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山小屋
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男性4人が冬場、雪山へ登山へいくことにした。
早朝、起きて、特急に乗って、出かけた。
駅へつくと、バスに乗って、山まで行った。
山へつくと、空はからっと晴れていた。
4人は山に登り始めた。
途中から雪が降り始めた。
雪はだんだん激しくなり、吹雪となった。
吹雪はひどくなっていった。
日が暮れて、夕方になった。
どうしよう、今更下山できない。
と、山小屋があった。大きい小屋だ。
よかった、あそこで一夜を過ごそう。
4人は山小屋へ入った。
中へ入ると、少しあったまった。
4人はほっとした。
中は広く、電気や暖房の類はなかった。囲炉裏のように焚火できるものもなかった。
4人は懐中電灯をつけた。
とりあえず、一人、一人、トイレへ行った。
そののち、山小屋の真ん中で4人は食事をとった。
そうして、また一人一人、トイレへ行った。
そうして、また山小屋の真ん中にあつまった。
そこで、しゃべったり、ゲームをしたりした。
しばらくすると、4人は眠くなってきた。
この寒さで眠ると、死んでしまう。
そこで、4人はゲームを考え付いた。
4人が、山小屋の四隅に立ち、一人が隣の隅に立っている男にタッチし、タッチされた男は次の隅に立っている男にタッチするというものだ。
これなら、眠らなくてすむ。
4人は一人一人トイレへと行った。
4人はそれぞれ、四隅にたった。
と、懐中電灯が消えた。
「あれ」
「どうしたんだろう、つかない」
「仕方ない、このまま手探りでゲームをしよう」
「じゃあ、俺から行く」
と、リーダー格の男が言った。
男は、真っ暗な中、壁に手を当てながら、進んだ。そうして、隣の隅の男にタッチした。
タッチされた男はやはり、壁に手をあてながら、隣の隅の男にタッチした。そうして、ゲームは滞りなく進んだ。
やがて、山小屋のドアからうっすら日が差してきた。
「おい、日が差してきたぞ」
と、リーダー格の男が言った。
その男はドアへ行き、戸を開けた。
「やんでる。下山できるぞ」
そう言って、男は外へ出た。
ほかの三人も男のあとに続いて一人づつ外へ出た。
ところが、最後に出た男がドアの中をじっと見つめた。
「どうした」
「ううん、なんでもない」
こうして4人は無事下山できた。
ところが、特急の中で4人は言い合いになった。
リーダー格の男が言った。
「そんなはずはない」
「隣にいたやつが、タッチしてきて、隣の隅にいったら、必ずそこに誰かいた」
「俺もだ」
「俺もそうだ」
リーダー格の男が言った。
「そんなバカな、そんなはずない。きっと誰かがいたずらしたに違いない」
「そんなことしてない」
「俺もだ」
「俺も」
リーダー格の男が言った。
「バカな、だれかウソを言っている」
「俺はうそはついていない」
「俺も」
「俺もだ」
「おまえこそどうなんだ、いたずらしたんじゃないのか」
と、一人が、リーダー格の男に言った。
「いや、俺はいたずらなんかしてない」
「じゃあ、眠たくて意識がもうろうとしていたんじゃないのか」
「いや、意識ははっきりしていた。確かに隣のやつにタッチされたあと、次の隅に行ったら、必ず誰かいた」
「俺もだ」
「俺も」
「いや、そんなはずない、絶対そんなはずない。きっと意識がもうろうとしていたんだ。それで勘違いしたんだ」
と、リーダー格の男が言った。
「そんなことない。みんな意識ははっきりしていた。隣のやつにタッチされたあと、次の隅へ行ったら、必ず誰かいた」
「そんなバカな」
リーダー格の男は頭を抱えた。
電車は走って行った。誰もうそを言っていなかった。
早朝、起きて、特急に乗って、出かけた。
駅へつくと、バスに乗って、山まで行った。
山へつくと、空はからっと晴れていた。
4人は山に登り始めた。
途中から雪が降り始めた。
雪はだんだん激しくなり、吹雪となった。
吹雪はひどくなっていった。
日が暮れて、夕方になった。
どうしよう、今更下山できない。
と、山小屋があった。大きい小屋だ。
よかった、あそこで一夜を過ごそう。
4人は山小屋へ入った。
中へ入ると、少しあったまった。
4人はほっとした。
中は広く、電気や暖房の類はなかった。囲炉裏のように焚火できるものもなかった。
4人は懐中電灯をつけた。
とりあえず、一人、一人、トイレへ行った。
そののち、山小屋の真ん中で4人は食事をとった。
そうして、また一人一人、トイレへ行った。
そうして、また山小屋の真ん中にあつまった。
そこで、しゃべったり、ゲームをしたりした。
しばらくすると、4人は眠くなってきた。
この寒さで眠ると、死んでしまう。
そこで、4人はゲームを考え付いた。
4人が、山小屋の四隅に立ち、一人が隣の隅に立っている男にタッチし、タッチされた男は次の隅に立っている男にタッチするというものだ。
これなら、眠らなくてすむ。
4人は一人一人トイレへと行った。
4人はそれぞれ、四隅にたった。
と、懐中電灯が消えた。
「あれ」
「どうしたんだろう、つかない」
「仕方ない、このまま手探りでゲームをしよう」
「じゃあ、俺から行く」
と、リーダー格の男が言った。
男は、真っ暗な中、壁に手を当てながら、進んだ。そうして、隣の隅の男にタッチした。
タッチされた男はやはり、壁に手をあてながら、隣の隅の男にタッチした。そうして、ゲームは滞りなく進んだ。
やがて、山小屋のドアからうっすら日が差してきた。
「おい、日が差してきたぞ」
と、リーダー格の男が言った。
その男はドアへ行き、戸を開けた。
「やんでる。下山できるぞ」
そう言って、男は外へ出た。
ほかの三人も男のあとに続いて一人づつ外へ出た。
ところが、最後に出た男がドアの中をじっと見つめた。
「どうした」
「ううん、なんでもない」
こうして4人は無事下山できた。
ところが、特急の中で4人は言い合いになった。
リーダー格の男が言った。
「そんなはずはない」
「隣にいたやつが、タッチしてきて、隣の隅にいったら、必ずそこに誰かいた」
「俺もだ」
「俺もそうだ」
リーダー格の男が言った。
「そんなバカな、そんなはずない。きっと誰かがいたずらしたに違いない」
「そんなことしてない」
「俺もだ」
「俺も」
リーダー格の男が言った。
「バカな、だれかウソを言っている」
「俺はうそはついていない」
「俺も」
「俺もだ」
「おまえこそどうなんだ、いたずらしたんじゃないのか」
と、一人が、リーダー格の男に言った。
「いや、俺はいたずらなんかしてない」
「じゃあ、眠たくて意識がもうろうとしていたんじゃないのか」
「いや、意識ははっきりしていた。確かに隣のやつにタッチされたあと、次の隅に行ったら、必ず誰かいた」
「俺もだ」
「俺も」
「いや、そんなはずない、絶対そんなはずない。きっと意識がもうろうとしていたんだ。それで勘違いしたんだ」
と、リーダー格の男が言った。
「そんなことない。みんな意識ははっきりしていた。隣のやつにタッチされたあと、次の隅へ行ったら、必ず誰かいた」
「そんなバカな」
リーダー格の男は頭を抱えた。
電車は走って行った。誰もうそを言っていなかった。
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