御曹司の恋〜君は悪魔か天使か〜

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26

文字の大きさ
58 / 59
私の運命

舞い上がった二人※

しおりを挟む
 征一にプロポーズされて、頷いた私に征一は少し顔を赤らめて指輪をはめてくれた。そして私に顔を近づけて甘やかなキスをした。触れるだけの唇を追いかける様に、私は手を伸ばして征一の首に手を回してその先を強請った。

 征一は直ぐに私の唇をくすぐる様にゆっくりとした動きで、唇をついばんだり、甘噛みして私を焦らした。我慢できなくなったのは私の方だっただろうか。

 征一の舌がほしくて、征一の待ち兼ねたその唇の中に舌を伸ばすと、あっという間に私たちは卑猥な音を立てて夢中でとろける様なキスをしていた。


 身体を許し合ってから、私たちは会う度に時間を忘れて身体を重ねていた。貪欲な征一は優しくも激しく私を求めたし、私もまた自分の中にこんな自分が隠れていたなんて知らないほどに征一についていった。

『美那は良い生徒だね。でもこんなところまで優等生なのは正直嬉しい誤算だ。美那となら一生楽しい人生が送れるよ。』

 そんな風に征一は言ったけれど、私自身、征一を欲しがる自分の欲情に驚かされていた。征一と触れ合う身体の熱が、指先が、唇が、舌ががもたらす快感に、私はあっという間に溶かされて溺れた。

 一方で、私の唇や、舌、指先が感じる征一の全てが愛おしくて、心臓をドキドキさせて、味わいたかった。


 そんな私たちだったから、プロポーズのその瞬間に二人して舞い上がってしまったのもしょうがないだろう。私たちはそれを知ったばかりの高校生の様に、二人でお互いの服を剥ぎ取って、撫で回して、舐め合って、愛撫した。

「ああっ、んんっ、あん、征一さんっ、気持ちいいっ、あぁっ!」

 自分の甘い声が部屋に響いて、征一の立てる濡れた音が混じり合って、それは卑猥で、興奮して、愛おしかった。

 征一のいつもの念入りな愛撫は、未熟な私をいつも快感の果てに連れていったけれど、今はもう待てなかった。早くひとつになって、抱き合いたかった。


 「…きて、もう、来て。」

 大きなソファに汗ばんだ身体を横たえながら、私は征一に手を伸ばして懇願した。征一は目の前で自分の猛々しいそれを私に見せる様に何度か撫でしごいて言った。

「…私も美那に入りたくて堪らないよ。美那のここ、こんなにヒクヒクしてこれを欲しがってるね。…んっ。」

 私を満たしていく征一自身を感じて、私はこの先の蕩けるような快感の期待に、征一を見上げて見つめ合いながら、開いた唇の間から熱い息を吐きながら呟いていた。

「…ぁあ、愛してる。」


 逞しい征一に優しくも激しく征服されて、私は甘くさえずった。征一に愛されているこの瞬間ほど自分の身体が誇らしく感じる事はない。普段は視線を感じて嫌な思いをするだけの大きめの胸も、征一の大きな手で掴まれて舐められるとゾクゾクして嬉しさだけしか感じない。

 まだ経験不足なはずのあそこも、征一の巧みな指遣いや執拗な舌遣いで只々翻弄されていた。

 だから私の中に入った征一が、苦しげに快感を堪えるその表情に、私はありのままの自分を肯定されている気がしてますます夢中になってしまう。


 私だけでなく征一もまた私と交わって喜びを感じてくれる事の嬉しさを、私はこうして触れ合って初めて知ったのだった。

「ああっ、気持ち良い…!そこっ…。あ、お願いもっと擦って…!」

 恥ずかしくても正直に気持ちを伝えて欲しいと征一に言われて、私は素直に口にする。そんな私の唇を強く吸い上げて、征一は腰の律動を更に速めて呟いた。


 「…凄い破壊力だって、ふっ、本人がわかってないのが、またいいね。私は、…美那に煽られて死にそうに気持ち、…良いよ。」

 息を弾ませながらそう言う征一は、私の中の更に奥へと腰を突き出した。ああっ、そうされると弱いのに…!身体を起こした征一はラグの上に膝立ちになって、ソファから私を引き寄せて不安定な体勢のままのしかかって来た。

 背中しかソファに乗っていないのに、まるで上から串刺しにされる様なあられも無い体勢で卑猥な音を立てられて、私は興奮と恥ずかしさ、それを上回る快感にもう訳が分からなくなっていた。


 征一の親指が私の敏感な場所に押し付けられると、私はビクビクと足を跳ね上げて仰け反った。堪えたものが弾けて、それから汗ばんだ征一にきつく抱きしめられて息を止めた。

 ああ、征一と交わる度に私は絶頂を与えられる。それは苦しさと気持ち良さが入り混じった恐ろしくも癖になる快感で、幸福だった。征一の与えてくれるそれを、私は煌めく星屑の様に心の中へと貯めていく。

 願わくば、征一も私から素晴らしいものを得て欲しい。それは愛のかけらでもあるのだから。


 けれども私はやはり勉強不足だったみたいだ。私はそれからももっと素晴らしい世界を知ることになるのだから。征一も一緒に。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない

若松だんご
恋愛
 ――俺には、将来を誓った相手がいるんです。  お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。  ――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。  ほげええっ!?  ちょっ、ちょっと待ってください、課長!  あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?  課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。  ――俺のところに来い。  オオカミ課長に、強引に同居させられた。  ――この方が、恋人らしいだろ。  うん。そうなんだけど。そうなんですけど。  気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。  イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。  (仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???  すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

とろけるような、キスをして。

青花美来
恋愛
従姉妹の結婚式のため、七年ぶりに地元に帰ってきた私が再会したのは。 高校の頃の教師である、深山先生だった。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

お見合いから本気の恋をしてもいいですか

濘-NEI-
恋愛
元カレと破局して半年が経った頃、母から勧められたお見合いを受けることにした涼葉を待っていたのは、あの日出逢った彼でした。 高橋涼葉、28歳。 元カレとは彼の転勤を機に破局。 恋が苦手な涼葉は人恋しさから出逢いを求めてバーに来たものの、人生で初めてのナンパはやっぱり怖くて逃げ出したくなる。そんな危機から救ってくれたのはうっとりするようなイケメンだった。 優しい彼と意気投合して飲み直すことになったけれど、名前も知らない彼に惹かれてしまう気がするのにブレーキはかけられない。

あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜

瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。 まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。 息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。 あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。 夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで…… 夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。

氷の上司に、好きがバレたら終わりや

naomikoryo
恋愛
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。 お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、 “氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。 最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、 実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき―― 舞子の中で、恋が芽生えはじめる。 でも、彼には誰も知らない過去があった。 そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。 ◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか? ◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか? そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。 笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。 関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。 仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。 「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

処理中です...