰のものか教えてやらないと。」
そう言われて、僕は隼人さんの指を締め付けた。ああ、僕は隼人さんのものなの…。喜びが胸を満たして、同時に僕は急に激しく動く隼人さんの指に翻弄されて、バカみたいに首を振った。
「ああっ!イイっ、気持ちいいっ。もう、立ってられない…。」
ベッドに倒れ込む僕らは、少し濡れた身体も気にせずに抱き合った。僕の口の中を犯す隼人さんの舌が、舌の付け根をくすぐって少し苦しいくらいだ。でもそれが良い。隼人さんが僕に与える苦しさで、僕の罪が軽くなる様な気がしたからだ。
だから僕は床に膝をついて、隼人さんのすっかり立ち上がった大きなそれを喉の奥へ咥え込んだ。圧倒的な存在感のそれが口の中でゆっくり動き出すと、僕は涙目になりながらすっかり興奮していた。
苦しいのに、口の奥を撫でられて何とも言えない感覚になる。いやらしい味が、僕をすっかり夢中にさせた。時々呻く様な隼人さんの息遣いが聞こえると、喜びが胸に湧き上がった。
不意にズルリと育ち上がったそれが抜かれて、僕は咳き込みながら隼人さんを見上げた。
「…無理するな。それに洸太の中に挿れたい。」
そう、低い声で言われて、僕は自分の顔が熱くなるのを感じた。ああ、僕も隼人さんを感じたい。
ベッドに転がって優しい触れる様なキスを顔や耳に何度も落とされて、それがまるで許しを与えられている感覚になりながら、待ちきれない僕は自分で脚を広げて、身体を起こした隼人さんに頼んだ。
「お願い…、挿れて下さいっ。」
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