26 / 36
第26話 エレノアの想い
しおりを挟む
その夜、大勝して青の軍を退けた赤の国では晩餐会が開かれていた。堅苦しいものではなく、無礼講で自由に酒が飲めて、たらふく飯が食えるパーティーだ。
丈がこの国に来てからというもの、兵達は戦いの連続で、本当に休む間さえなかった。丈もそのことはわかっており、兵たちが完勝に気をよくしている今、できるだけの疲労と不満とを取り去ってやろうと考えたのだ。
美しく着飾らせたエレノアも会場に呼んでいた。
彼女のその姿は見た者に次も戦う気力を与え、もしも声をかけられようならば、命を賭してでも戦う決意を固めさせる。それだけの魅力がエレノアにはあった。
また、丈自身もできるだけ多く兵と接し、労をねぎらってやった。
昼間の激しい戦いにもかかわらず、兵達は疲れも見せずに、夜を夜ともせずに飲んで食って騒ぎまくった。
盛り上がりが最高潮に達した頃、丈は静かに席を外し、自室へと戻っていた。
自分で置いたのではないが、部屋の棚に並んでいるボトルとグラスとを手に取る。未成年なのだから当然だが、丈は元の世界でほとんど酒を飲んだことがなかった。せいぜい正月に御神酒をおちょこに一杯飲む程度。完璧主義者たる丈は、酒に酔って自分の能力が十分に発揮できないというのが許せなかった。
だが、今は何故か酒に手が伸びた。
ここにある酒は、ワインと同じ様な製法で作られたもの。晩餐会でも、付き合いでいくらかは口にしている。その時もまずいと思いながら飲んでいたのに、何故か今またそれを手にしている。
「酒を飲むことで、嫌なことを忘れられればと期待しているのか……。弱いな、オレは」
右手で掴んだボトルを見つめながら丈は自虐的な笑みを浮かべる。
「ん?」
そうしながら、丈は部屋のドアが音もなく開かれるのに気づいた。
「……エレノア女王。いかがなされました?」
少し開かれた扉から静かに姿を現したのはエレノアだった。後ろ手に扉を閉め、両手を後ろで組んだまま、丈の前に進み出る。
「やはりエレノア女王にもあの空気は馴染めませんでしたか。私もですよ」
少し明るめの丈の口調。だが、その言葉を向けられたエレノアは何故かひどく悲壮感の漂った顔つきをして、丈の瞳を見つめていた。今まで見たこともないエレノアの様子に、丈も訝しげな顔つきになる。
「どうされたのですか?」
「少し……お聞きしてよろしいでしょうか?」
「……ええ。私に答えられることでしたら」
エレノアの真意がわからぬまま頷く。
「ジョー様の心の中にいるのは誰なのですか?」
エレノアの質問は直球だった。
「なんのことです? 私には意味がよく……」
「今日の戦いでも、前の戦いでも感じました。ジョー様から流れていく強くて、大きくて、深くて、熱いラブパワーを。それは、私を包んでくださるジョー様のラブパワーよりもずっと……」
そこまで言ってエレノアは眉を伏せ、そして再び続ける。
「最初はルフィーニに向けられたものかと思いました。ですが、ルフィーニが戦死した後でも、それは変わらずに流れて行く……。一体誰なのですか!? ジョー様がそんなにも強く想っていらっしゃる方は! ジョー様が私よりも深く想っていらっしゃるその方は!?」
「そんな者はいませんよ。エレノア様の気のせいです」
あまりにも自然な丈の物言い。普通の者ならばそれを信じたことだろう。だが――
「ジョー様、これでも私は王族です。ジョー様ほどではないにしろ、私にもラブパワーはあるのです。ジョー様の偽りの言葉に気付けぬほど未熟ではありません!」
エレノアのラブパワーが膨れ上がり、まるで突風となって丈に吹き付けるかのよう。その真摯さ、想いの強さには、丈も観念せねばならなかった。
「……エレノア女王の気持ちはわかっていました。その片想いの辛さも……。なにしろ、私も女王と同じく片想いなのですから……」
「……あ、相手は?」
予想していたとはいえ、本人の口から直接聞くと、やはりその衝撃は大きかった。エレノアは震える口で、なんとかそれだけの言葉を紡ぎ出した。
「……それは言えません」
何故ですか、とは言わなかった。気にならないといえば嘘になるが、その相手の誰何《すいか》よりも重要なことがいくらもあるからだ。
「その人は私よりも魅力的なのですか!?」
丈はゆっくりだが、大きく確実に頷いた。
「か、代わりでも、その人の代わりでもいいです! ……だから、だから私にもその人と同じようにラブパワーを注いでください!!」
だが、丈はゆっくりと首を横に振る。
「私の愛はたった一人にのみ向けられている。エレノア、客観的に見て、君は非常に美しくその上聡明で、とても魅力的だ。私も君のことは好きだ。……だが、君を愛することはできない。君の愛を受け入れることはできないんだ」
「愛? これが愛だというのですか……。愛とはこうも辛く苦しいものなのですか……」
血を吐くかのごとく狂おしく呻くエレノア。絶望に沈むその瞳の中、丈はそこに狂気の光を見た気がした。
「エレノア……」
「どうあっても私だけを見てはくださらないというのですか……」
「逆に聞くが、君は私の代わりに誰かほかの人間を愛することができるのか?」
肯定の返事のできないエレノアはただ押し黙る。
「……それと同じで、私も私が本当に愛する者以外は瞳に入らないんだ」
「……わかります。それは、わかります。……ですが、納得はできません!」
後ろ手にしていたエレノアの手が前に持ってこられる。その手に握られているのは、薄明かりを受けて輝く鋭利な刃物だった。
「せめて私と一緒に死んでください!!」
思いあまった末に、エレノアが選んだ結論だった。
この部屋に来る時から、半ば予想できていた丈の反応。それ故に、持ち込まざるを得なかった最後の手段。
だが、丈にこの展開は予想できていなかった。
元の世界でも、何人もの女性の告白を断ってきた彼だが、その中にここまでの過剰な反応をした者などいはしなかった。それに加え、祝勝会でのミリアや椎名との話から、この世界の人間は温厚という考えが頭にあったのだ。
かん高い乾いた音が部屋に響く。
丈は身動きが取れなかった。ただ、動けぬまま、短剣と共に来るエレノアの衝撃を受けることしかできなかった。
手に重い衝撃を感じたエレノアは、荒い息をつきながら丈から体を離す。
丈の上着に広がる赤い染み。それはエレノア自身の体にも飛び散ってきている。
エレノアは自分の犯した行為の恐ろしさに、呆然とした顔で短剣を持つ手を激しく振るわせた。
丈がこの国に来てからというもの、兵達は戦いの連続で、本当に休む間さえなかった。丈もそのことはわかっており、兵たちが完勝に気をよくしている今、できるだけの疲労と不満とを取り去ってやろうと考えたのだ。
美しく着飾らせたエレノアも会場に呼んでいた。
彼女のその姿は見た者に次も戦う気力を与え、もしも声をかけられようならば、命を賭してでも戦う決意を固めさせる。それだけの魅力がエレノアにはあった。
また、丈自身もできるだけ多く兵と接し、労をねぎらってやった。
昼間の激しい戦いにもかかわらず、兵達は疲れも見せずに、夜を夜ともせずに飲んで食って騒ぎまくった。
盛り上がりが最高潮に達した頃、丈は静かに席を外し、自室へと戻っていた。
自分で置いたのではないが、部屋の棚に並んでいるボトルとグラスとを手に取る。未成年なのだから当然だが、丈は元の世界でほとんど酒を飲んだことがなかった。せいぜい正月に御神酒をおちょこに一杯飲む程度。完璧主義者たる丈は、酒に酔って自分の能力が十分に発揮できないというのが許せなかった。
だが、今は何故か酒に手が伸びた。
ここにある酒は、ワインと同じ様な製法で作られたもの。晩餐会でも、付き合いでいくらかは口にしている。その時もまずいと思いながら飲んでいたのに、何故か今またそれを手にしている。
「酒を飲むことで、嫌なことを忘れられればと期待しているのか……。弱いな、オレは」
右手で掴んだボトルを見つめながら丈は自虐的な笑みを浮かべる。
「ん?」
そうしながら、丈は部屋のドアが音もなく開かれるのに気づいた。
「……エレノア女王。いかがなされました?」
少し開かれた扉から静かに姿を現したのはエレノアだった。後ろ手に扉を閉め、両手を後ろで組んだまま、丈の前に進み出る。
「やはりエレノア女王にもあの空気は馴染めませんでしたか。私もですよ」
少し明るめの丈の口調。だが、その言葉を向けられたエレノアは何故かひどく悲壮感の漂った顔つきをして、丈の瞳を見つめていた。今まで見たこともないエレノアの様子に、丈も訝しげな顔つきになる。
「どうされたのですか?」
「少し……お聞きしてよろしいでしょうか?」
「……ええ。私に答えられることでしたら」
エレノアの真意がわからぬまま頷く。
「ジョー様の心の中にいるのは誰なのですか?」
エレノアの質問は直球だった。
「なんのことです? 私には意味がよく……」
「今日の戦いでも、前の戦いでも感じました。ジョー様から流れていく強くて、大きくて、深くて、熱いラブパワーを。それは、私を包んでくださるジョー様のラブパワーよりもずっと……」
そこまで言ってエレノアは眉を伏せ、そして再び続ける。
「最初はルフィーニに向けられたものかと思いました。ですが、ルフィーニが戦死した後でも、それは変わらずに流れて行く……。一体誰なのですか!? ジョー様がそんなにも強く想っていらっしゃる方は! ジョー様が私よりも深く想っていらっしゃるその方は!?」
「そんな者はいませんよ。エレノア様の気のせいです」
あまりにも自然な丈の物言い。普通の者ならばそれを信じたことだろう。だが――
「ジョー様、これでも私は王族です。ジョー様ほどではないにしろ、私にもラブパワーはあるのです。ジョー様の偽りの言葉に気付けぬほど未熟ではありません!」
エレノアのラブパワーが膨れ上がり、まるで突風となって丈に吹き付けるかのよう。その真摯さ、想いの強さには、丈も観念せねばならなかった。
「……エレノア女王の気持ちはわかっていました。その片想いの辛さも……。なにしろ、私も女王と同じく片想いなのですから……」
「……あ、相手は?」
予想していたとはいえ、本人の口から直接聞くと、やはりその衝撃は大きかった。エレノアは震える口で、なんとかそれだけの言葉を紡ぎ出した。
「……それは言えません」
何故ですか、とは言わなかった。気にならないといえば嘘になるが、その相手の誰何《すいか》よりも重要なことがいくらもあるからだ。
「その人は私よりも魅力的なのですか!?」
丈はゆっくりだが、大きく確実に頷いた。
「か、代わりでも、その人の代わりでもいいです! ……だから、だから私にもその人と同じようにラブパワーを注いでください!!」
だが、丈はゆっくりと首を横に振る。
「私の愛はたった一人にのみ向けられている。エレノア、客観的に見て、君は非常に美しくその上聡明で、とても魅力的だ。私も君のことは好きだ。……だが、君を愛することはできない。君の愛を受け入れることはできないんだ」
「愛? これが愛だというのですか……。愛とはこうも辛く苦しいものなのですか……」
血を吐くかのごとく狂おしく呻くエレノア。絶望に沈むその瞳の中、丈はそこに狂気の光を見た気がした。
「エレノア……」
「どうあっても私だけを見てはくださらないというのですか……」
「逆に聞くが、君は私の代わりに誰かほかの人間を愛することができるのか?」
肯定の返事のできないエレノアはただ押し黙る。
「……それと同じで、私も私が本当に愛する者以外は瞳に入らないんだ」
「……わかります。それは、わかります。……ですが、納得はできません!」
後ろ手にしていたエレノアの手が前に持ってこられる。その手に握られているのは、薄明かりを受けて輝く鋭利な刃物だった。
「せめて私と一緒に死んでください!!」
思いあまった末に、エレノアが選んだ結論だった。
この部屋に来る時から、半ば予想できていた丈の反応。それ故に、持ち込まざるを得なかった最後の手段。
だが、丈にこの展開は予想できていなかった。
元の世界でも、何人もの女性の告白を断ってきた彼だが、その中にここまでの過剰な反応をした者などいはしなかった。それに加え、祝勝会でのミリアや椎名との話から、この世界の人間は温厚という考えが頭にあったのだ。
かん高い乾いた音が部屋に響く。
丈は身動きが取れなかった。ただ、動けぬまま、短剣と共に来るエレノアの衝撃を受けることしかできなかった。
手に重い衝撃を感じたエレノアは、荒い息をつきながら丈から体を離す。
丈の上着に広がる赤い染み。それはエレノア自身の体にも飛び散ってきている。
エレノアは自分の犯した行為の恐ろしさに、呆然とした顔で短剣を持つ手を激しく振るわせた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる