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人間降臨
ロービンside幻影
疲れた顔のマモルは、多分王都に戻っているリチャード殿下に付き合わされたに違いない。まったく、あの人は大人なのだから、もっとマモルの事を考えてあげれば良いのに。
私達とは違い、明らかに華奢な体格のマモルは、私達が本気を出せばきっと倒れてしまう。それもあって、私は学園の学生でいるうちは、最後までしないと決めた。
10日に一度のイチャイチャはしつこくなってしまうけれど、最後までしてしまったら、私は馬鹿みたいに盛ってしまうだろう。それは卒業後のお楽しみだ。
その頃には皇太子も王妃を娶って居るだろうし、殿下も場合によっては側妃を得ているかも。その分、私がマモルを愛してあげられる。私にはそんな打算も働いているんだ。
サラサラの張りのある黒髪を撫でながら、アーチストと話をしていると、妙な感じがした。急に腿の上のマモルが軽くなった気がしたんだ。
私は無意識に下を見下ろすと、マモルはそこに居るのに、なぜか重さを感じなかった。しかもさっきまで手触りのあった髪は感触が変だ。
「マモル…。マモル⁉︎」
私の様子がおかしいと感じたアーチストは、どうしたんだと立ち上がって覗き込んだ。その時のアーチストの顔は、多分私と同じ驚愕の、何を見ているのか分からない顔だったろう。
「ロービン!何だよ、それ!」
私は自分の声が震えているのを感じた。
「…分からないよ。今、急にこんな事になってたんだっ!マモル!ねぇ、マモル!」
私たちの混乱した様子に、すぐに学園のカフェテリアは喧騒と混乱が生じた。そして駆けつけてきた皇太子とリチャード殿下は、身動き取れない私の膝枕で眠るマモルを見て息を呑んだ。
マモルは透けていた。私の手の下にふんわりと透けて、ただ横になっている姿だけがそこに見えていた。
「ど、どう言う事なんだ…。」
皇太子の動揺はその光景を見ていた、全ての獣人達の言葉でもあった。
目の前に見えている事、それがまったく理解できない。魔法なのだろうか。でもこんな魔法は聞いたことがない。そして私は動いても大丈夫なのか?私は思い切って、重さのない幻の様なマモルをそっと手で掬ってみた。
すると、わずかに感じる感触と共に、存在が薄れたマモルが動いた。その頃には医師や従者達が移動式ベッドを持って現れていた。私は命じられるまま、ある意味ふわふわとしているマモルだったもの、マモルの幻影の様なものを細心の注意を払ってベッドへと乗せたんだ。
マモルの幻影は確かに息づいて見えた。すやすやと眠っているように。ただ、違って見えるのは、透けている事だった。
私達とは違い、明らかに華奢な体格のマモルは、私達が本気を出せばきっと倒れてしまう。それもあって、私は学園の学生でいるうちは、最後までしないと決めた。
10日に一度のイチャイチャはしつこくなってしまうけれど、最後までしてしまったら、私は馬鹿みたいに盛ってしまうだろう。それは卒業後のお楽しみだ。
その頃には皇太子も王妃を娶って居るだろうし、殿下も場合によっては側妃を得ているかも。その分、私がマモルを愛してあげられる。私にはそんな打算も働いているんだ。
サラサラの張りのある黒髪を撫でながら、アーチストと話をしていると、妙な感じがした。急に腿の上のマモルが軽くなった気がしたんだ。
私は無意識に下を見下ろすと、マモルはそこに居るのに、なぜか重さを感じなかった。しかもさっきまで手触りのあった髪は感触が変だ。
「マモル…。マモル⁉︎」
私の様子がおかしいと感じたアーチストは、どうしたんだと立ち上がって覗き込んだ。その時のアーチストの顔は、多分私と同じ驚愕の、何を見ているのか分からない顔だったろう。
「ロービン!何だよ、それ!」
私は自分の声が震えているのを感じた。
「…分からないよ。今、急にこんな事になってたんだっ!マモル!ねぇ、マモル!」
私たちの混乱した様子に、すぐに学園のカフェテリアは喧騒と混乱が生じた。そして駆けつけてきた皇太子とリチャード殿下は、身動き取れない私の膝枕で眠るマモルを見て息を呑んだ。
マモルは透けていた。私の手の下にふんわりと透けて、ただ横になっている姿だけがそこに見えていた。
「ど、どう言う事なんだ…。」
皇太子の動揺はその光景を見ていた、全ての獣人達の言葉でもあった。
目の前に見えている事、それがまったく理解できない。魔法なのだろうか。でもこんな魔法は聞いたことがない。そして私は動いても大丈夫なのか?私は思い切って、重さのない幻の様なマモルをそっと手で掬ってみた。
すると、わずかに感じる感触と共に、存在が薄れたマモルが動いた。その頃には医師や従者達が移動式ベッドを持って現れていた。私は命じられるまま、ある意味ふわふわとしているマモルだったもの、マモルの幻影の様なものを細心の注意を払ってベッドへと乗せたんだ。
マモルの幻影は確かに息づいて見えた。すやすやと眠っているように。ただ、違って見えるのは、透けている事だった。
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