227 / 343
期間限定不老不死
辱めを受けてます
デービス殿下と遊び終わる頃には、僕はすっかり女装が板についていた。下手すると中学生になっても、姉のマネキンになってポーズを取らされていたせいで、そこまで違和感がなかったせいかな。
今日泊まる部屋に通されて、用意された夜着がヒラヒラしているのを見た時も、半ば諦めの気分でそれを受け入れたんだ。誰に見せる訳でもないしね…。
そう思っていた僕は、側妃に無理を言うべきだったかもしれない。寝支度を済ませた頃に扉をノックする音に、デービス殿下がぐずってやって来たのかと思った僕の耳に、意外な人物の声が聞こえてきた。
「…マモル?私だ。皇太子だ。ここを開けてくれないか?」
え?皇太子?僕は意外すぎる人物に何も考えずに慌てて扉を開けた。顔を覗かせると、そこにはリラックスした雰囲気の皇太子が立っていた。
僕が状況を読めないで居るうちに、皇太子は部屋に入って来て扉を閉めてしまった。皇太子が僕に話しかけながら首から足元へ視線を動かした途端、唖然とした顔で黙り込んでしまった。
僕は皇太子に釣られて自分を見下ろした。その瞬間、自分が今どんな格好でいるのか思い出して、咄嗟に皇太子の目を手で塞いでしまった。しどけないナイトドレスは、お風呂上がりに鏡で見た時も苦笑もので、僕は急に恥ずかしくてしょうがなくなった。
皇太子にこれは側妃の悪ふざけだと説明したけれど、それでもこの状況は、誰かに見られるとは思っていなかっただけに想定外で、慌ててしまった。
皇太子は目の上の僕の手を両手で覆って、そっと引き剥がすとささやいた。
「…マモル。どうして令嬢のふりをしていたんだい?」
僕は両手を皇太子に取られて逃れようもなかったし、誤魔化せるほど皇太子は簡単な人ではなかった。僕は諦めて皇太子を見上げて頼んだ。
「あの…。ちゃんとお話しますから、上に何か着させて下さい。」
皇太子はもう一度僕をチラッと見下ろすと、ニコっと笑って言った。
「私は気にしないよ?…よく似合っているし。」
僕は皇太子を睨んで言った。
「着させてくれなければ、今すぐここから出て行って下さい。話もなしです!」
皇太子は僕を蕩けるような眼差しで見つめると、僕のおでこに唇をそっと触れさせて言った。
「怒っても可愛いなんて、マモルは狡いね?」
今日泊まる部屋に通されて、用意された夜着がヒラヒラしているのを見た時も、半ば諦めの気分でそれを受け入れたんだ。誰に見せる訳でもないしね…。
そう思っていた僕は、側妃に無理を言うべきだったかもしれない。寝支度を済ませた頃に扉をノックする音に、デービス殿下がぐずってやって来たのかと思った僕の耳に、意外な人物の声が聞こえてきた。
「…マモル?私だ。皇太子だ。ここを開けてくれないか?」
え?皇太子?僕は意外すぎる人物に何も考えずに慌てて扉を開けた。顔を覗かせると、そこにはリラックスした雰囲気の皇太子が立っていた。
僕が状況を読めないで居るうちに、皇太子は部屋に入って来て扉を閉めてしまった。皇太子が僕に話しかけながら首から足元へ視線を動かした途端、唖然とした顔で黙り込んでしまった。
僕は皇太子に釣られて自分を見下ろした。その瞬間、自分が今どんな格好でいるのか思い出して、咄嗟に皇太子の目を手で塞いでしまった。しどけないナイトドレスは、お風呂上がりに鏡で見た時も苦笑もので、僕は急に恥ずかしくてしょうがなくなった。
皇太子にこれは側妃の悪ふざけだと説明したけれど、それでもこの状況は、誰かに見られるとは思っていなかっただけに想定外で、慌ててしまった。
皇太子は目の上の僕の手を両手で覆って、そっと引き剥がすとささやいた。
「…マモル。どうして令嬢のふりをしていたんだい?」
僕は両手を皇太子に取られて逃れようもなかったし、誤魔化せるほど皇太子は簡単な人ではなかった。僕は諦めて皇太子を見上げて頼んだ。
「あの…。ちゃんとお話しますから、上に何か着させて下さい。」
皇太子はもう一度僕をチラッと見下ろすと、ニコっと笑って言った。
「私は気にしないよ?…よく似合っているし。」
僕は皇太子を睨んで言った。
「着させてくれなければ、今すぐここから出て行って下さい。話もなしです!」
皇太子は僕を蕩けるような眼差しで見つめると、僕のおでこに唇をそっと触れさせて言った。
「怒っても可愛いなんて、マモルは狡いね?」
あなたにおすすめの小説
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。