70 / 104
受験生
卒業旅行?
ふと箕輪君に揶揄われたのを思い出しながら、キヨくんと別れて塾へ向かった。指定校推薦に応募するかどうかに関わらず、受験勉強をサボることは出来ない。それでもさっき話した内容に、心は浮き立つのを感じた。ああ、それを楽しみに勉強頑張れる気がする。
放課後キヨくんからのメッセージで、ひと足先に自習室を退出した僕たちは、駅前でバーガーを買って近くの公園で食べることにした。キヨくんとちゃんと話したのは朝以来で、僕はキヨくんと一緒に居たい気持ちが、どんどん強くなる気がした。
「一覧表見た?玲。玲は評定良いんだろう?箕輪が何か言ってたな。」
そう言うと、ガブリとバーガーに食らいついた。僕のひと口と随分違うキヨくんの食べっぷりに圧倒されて、僕は慌てて自分の買ったバーガーを食べた。
多分まだ成長期の僕の身体は、食べ始めると一気にお腹が空いていたのを自覚して、思わず無心でもぐもぐ食べ続けた。キヨくんが呆れたように僕の目の前で手を振って、僕はハッと顔を上げてキヨくんを見た。
キヨくんはクスクス笑いながら、僕の唇の端についたソースを指でゆっくりなぞると、その指をペロリと舐めた。僕は急に空気が薄くなった気がして、ドキドキして咽せてしまった。目の前に差し出された炭酸を慌てて飲むと、キヨくんが楽しそうに言った。
「…俺たちもっと際どいことしてるのに、玲は可愛い反応するな。」
そう言うと、うっそりと僕を見つめた。僕はもう、恥ずかしくて、居た堪れなくて、慌てて話題を変えた。
「あ、ねぇ!今日配られた指定校一覧、キヨくん行きたい大学あった?キヨくんも評定悪くないでしょ?」
すると、キヨくんはちょっと考え込んでボソッと言った。
「…ない事はないけど、俺国立狙って行こうかなって。理系で強いとこ。だから指定校は使わないかな?でも、そうなるとめちゃくちゃ遅くまで受験生やってないといけないんだよなぁ。…俺、玲と卒業旅行行きたいのにさ。」
そう言ってチラッと僕を見たキヨくんと目を合わせて、僕はドキドキして尋ねた。
「…卒業旅行?キヨくんと?」
キヨくんは凄く意味深な顔をして言った。
「ああ。玲と二人だけで温泉とか?行きたくない?」
僕は心臓がドクドク言いながらコクンと頷いてポツリと呟いた。
「…行きたい。二人だけ?」
僕は思わず楽しみ過ぎて、ニヤニヤしてしまったのかもしれない。キヨくんが大きくため息をついて僕の頬をつねって言った。
「まったく。そんな可愛い顔すると、チュウしたくなっちゃうだろ?こんな場所で無理なのに。玲って本当俺を煽るよなぁ。」
放課後キヨくんからのメッセージで、ひと足先に自習室を退出した僕たちは、駅前でバーガーを買って近くの公園で食べることにした。キヨくんとちゃんと話したのは朝以来で、僕はキヨくんと一緒に居たい気持ちが、どんどん強くなる気がした。
「一覧表見た?玲。玲は評定良いんだろう?箕輪が何か言ってたな。」
そう言うと、ガブリとバーガーに食らいついた。僕のひと口と随分違うキヨくんの食べっぷりに圧倒されて、僕は慌てて自分の買ったバーガーを食べた。
多分まだ成長期の僕の身体は、食べ始めると一気にお腹が空いていたのを自覚して、思わず無心でもぐもぐ食べ続けた。キヨくんが呆れたように僕の目の前で手を振って、僕はハッと顔を上げてキヨくんを見た。
キヨくんはクスクス笑いながら、僕の唇の端についたソースを指でゆっくりなぞると、その指をペロリと舐めた。僕は急に空気が薄くなった気がして、ドキドキして咽せてしまった。目の前に差し出された炭酸を慌てて飲むと、キヨくんが楽しそうに言った。
「…俺たちもっと際どいことしてるのに、玲は可愛い反応するな。」
そう言うと、うっそりと僕を見つめた。僕はもう、恥ずかしくて、居た堪れなくて、慌てて話題を変えた。
「あ、ねぇ!今日配られた指定校一覧、キヨくん行きたい大学あった?キヨくんも評定悪くないでしょ?」
すると、キヨくんはちょっと考え込んでボソッと言った。
「…ない事はないけど、俺国立狙って行こうかなって。理系で強いとこ。だから指定校は使わないかな?でも、そうなるとめちゃくちゃ遅くまで受験生やってないといけないんだよなぁ。…俺、玲と卒業旅行行きたいのにさ。」
そう言ってチラッと僕を見たキヨくんと目を合わせて、僕はドキドキして尋ねた。
「…卒業旅行?キヨくんと?」
キヨくんは凄く意味深な顔をして言った。
「ああ。玲と二人だけで温泉とか?行きたくない?」
僕は心臓がドクドク言いながらコクンと頷いてポツリと呟いた。
「…行きたい。二人だけ?」
僕は思わず楽しみ過ぎて、ニヤニヤしてしまったのかもしれない。キヨくんが大きくため息をついて僕の頬をつねって言った。
「まったく。そんな可愛い顔すると、チュウしたくなっちゃうだろ?こんな場所で無理なのに。玲って本当俺を煽るよなぁ。」
あなたにおすすめの小説
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
愛され少年と嫌われ少年
透
BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。
顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。
元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。
【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】
※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。