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約束期間

篤哉side理玖が可愛くて死ぬ

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今、家に誰も居ないと聞いて、分かりやすくドギマギしてる理玖に俺はニヤニヤが止まらない。はー、何でこんなに可愛いんだ、理玖は。俺がこんな事を言うと、理玖の兄貴の涼介は凄く嫌そうな顔をする。身内のエロい話は聞きたくないんだそうだ。

まぁ、俺も姉貴達のそんな話は聞きたくないけど、涼介以外の奴に話すと理玖に興味持たれそうで心配なんだよ。でも惚気たい。理玖の可愛さを自慢したいんだ、俺は。


いつもの様にベッドに座って引き寄せると、可愛くキスしてくる理玖は俺の調教の賜物なんじゃないだろうか。元々、三好家で箱入りに育てられてる理玖は、あんまり色事や、Ωの事について知識がない。

友達同士の猥談からも遠ざけられてたみたいで、確かに三好のおじさんから渡された10ヶ条もしょうがないのかもしれない。でもあれって彗さんが作ったって聞いたけど、絶対ブラコンだろ。俺が可哀想すぎる内容だ。


だから内心理玖に早くヒートが来ればいいな、なんてちょっと思ってる。近頃は身体つきもしっかりして来たし、発情期が来ても耐えられるんじゃないだろうか。

実際キスしたり、抱きしめたりしてイチャイチャしてると、時々ブワっと甘い香りが匂って、俺はあっという間に高まってしまってヤバいんだ。理性を失くすほどじゃないけど。だからうっかり噛まない様に、俺と会う時は理玖にネックガードをつけてもらってる。


昔から理玖を抱っこすると凄く嬉しくて幸せな気持ちになってたけど、もしかして俺たちって運命の番なんじゃないのかな。これを涼介に言ったら一笑に伏されるかと思ったんだけど、肩をすくめて言ったんだ。

お前達のバカみたいなお互いへの執着は、周りから見てても異常だったから、そうかもなって。そうだったらいいな。いや、きっとそうだ。なんて、理玖の事を考えてると、ついつい俺の頭の中が甘いデザートみたいになっちゃうから、我ながら痛い奴だなって時々我に帰るよ。ハハ。


目の前の理玖はちょっと困った顔で、学校でもネックガードをつける事にしたって言った。うん、俺も賛成だ。その後、なんかモジモジしてたと思ったら、俺をあの零れ落ちそうな黒目がちな瞳で見つめて言ったんだ。

「あのね、僕最近、あっくんの事考えてると、ちょっと濡れちゃうんだ。僕、大丈夫なのかな?変なのかな?」

ああ、理玖、俺が大丈夫じゃないよ…。
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