252 / 343
ただいま世界?
憲吾side風間守
俺がその噂を聞いたのは、部活の後輩からだった。入学早々事故に遭って昏睡状態だったクラスメイトが目覚めて学校にくるようになったという、なかなか珍しい話だった。
しかし話はそこで終わらなかった。その後輩が俺たちに、何とも言えない表情で内緒話をする様に言ったんだ。
『その…、すごい綺麗?っていうか。男なんですけどね?じっと見つめられたらドキドキしますよ、マジで。風間守って言う、れっきとした男ですけど。』
俺は心臓がぎゅっと締め付けられた。風間守。まさか。でも綺麗って、あの風間守ならあり得る。俺は急に小さい頃の間違った初恋を思い出した。
子供の頃に住んでいた家の側の公園に、いつも遊びに来ていた風間姉妹。可愛くて有名なその三姉妹。一番末っ子のまーちゃんは、ぱっちりした黒目がちな眼差しで、いつもニコニコしていた。
俺はひと目見て大好きになったけど、可愛いまーちゃんは人気者で、俺はまーちゃんの気を引こうと頑張った。今考えると肩までの髪を引っ張ったり、ちょっと意地悪な事を言ったり、追いかけたり…。
ほとんどイジメじゃないか?はぁ、いくら幼かったとはいえ、俺って本当馬鹿だった。そうこうするうちに、俺は祖父母との同居の話が持ち上がって引っ越す事になったんだ。
数年後に母親が昔のママ友と久しぶりに会った話を聞くともなしに聞いていたら、風間家の弟の話が出て来た。俺は母親に弟なんていたのかって尋ねたら、母親は呆れた顔で言ったんだ。
俺がいつも公園で追いかけていたのがそうだって。俺はびっくりして母親に言った。
「いや、だって風間三姉妹って有名だったじゃん!」
すると母親曰く、一番上のお姉さんはその頃もう中学生で、公園で遊ぶような歳じゃなかった。一番下の弟は女の子みたいに可愛かったから、きっと間違えていた子は多かったかもしれないって、コロコロ笑ったんだ。
俺はあの可愛いまーちゃんが男だって知って、ショックなんてもんじゃなかった。でも、もし男だって知ってたら、もう少し仲良くなる方法があったのにって妙にがっかりしたんだ。
そんな苦い思い出があったから、風間守って名前を聞いて居ても立っても居られなかった。あの頃のリベンジをして、今度こそ仲良くなりたかった。だからあの日思い切って声を掛けたんだ。
しかし話はそこで終わらなかった。その後輩が俺たちに、何とも言えない表情で内緒話をする様に言ったんだ。
『その…、すごい綺麗?っていうか。男なんですけどね?じっと見つめられたらドキドキしますよ、マジで。風間守って言う、れっきとした男ですけど。』
俺は心臓がぎゅっと締め付けられた。風間守。まさか。でも綺麗って、あの風間守ならあり得る。俺は急に小さい頃の間違った初恋を思い出した。
子供の頃に住んでいた家の側の公園に、いつも遊びに来ていた風間姉妹。可愛くて有名なその三姉妹。一番末っ子のまーちゃんは、ぱっちりした黒目がちな眼差しで、いつもニコニコしていた。
俺はひと目見て大好きになったけど、可愛いまーちゃんは人気者で、俺はまーちゃんの気を引こうと頑張った。今考えると肩までの髪を引っ張ったり、ちょっと意地悪な事を言ったり、追いかけたり…。
ほとんどイジメじゃないか?はぁ、いくら幼かったとはいえ、俺って本当馬鹿だった。そうこうするうちに、俺は祖父母との同居の話が持ち上がって引っ越す事になったんだ。
数年後に母親が昔のママ友と久しぶりに会った話を聞くともなしに聞いていたら、風間家の弟の話が出て来た。俺は母親に弟なんていたのかって尋ねたら、母親は呆れた顔で言ったんだ。
俺がいつも公園で追いかけていたのがそうだって。俺はびっくりして母親に言った。
「いや、だって風間三姉妹って有名だったじゃん!」
すると母親曰く、一番上のお姉さんはその頃もう中学生で、公園で遊ぶような歳じゃなかった。一番下の弟は女の子みたいに可愛かったから、きっと間違えていた子は多かったかもしれないって、コロコロ笑ったんだ。
俺はあの可愛いまーちゃんが男だって知って、ショックなんてもんじゃなかった。でも、もし男だって知ってたら、もう少し仲良くなる方法があったのにって妙にがっかりしたんだ。
そんな苦い思い出があったから、風間守って名前を聞いて居ても立っても居られなかった。あの頃のリベンジをして、今度こそ仲良くなりたかった。だからあの日思い切って声を掛けたんだ。
あなたにおすすめの小説
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。