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期間限定不老不死
今日も男の姫
朝方アスランが、何か僕に囁いて部屋を出て行った気がしたけれど、僕はすっかり疲れ果てて目が開かなかった。だからデービス付きの執事さんに起こされて慌てて起きた時の惨状たるものや、最悪だったんだ。
執事の赤らんで居心地の悪そうな顔と、僕の裸体と、乱れたまさに事後の様子なベッドと…。執事はきっと部屋付きの護衛にでも話を聞いたに違いない。
余計なことは一切僕に尋ねることもなく言った。
「マモル様がお身体を清めていらっしゃる間に、お部屋は片付けておきますので。それと侍女二名にお着替えのお手伝いをさせます。…一応令嬢として王宮に入られたので、同様にして出ないとチェックが入って問題になりますからね。」
僕は女装して来たのは僕の自業自得だと諦めて頷くと、ベッドから降りてそそくさと浴室へ向かった。ふと、執事の息を呑む声が聞こえた気がして、振り向くと彼は顔を逸らして言った。
「あの、閨の余韻がお身体に残っていらっしゃるようなので、本日のドレスは肌の見えないものに致しますね。あと、浴室にある緑色のバスボムをご使用になられますと薄くなると思います。」
そう言うと、慌てて出て行った。あ、今閨って言ったよね…。はぁ僕が皇太子のお手つきになったって、すっかりバレてるみたいだけど、それってどこまで公になるのかな…。
僕はこれから巻き起こるかもしれない騒動を予感して、頭が痛くなった。でも、浴室で鏡に映る自分の姿を見て、僕は羞恥心がマックスになった。
身体中に散らばるキスマークの跡を、執事が閨の余韻だと言ったと分かったからだ。ほんとに赤マダラの皮膚病みたいなんだけど…。僕はますますガックリきて、でもそれでも皇太子の熱い気持ちを責める気にはなれなくてため息をついた。
執事の言った緑色の丸いバスボムを入れて、ハーブの香りの熱い湯船に浸かっていると、強張った身体が弛んでいくのを感じた。湯上がりに鏡を覗き込むと、ほとんどのキスマークは消えていて、いくつか薄ら残っているだけだった。
それから僕は侍女にもう一度女装させられて、マリーとしてデービス殿下の元へ連れて行かれた。今日も元気なデービス殿下だったけれど、昼と夜の間のハイティーに皇太子が現れた時には少し機嫌が悪くなった。
まさか、ちっちゃなデービス殿下に色々バレてないよねと、そっと様子を伺うと、デービス殿下は僕を金色のキラキラした目で見つめながら、僕の手をちっちゃな手で握り締めて言ったんだ。
「まもる、まもるはわたちのもの。…わかっちゃ?」
執事の赤らんで居心地の悪そうな顔と、僕の裸体と、乱れたまさに事後の様子なベッドと…。執事はきっと部屋付きの護衛にでも話を聞いたに違いない。
余計なことは一切僕に尋ねることもなく言った。
「マモル様がお身体を清めていらっしゃる間に、お部屋は片付けておきますので。それと侍女二名にお着替えのお手伝いをさせます。…一応令嬢として王宮に入られたので、同様にして出ないとチェックが入って問題になりますからね。」
僕は女装して来たのは僕の自業自得だと諦めて頷くと、ベッドから降りてそそくさと浴室へ向かった。ふと、執事の息を呑む声が聞こえた気がして、振り向くと彼は顔を逸らして言った。
「あの、閨の余韻がお身体に残っていらっしゃるようなので、本日のドレスは肌の見えないものに致しますね。あと、浴室にある緑色のバスボムをご使用になられますと薄くなると思います。」
そう言うと、慌てて出て行った。あ、今閨って言ったよね…。はぁ僕が皇太子のお手つきになったって、すっかりバレてるみたいだけど、それってどこまで公になるのかな…。
僕はこれから巻き起こるかもしれない騒動を予感して、頭が痛くなった。でも、浴室で鏡に映る自分の姿を見て、僕は羞恥心がマックスになった。
身体中に散らばるキスマークの跡を、執事が閨の余韻だと言ったと分かったからだ。ほんとに赤マダラの皮膚病みたいなんだけど…。僕はますますガックリきて、でもそれでも皇太子の熱い気持ちを責める気にはなれなくてため息をついた。
執事の言った緑色の丸いバスボムを入れて、ハーブの香りの熱い湯船に浸かっていると、強張った身体が弛んでいくのを感じた。湯上がりに鏡を覗き込むと、ほとんどのキスマークは消えていて、いくつか薄ら残っているだけだった。
それから僕は侍女にもう一度女装させられて、マリーとしてデービス殿下の元へ連れて行かれた。今日も元気なデービス殿下だったけれど、昼と夜の間のハイティーに皇太子が現れた時には少し機嫌が悪くなった。
まさか、ちっちゃなデービス殿下に色々バレてないよねと、そっと様子を伺うと、デービス殿下は僕を金色のキラキラした目で見つめながら、僕の手をちっちゃな手で握り締めて言ったんだ。
「まもる、まもるはわたちのもの。…わかっちゃ?」
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