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舞い上がる昼休み※
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「…じゃあこれで議題は終了。解散。」
そうタカの合図でヤレヤレと皆が立ち上がって執行部室をガヤガヤと出て行った。僕が資料を片していると、目の前にタカが嬉しげな顔をして立っていた。
「まだ良いだろ?授業始まるまで後20分ある。」
僕は口元が嬉しさで緩むのを感じながら、頷くと立ち上がった。この執行部室は他の教室とは違う作りで、ちょっとしたソファコーナーもある。タカは部屋の鍵を掛けると僕をソファまで引っ張って行った。
「タカ、ここ学校…。」
するとタカは眉を顰めて口を尖らせた。
「…奏、タカじゃ無くて貴正って呼ぶ様に言ったろ?」
僕は少しドキドキしてタカに抱き寄せられながら小さな声で言った。
「…たかまさ?何だか慣れないし、恥ずかしい…。」
タカこと貴正は目をぎらつかせてボソリと言った。
「はあぁ…。マジで煽ってくるな、奏は。くそ、20分じゃ流石に時間がない!」
僕はびっくりして貴正を見上げた。
「え?何を?まさか無理矢理!貴正ダメだって!」
僕のネクタイを解いて、シャツをプチプチと外しながら、気がつけば僕は貴正に甘く口付けられて呻いていた。僕は貴正のキスに弱くて、直ぐに身体に力が入らなくなってしまう。
肌けた胸を貴正の大きな手が這い回って、引っ掻く様に敏感な場所を掠めると、僕は貴正の口の中へ呻き声を押し込んでしまう。何度も指先でいじめられて、僕は仰け反って貴正にしがみついた。
「…敏感だな、奏。ここ、俺に可愛がられてすっかり赤くツンと尖って色っぽい。ああ、我慢出来ないっ…。」
そう言うと自分のズボンのベルトをカチャカチャと外すと、一緒に僕のベルトもあっという間に外してしまった。もう僕もこの興奮を止めようが無くて、どうしようも無かった。
貴正は自分のものを扱きながら、僕の胸を吸って舐めまわした。僕が気持ち良さに呻くと、引き下がった僕の下着から顔を覗かせたそれを口の中へ吸い込んだ。僕があまりの気持ち良さに喘ぐと胸を抓って言った。
「奏、声堪えて。流石に聞こえるって。」
僕は自分で口を手で塞ぎながら、貴正の口の中で可愛がられて追い詰められた。同時に貴正の手の動きも激しくなって、僕たちはバカみたいに興奮して一緒に逝ってしまった。
貴正の手と口をウェットティッシュで拭いながら、僕は貴正を睨んだ。
「…こんな所で盛っちゃダメでしょ?」
すると貴正はニヤリと笑って僕の耳元で軽くキスして言った。
「だったら奏も可愛い所隠して。俺、奏のエクボに弱いんだよ。」
僕は笑わない様にしているのに、そんな事言われたら可笑しくなってしまう。僕が耐えきれずに笑うと、貴正が僕を抱き寄せて言った。
「ほら、そんな淫らな格好してたら、本当止まらない。俺の辛抱も強くはないんだから。」
僕は自分のあちこち半脱げの格好を見下ろすと、慌てて制服を整えた。同様にベルトを閉める貴正がニヤニヤしてそんな僕を見つめて言った。
「俺が手伝うと、また脱がしたくなるからな。手伝うのは止めとくよ。あー、ちょっと遅れたな。」
貴正がそう言ったその時、授業のチャイムが鳴った。僕は慌てて荷物を持つと貴正と教室へ急いだ。クラスの棟が違うので、僕は貴正と別れて手を振ると、自分の教室に滑り込んだ。まだ先生が来てなかったのでセーフだったみたいだ。
透が振り返って僕と目を合わせて、おどけた表情で僕を揶揄った。僕がこんな風にギリギリで入室するなんて珍しいからかな。僕は自分の机に座りながら、もし透が僕と貴正の事を知ったらどう反応するだろうと考えてしまった。
きっと凄く驚くだろう。僕と貴正って男同士以前に、絶対そんな感じに思えないだろうから。僕は自分で考えながら、少し凹んでしまった。あんなに貴正が僕のことを好きでいてくれるんだから、信じないと。僕は前を向きながら透にならいつか話しても良いかもしれないと思った。
そうタカの合図でヤレヤレと皆が立ち上がって執行部室をガヤガヤと出て行った。僕が資料を片していると、目の前にタカが嬉しげな顔をして立っていた。
「まだ良いだろ?授業始まるまで後20分ある。」
僕は口元が嬉しさで緩むのを感じながら、頷くと立ち上がった。この執行部室は他の教室とは違う作りで、ちょっとしたソファコーナーもある。タカは部屋の鍵を掛けると僕をソファまで引っ張って行った。
「タカ、ここ学校…。」
するとタカは眉を顰めて口を尖らせた。
「…奏、タカじゃ無くて貴正って呼ぶ様に言ったろ?」
僕は少しドキドキしてタカに抱き寄せられながら小さな声で言った。
「…たかまさ?何だか慣れないし、恥ずかしい…。」
タカこと貴正は目をぎらつかせてボソリと言った。
「はあぁ…。マジで煽ってくるな、奏は。くそ、20分じゃ流石に時間がない!」
僕はびっくりして貴正を見上げた。
「え?何を?まさか無理矢理!貴正ダメだって!」
僕のネクタイを解いて、シャツをプチプチと外しながら、気がつけば僕は貴正に甘く口付けられて呻いていた。僕は貴正のキスに弱くて、直ぐに身体に力が入らなくなってしまう。
肌けた胸を貴正の大きな手が這い回って、引っ掻く様に敏感な場所を掠めると、僕は貴正の口の中へ呻き声を押し込んでしまう。何度も指先でいじめられて、僕は仰け反って貴正にしがみついた。
「…敏感だな、奏。ここ、俺に可愛がられてすっかり赤くツンと尖って色っぽい。ああ、我慢出来ないっ…。」
そう言うと自分のズボンのベルトをカチャカチャと外すと、一緒に僕のベルトもあっという間に外してしまった。もう僕もこの興奮を止めようが無くて、どうしようも無かった。
貴正は自分のものを扱きながら、僕の胸を吸って舐めまわした。僕が気持ち良さに呻くと、引き下がった僕の下着から顔を覗かせたそれを口の中へ吸い込んだ。僕があまりの気持ち良さに喘ぐと胸を抓って言った。
「奏、声堪えて。流石に聞こえるって。」
僕は自分で口を手で塞ぎながら、貴正の口の中で可愛がられて追い詰められた。同時に貴正の手の動きも激しくなって、僕たちはバカみたいに興奮して一緒に逝ってしまった。
貴正の手と口をウェットティッシュで拭いながら、僕は貴正を睨んだ。
「…こんな所で盛っちゃダメでしょ?」
すると貴正はニヤリと笑って僕の耳元で軽くキスして言った。
「だったら奏も可愛い所隠して。俺、奏のエクボに弱いんだよ。」
僕は笑わない様にしているのに、そんな事言われたら可笑しくなってしまう。僕が耐えきれずに笑うと、貴正が僕を抱き寄せて言った。
「ほら、そんな淫らな格好してたら、本当止まらない。俺の辛抱も強くはないんだから。」
僕は自分のあちこち半脱げの格好を見下ろすと、慌てて制服を整えた。同様にベルトを閉める貴正がニヤニヤしてそんな僕を見つめて言った。
「俺が手伝うと、また脱がしたくなるからな。手伝うのは止めとくよ。あー、ちょっと遅れたな。」
貴正がそう言ったその時、授業のチャイムが鳴った。僕は慌てて荷物を持つと貴正と教室へ急いだ。クラスの棟が違うので、僕は貴正と別れて手を振ると、自分の教室に滑り込んだ。まだ先生が来てなかったのでセーフだったみたいだ。
透が振り返って僕と目を合わせて、おどけた表情で僕を揶揄った。僕がこんな風にギリギリで入室するなんて珍しいからかな。僕は自分の机に座りながら、もし透が僕と貴正の事を知ったらどう反応するだろうと考えてしまった。
きっと凄く驚くだろう。僕と貴正って男同士以前に、絶対そんな感じに思えないだろうから。僕は自分で考えながら、少し凹んでしまった。あんなに貴正が僕のことを好きでいてくれるんだから、信じないと。僕は前を向きながら透にならいつか話しても良いかもしれないと思った。
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