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第06話 恐怖の野球観戦 巨人軍は永遠に不滅です その一
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五月✕日 晴れ
愛輝さん、バカ源外と三人連れ立って外出した先は、なんと東京ドーム。
目的はもちろんプロ野球観戦。巨人VS阪神の伝統の一戦だ。
ところが愛輝さんもバカ源外も、屋敷を出発してからこの方一言も口を利かず、ムスッと押し黙ったままお互いにあらぬ方向を見つめている。
お陰で車内の空気がドロドロに淀んでいる。わたしの与り知らぬところで、何か問題でも発生したのだろうか?
助手席の石見さんにそれとなく尋ねると、
「お気になさらずに。いつものことですから……」と柔和な笑みに謎を秘めたまま、ついの本当のことを教えてはくれなかった。
ああっ、こんなことなら来なきゃよかった。どうか神様、トラブルが発生しませんように。トラブルに巻き込まれませんように。まさか不死身の肉体を得たこのわたしに、こんなにも恐ろしいことが起こり得ようとは……。凶暴な八戒ダーの性能が泣こうというもの。いえ、それでも怖いものは怖いのだ。
リムジンが水道橋駅の交差点に差しかかったとき、車内の空気が一変した。
愛輝さんはルイヴィトンのトートバックを、バカ源外は四次元バックパックを、それぞれゴソゴソ掻き回して、なにやら身支度を始めたのだ。
呆然と眺めていると、二人とも野球帽に法被にメガホンという出で立ちで、なるほど、けっこう熱心な野球ファンなんだなと感心していると、愛輝さんが、「あなた、贔屓の球団は?」と訊くので、「いいえ、わたし、野球のルールもろくに知らないので」
そう、わたしはテレビ観戦もまともにしたことのない、完全な野球音痴なのだ。
愛輝さんは、「そう」と小さく頷くと、
「では選びなさい。巨人を応援するか、阪神を応援するか、あなたの好きな方を」
「へっ?」
不意の申し出に戸惑うわたし。
見ると、愛輝さんはYGのマークが入った野球帽を、バカ源外はHTのマークの入った野球帽を被っている。そのマークがどちらの球団のものかよくわからないので、ちょっと迷っていると、愛輝さんが、「人生の重大な岐路だと思って慎重にね」と囁いた。
そんなに大袈裟なことかしら? と首を捻りつつバカ源外の方を見ると、彼は、ーーわし、わし、と不細工な笑顔で自分を指さし、自分の贔屓の球団を選ぶよう、暗に、いえ、大っぴらに勧めてきた。
そのアホ丸出しの姿を見て、わたしの心は決まった。
「愛輝さんと御一緒に、そのYGって巨人軍ですか? ええ、巨人軍を応援します」
嬉しそうに小首を傾げてほほ笑む愛輝さん。わたしの手を取って、「ありがとう」と言ってくれた。
この人の、こんな姿を見られるだけで、わたしは東京ドームに来た甲斐があったというもの。
それに引き換えバカ源外は、がっくりと肩を落として俯いたまま、ーーもしかして泣いているの? なんて思っちゃうほどの落ち込み様だった。
いつもは自らを”孤高の天災”と呼び、ぼっち色を色濃く発散している人なのだが、野球観戦に限っては共に応援する仲間を欲していたのだろうか? ちょっと可哀そうなことしちゃったなぁ~。なんて思わなくもない。ーーいえいえ、それは錯覚だ。とバカ源外が鼻水をズルズル啜る音を聴いて思い直した。いや、危ない、危ない。
ドーム球場に到着すると、わたしと愛輝さんは一塁側のスタンドへ、バカ源外と関西出身の石見さんは三塁側のスタンドへ、それぞれ袂を分かった。
別れ際、バカ源外が愛輝さんにメガホンを突き付けて叫んだ。
「愛輝よ、この試合、もし我がタイガースが勝利したら、今夜の食事は中華じゃぞ!」
「ええ、でも、もしジャイアンツが勝ったら、今夜はフレンチよ。約束は守ってね」
愛輝さんが一塁スタンドへ姿を現したら、各所から、ーーおっ、女神だ、勝利の女神のお出ましだ。などと声が上がった。
訊けば、彼女は月に一度の割合でドーム球場を訪れるのだが、そのときの巨人軍の勝率は九割以上というから驚きだ。
巨人ファンや巨人軍の選手から”勝利の女神”と呼ばれるのも頷ける。
最前列に腰を下ろした愛輝さんの傍らで、応援団長と思しき中年男性が腰を屈めて囁いた。
「今夜も一丁、よろしくお願いします」
「わかりました。我が巨人軍を勝利に導くために、全力を尽くします」
試合開始早々、愛輝さん、居ても立っても居られないという感じで、わたしの存在など無視して応援席まで走ると、右手にメガホンを、左手に”がんばれジャイアンツ”の幟を握り締めて、観客席に向かって叫んだ。
「みなさ~ん、巨人軍の勝利のために、初回から無理やり盛り上がっちゃてくださ~い! それではわたくしより愛のプレゼント!」
長い睫毛を伏せて、俯き加減に両手を組んで、祈りのポーズを取る愛輝さんの姿に、一塁側スタンドは水を打ったように静まり返った。その静謐に満ちた祈りは、ほどなく球場全体に波及して、日本一騒がしい三塁側のスタンドをも飲み込んだ。
「天国におわします沢村様、スタルヒン様、川上様、青田様、長嶋様、王様、原様、星様、番場様、どうかどうか、今宵も我が栄光の巨人軍を勝利に導きたまえ~」
愛輝さん、そこで観客席から驚きの投げキッス~♡
ピンク色のハートマークが場内の隅々まで拡散して、男どもの胸にキュンと吸い込まれてゆく、そんな雰囲気を演出しちゃったのだ。
信じられない、あの奥ゆかしい愛輝さんが、あ、あんな大胆なことを……。
うおおおおお~!
球場全体が地鳴りのような歓声に包まれた。
場外に集う人々は、それを先頭打者ホームランと勘違いしたのかもしれない。
事実、直後に巨人軍の先頭打者がホームランを打ったのだから、彼女の祈りの効果は絶大だ。
愛輝さん、バカ源外と三人連れ立って外出した先は、なんと東京ドーム。
目的はもちろんプロ野球観戦。巨人VS阪神の伝統の一戦だ。
ところが愛輝さんもバカ源外も、屋敷を出発してからこの方一言も口を利かず、ムスッと押し黙ったままお互いにあらぬ方向を見つめている。
お陰で車内の空気がドロドロに淀んでいる。わたしの与り知らぬところで、何か問題でも発生したのだろうか?
助手席の石見さんにそれとなく尋ねると、
「お気になさらずに。いつものことですから……」と柔和な笑みに謎を秘めたまま、ついの本当のことを教えてはくれなかった。
ああっ、こんなことなら来なきゃよかった。どうか神様、トラブルが発生しませんように。トラブルに巻き込まれませんように。まさか不死身の肉体を得たこのわたしに、こんなにも恐ろしいことが起こり得ようとは……。凶暴な八戒ダーの性能が泣こうというもの。いえ、それでも怖いものは怖いのだ。
リムジンが水道橋駅の交差点に差しかかったとき、車内の空気が一変した。
愛輝さんはルイヴィトンのトートバックを、バカ源外は四次元バックパックを、それぞれゴソゴソ掻き回して、なにやら身支度を始めたのだ。
呆然と眺めていると、二人とも野球帽に法被にメガホンという出で立ちで、なるほど、けっこう熱心な野球ファンなんだなと感心していると、愛輝さんが、「あなた、贔屓の球団は?」と訊くので、「いいえ、わたし、野球のルールもろくに知らないので」
そう、わたしはテレビ観戦もまともにしたことのない、完全な野球音痴なのだ。
愛輝さんは、「そう」と小さく頷くと、
「では選びなさい。巨人を応援するか、阪神を応援するか、あなたの好きな方を」
「へっ?」
不意の申し出に戸惑うわたし。
見ると、愛輝さんはYGのマークが入った野球帽を、バカ源外はHTのマークの入った野球帽を被っている。そのマークがどちらの球団のものかよくわからないので、ちょっと迷っていると、愛輝さんが、「人生の重大な岐路だと思って慎重にね」と囁いた。
そんなに大袈裟なことかしら? と首を捻りつつバカ源外の方を見ると、彼は、ーーわし、わし、と不細工な笑顔で自分を指さし、自分の贔屓の球団を選ぶよう、暗に、いえ、大っぴらに勧めてきた。
そのアホ丸出しの姿を見て、わたしの心は決まった。
「愛輝さんと御一緒に、そのYGって巨人軍ですか? ええ、巨人軍を応援します」
嬉しそうに小首を傾げてほほ笑む愛輝さん。わたしの手を取って、「ありがとう」と言ってくれた。
この人の、こんな姿を見られるだけで、わたしは東京ドームに来た甲斐があったというもの。
それに引き換えバカ源外は、がっくりと肩を落として俯いたまま、ーーもしかして泣いているの? なんて思っちゃうほどの落ち込み様だった。
いつもは自らを”孤高の天災”と呼び、ぼっち色を色濃く発散している人なのだが、野球観戦に限っては共に応援する仲間を欲していたのだろうか? ちょっと可哀そうなことしちゃったなぁ~。なんて思わなくもない。ーーいえいえ、それは錯覚だ。とバカ源外が鼻水をズルズル啜る音を聴いて思い直した。いや、危ない、危ない。
ドーム球場に到着すると、わたしと愛輝さんは一塁側のスタンドへ、バカ源外と関西出身の石見さんは三塁側のスタンドへ、それぞれ袂を分かった。
別れ際、バカ源外が愛輝さんにメガホンを突き付けて叫んだ。
「愛輝よ、この試合、もし我がタイガースが勝利したら、今夜の食事は中華じゃぞ!」
「ええ、でも、もしジャイアンツが勝ったら、今夜はフレンチよ。約束は守ってね」
愛輝さんが一塁スタンドへ姿を現したら、各所から、ーーおっ、女神だ、勝利の女神のお出ましだ。などと声が上がった。
訊けば、彼女は月に一度の割合でドーム球場を訪れるのだが、そのときの巨人軍の勝率は九割以上というから驚きだ。
巨人ファンや巨人軍の選手から”勝利の女神”と呼ばれるのも頷ける。
最前列に腰を下ろした愛輝さんの傍らで、応援団長と思しき中年男性が腰を屈めて囁いた。
「今夜も一丁、よろしくお願いします」
「わかりました。我が巨人軍を勝利に導くために、全力を尽くします」
試合開始早々、愛輝さん、居ても立っても居られないという感じで、わたしの存在など無視して応援席まで走ると、右手にメガホンを、左手に”がんばれジャイアンツ”の幟を握り締めて、観客席に向かって叫んだ。
「みなさ~ん、巨人軍の勝利のために、初回から無理やり盛り上がっちゃてくださ~い! それではわたくしより愛のプレゼント!」
長い睫毛を伏せて、俯き加減に両手を組んで、祈りのポーズを取る愛輝さんの姿に、一塁側スタンドは水を打ったように静まり返った。その静謐に満ちた祈りは、ほどなく球場全体に波及して、日本一騒がしい三塁側のスタンドをも飲み込んだ。
「天国におわします沢村様、スタルヒン様、川上様、青田様、長嶋様、王様、原様、星様、番場様、どうかどうか、今宵も我が栄光の巨人軍を勝利に導きたまえ~」
愛輝さん、そこで観客席から驚きの投げキッス~♡
ピンク色のハートマークが場内の隅々まで拡散して、男どもの胸にキュンと吸い込まれてゆく、そんな雰囲気を演出しちゃったのだ。
信じられない、あの奥ゆかしい愛輝さんが、あ、あんな大胆なことを……。
うおおおおお~!
球場全体が地鳴りのような歓声に包まれた。
場外に集う人々は、それを先頭打者ホームランと勘違いしたのかもしれない。
事実、直後に巨人軍の先頭打者がホームランを打ったのだから、彼女の祈りの効果は絶大だ。
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