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三好家の末っ子
篤哉side久しぶりの理玖
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目の前でもじもじとしながら俺を見上げる理玖は、久しぶりに見る本物の理玖だった。今朝涼介から理玖が髪を切ったと聞いて、いてもたってもいられなくなった。
涼介に理玖にこっそり会いたいと頼むと、呆れた顔をしながら昼休みに中学部と小学部のグランドの仕切りフェンスまで連れて来られた。
俺はこっそり理玖の姿が見られれば良かったんだけど、涼介が気を利かせたのか理玖を呼んでしまった。涼介の呼びかけに気づいた理玖は嬉しそうな顔をしたけれど、俺が隣にいるのを見た瞬間笑顔が引っ込んでしまった。…なんか、ショック。
おずおずとフェンスに近づいてきた理玖は俺をじっと見上げてきた。俺は久しぶりに会う理玖の破壊力にドキドキと心臓が震えるのが分かった。髪を切ったらこんなに理玖が引き立ってしまうなんて思わなかった。
長い髪もよく似合っていたけれど、あれはある意味カモフラージュになっていたんだ。
今はスッキリと顔が露出していて、クリッとした賢そうな大きな瞳と長いまつ毛が人形みたいだ。綺麗な首筋と額がほのかな色気まで漂わせていた。俺はボーッと理玖を見つめてたみたいで、理玖が困った顔で話し出した。
「…あっくん、久しぶり。…なんか、あっくん別の人みたいに見えるから、僕ちょっと恥ずかしい。」
そう言ってそっぽを向く理玖が可愛すぎて、俺はますます心臓が煩くなった。
「涼介から髪切ったって聞いて。凄くよく似合うよ。…似合いすぎて、俺心配かも。」
理玖は嬉しそうに満面の笑みを浮かべて、フェンスに指を掛けた。
「良かった。なんか誰も似合うって言ってくれないから、似合わないのかなって思い始めてたの。…でも僕、あっくんに言われるのが一番嬉しいかも。ふふ。」
俺は可愛いことを言う理玖に思わずフェンスに近寄ると、フェンスを握っていた理玖の細い指の上から優しく自分の指を重ねて言った。
「俺、いつも理玖が大事だから。それだけは覚えてて。」
自分でも小学3年生に言うセリフじゃないなと思ったけど、言わずには居られなかった。理玖はまだ幼いから、俺が言えるのはこれが精一杯なんだ。
理玖は俺の言った言葉を考えてたみたいだけど、ちょっと迷った後視線を逸らして言った。
「…あっくんは僕がアルファじゃなくても仲良くしてくれる?」
理玖から出た言葉が予想外過ぎて、俺は何て言っていい分からなくて頭が真っ白になってしまった。すると理玖は何でもないって言うと慌てて走って行ってしまった。俺が呆然とフェンスを握りしめて突っ立っていると、涼介がやって来て言った。
「あいつ何て言ってた?」
俺は涼介にそれこそ、それを言っていいかわからなくて、訝し気に俺を見つめる視線を感じながらも、理玖の立ち去った小学部のグランドを見つめていた。
涼介に理玖にこっそり会いたいと頼むと、呆れた顔をしながら昼休みに中学部と小学部のグランドの仕切りフェンスまで連れて来られた。
俺はこっそり理玖の姿が見られれば良かったんだけど、涼介が気を利かせたのか理玖を呼んでしまった。涼介の呼びかけに気づいた理玖は嬉しそうな顔をしたけれど、俺が隣にいるのを見た瞬間笑顔が引っ込んでしまった。…なんか、ショック。
おずおずとフェンスに近づいてきた理玖は俺をじっと見上げてきた。俺は久しぶりに会う理玖の破壊力にドキドキと心臓が震えるのが分かった。髪を切ったらこんなに理玖が引き立ってしまうなんて思わなかった。
長い髪もよく似合っていたけれど、あれはある意味カモフラージュになっていたんだ。
今はスッキリと顔が露出していて、クリッとした賢そうな大きな瞳と長いまつ毛が人形みたいだ。綺麗な首筋と額がほのかな色気まで漂わせていた。俺はボーッと理玖を見つめてたみたいで、理玖が困った顔で話し出した。
「…あっくん、久しぶり。…なんか、あっくん別の人みたいに見えるから、僕ちょっと恥ずかしい。」
そう言ってそっぽを向く理玖が可愛すぎて、俺はますます心臓が煩くなった。
「涼介から髪切ったって聞いて。凄くよく似合うよ。…似合いすぎて、俺心配かも。」
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「良かった。なんか誰も似合うって言ってくれないから、似合わないのかなって思い始めてたの。…でも僕、あっくんに言われるのが一番嬉しいかも。ふふ。」
俺は可愛いことを言う理玖に思わずフェンスに近寄ると、フェンスを握っていた理玖の細い指の上から優しく自分の指を重ねて言った。
「俺、いつも理玖が大事だから。それだけは覚えてて。」
自分でも小学3年生に言うセリフじゃないなと思ったけど、言わずには居られなかった。理玖はまだ幼いから、俺が言えるのはこれが精一杯なんだ。
理玖は俺の言った言葉を考えてたみたいだけど、ちょっと迷った後視線を逸らして言った。
「…あっくんは僕がアルファじゃなくても仲良くしてくれる?」
理玖から出た言葉が予想外過ぎて、俺は何て言っていい分からなくて頭が真っ白になってしまった。すると理玖は何でもないって言うと慌てて走って行ってしまった。俺が呆然とフェンスを握りしめて突っ立っていると、涼介がやって来て言った。
「あいつ何て言ってた?」
俺は涼介にそれこそ、それを言っていいかわからなくて、訝し気に俺を見つめる視線を感じながらも、理玖の立ち去った小学部のグランドを見つめていた。
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