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僕の足元の沼地
突然の手紙
僕は一通の手紙を前にしばらく考え込んでいた。さて、どうしたものかな?
『急で悪いが、一度会って話がしたい。明日の学園の講義が終わった頃、迎えに行くので正門で待っていてくれ。リチャードより』
本当に急だし、多分この様な手紙は貴族間では出すべきじゃないんだ。だって随分一方的だもの。僕の都合はお構いなしでしょ。まぁ、あの自分の思い通りにするのが当たり前だと思ってる様なリチャードなら、十分予想できるけどね。
僕は手紙を仕舞うと、制服で行くのは良くないのかもしれないと思った。だって、どこか楽しい王都の店に連れて行ってくれて、ご馳走してくれるかもしれないでしょ。
ふふふ、何だか俄然楽しみになってきた!僕はすっかり『初めての王都の夜遊び』に舞い上がった。ロービンとアーチストはリチャードと面識がないので、この話をすると五月蝿く言われそうだ。
僕はリットン伯爵にだけ、明日リチャードに王都でご飯を奢ってもらう事になったと簡単に手紙を書いて、その日のうちに届くように手配して貰った。
すっかり安心した僕は、翌日、朝から機嫌良く講義を受けていたので、勘のいいロービンに怪しまれたみたいだ。
「…マモル、何だかいつもと違うよね。さっき夕食を食べないプレートを出してたでしょ。どこか出掛けるの?」
うわー、凄い。探偵みたい。僕はコロッケの様なものを食べながら言った。
「ちょっと、伯爵絡みの人と会うんだ。領地にいた頃から色々良くしてくれた恩人で、正門に迎えに来てくれるって言うから。ちゃんと門限までには戻るから、心配しないでね?」
僕がにっこり笑うと、アーチストは興味津々で言った。
「何だよ、恩人て。あれ?もしかしてそれ…。」
僕は鐘の音を聞いて、慌てて立ち上がると二人に言った。
「僕、次は別棟で言語学だから先に行くね?じゃあ、また明日!」
僕は何か言いたげな二人を後にして、別棟へ急いだ。はぁ、また二人から五月蝿く言われるところだった。上手く誤魔化せたかな?
僕は鼻歌混じりに廊下を急いでいたけれど、後ろからディック先生に声を掛けられた。
「やあ、ご機嫌は…良さそうだね?そう言えば夏の夜は楽しかったかい?ふふ、私が君を皇太子に紹介しようと思ったんだが、彼は自分で君を見つけたみたいだね?」
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本当に急だし、多分この様な手紙は貴族間では出すべきじゃないんだ。だって随分一方的だもの。僕の都合はお構いなしでしょ。まぁ、あの自分の思い通りにするのが当たり前だと思ってる様なリチャードなら、十分予想できるけどね。
僕は手紙を仕舞うと、制服で行くのは良くないのかもしれないと思った。だって、どこか楽しい王都の店に連れて行ってくれて、ご馳走してくれるかもしれないでしょ。
ふふふ、何だか俄然楽しみになってきた!僕はすっかり『初めての王都の夜遊び』に舞い上がった。ロービンとアーチストはリチャードと面識がないので、この話をすると五月蝿く言われそうだ。
僕はリットン伯爵にだけ、明日リチャードに王都でご飯を奢ってもらう事になったと簡単に手紙を書いて、その日のうちに届くように手配して貰った。
すっかり安心した僕は、翌日、朝から機嫌良く講義を受けていたので、勘のいいロービンに怪しまれたみたいだ。
「…マモル、何だかいつもと違うよね。さっき夕食を食べないプレートを出してたでしょ。どこか出掛けるの?」
うわー、凄い。探偵みたい。僕はコロッケの様なものを食べながら言った。
「ちょっと、伯爵絡みの人と会うんだ。領地にいた頃から色々良くしてくれた恩人で、正門に迎えに来てくれるって言うから。ちゃんと門限までには戻るから、心配しないでね?」
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「何だよ、恩人て。あれ?もしかしてそれ…。」
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