委員長は密かにモブに執着する

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

文字の大きさ
88 / 104
冬の次は春

嬉しいプレゼント※

 「はぁ、玲のここ、少し柔らかい気がする。…自分で弄った?」

 そう後ろから囁く声を掛けられて、僕は思わず唇を噛んだ。ああ、ほんと恥ずかしい。キヨくんにバレちゃうのなら、自分で触らなければよかった!でもそんな僕にキヨくんが耳元で言った。

「玲が俺とするために自分で頑張って解してるの想像すると、凄い燃えるんだけど。何、その健気な感じ。はぁ、玲が可愛すぎて無理。」


 妙に喜んでる気配がして、僕はそっとキヨくんに振り返った。落ちてくる唇に甘やかされながら、ジェルの音が浴室に妙に響く気がして、僕はドキドキが止まらない。

「音、外に聞こえちゃう…。んっ。」

 するとキヨくんは僕の中からそっと指を引き抜いてシャワーを浴びせた。強い流水が少し苦しい気がしたけれど、直ぐにそれも止まった。キヨくんはにっこり笑って、僕に先に身体を拭くように言うと、自分の身体を流し始めた。僕は鏡の前で赤らんだ自分の顔と身体を見つめて、これから行われる事を想像した。


 前回は初めてで訳もわからないうちに圧迫感に支配されて、ただ一つになれた事に舞い上がってしまったけれど、今からはもう少し慣れることが出来るんだろうか。でもあの時だって初めてとは思えないくらい気持ち良かった。

 僕は自分自身がすっかり臨戦態勢なのに苦笑して、キヨくんが浴室から出て来たので慌てて股間を隠した。でも堂々とした美しい逞しい身体を曝け出したキヨくんのそこは、腹にくっついていて、それが僕を欲しがっている証の様な気がして思わず恥ずかしさも飛んでいった。


「ここでキスしたら上に行けない気がするから、大人しく部屋に行こう。飲み物は何か持っていく?俺玄関の鍵だけ確認するから。」

 僕は収納から新しいお茶の大きなペットボトルを抱えると、グラスを2個持って階段下で待っていたキヨくんの後を着いて階段を登った。さりげなくペットボトルを持ってくれたキヨくんに、僕が女の子扱いされてる気がして少し面白かった。

 腰に巻いたタオル越しにキヨくんの鍛えられたお尻の筋肉が動くのも、何だかドキドキして、僕はこれからもっとエッチなことをすると言うのに、緊張と興奮で喉の奥が詰まる気がした。


 部屋の扉を閉めるや否や、キヨくんは僕の手からグラスを取ると机に置いて、僕をぎゅっと抱き締めた。僕もさっきまでの緊張は直ぐに収まって、ただキヨくんと身体を触れ合って、味わって、ひとつになる事しか考えられなくなった。

「キヨくん、メリークリスマス。」

 キヨくんは凄く嬉しそうに、僕をじっと見つめて言った。

「玲、メリークリスマス。今までで一番嬉しいプレゼントだよ。」
感想 86

あなたにおすすめの小説

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?! ■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

【完結】君を上手に振る方法

社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」 「………はいっ?」 ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。 スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。 お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが―― 「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」 偽物の恋人から始まった不思議な関係。 デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。 この関係って、一体なに? 「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」 年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。 ✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧ ✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話