宝石寝物語【短編集】

一花カナウ

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ブルートパーズの物語

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 直感が冴え渡ることもなければ、別段洞察力に優れているわけではない。特に自分のことに関してはからっきしである。
 それでも友人の相談は絶えないので、情報だけは集まってくる。彼女たちはアドバイスを求めているわけじゃないから、適当に相槌を打って共感を示せばそれでいいらしい。
 一応真面目に話を聞いているのだ。もう少し、英知の書みたいに人生に役立てばいいんだけど。
 結果からすると私に身についたのは処世術らしい。それが真実であるとして向き合うのはちょっと癪なんだけど、今日も私は友人の恋愛話に耳を傾ける。


《終わり》


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トパーズ(ブルー)の宝石言葉
【直感力】【洞察力】【英知】【真実】

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