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2章:冒険者として
初仕事! ☆3☆
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ちょうど休憩するのに良い場所があったようで、馬車を止める。馬を休ませるために、そこで少し休憩することにした。馬車から降りて、リーズが護衛にも「一緒に食べましょう」と声をかける。
外に出てぐーんと腕を天に伸ばすシュエの濃緑色の髪を、少年はじっと見つめていた。
「どうした?」
「あ、えっと……それ、地毛なの?」
「髪か? 地毛じゃよ」
深い森のような濃緑色の髪。初仕事ということで、動きやすいよう、リーズにお団子にしてもらった。ときどき『こんな髪型にしたい!』と主張することもあるが、基本的にはリーズにお任せだ。旅を始めてから、改めて彼の手先の器用さに感心させられる。
「そうなんだ。なんだか、森みたいな色だね」
「うむ。この色、わらわは気に入っておるよ」
この髪と瞳は両親からの遺伝だ。
二人の特徴を受け継いだ子どもたちしか、持たない色。
「瞳の色もすごく綺麗だよね」
「翠色というらしい。カワセミという鳥を知っておるか? その鳥の色なんじゃ」
とはいえ、シュエはその鳥を図鑑でしか見たことがない。
少年が「へぇ」と興味深そうに聞いていた。
リーズと護衛がシュエたちに近付き、そこで少しおやつを食べることになった。
クッキーとビスケットを広げて、さぁ食べようかと手を伸ばそうとし――シュエとリーズはバッと立ち上がり、リーズは剣を、シュエは扇子を構える。
ゴォッっと大きな音とともに、何者かが少年を狙っているようで、キィンと金属がぶつかり合う音が聞こえた。
どうやら初手を護衛が防いだらしい。
(ほう?)
シュエはすっと目を細める。
足音から察するに、約二十人。
少年を狙うのは、何者だろうかとと思考を巡らせ――すぐに考えを振り払うように頭を横に振った。
「シュエ、手加減を忘れずに」
「わかっておる。そなたもな!」
ダンッ、と力強く地面を蹴る。
黒ずくめ、覆面となんとも怪しい連中を相手に、シュエは舞うように動き、急所を突いていく。
竜人族の力に、耐えられるように作られている鉄扇は硬い。その硬さは、おそらく彼らにとって驚愕のものだったのだろう。
続々と倒れ込んでいく、黒ずくめの集団。
リーズはちらりとシュエの様子を見ながら、攻撃を避けている。
「よそ見とは、気が抜けているかなぁ!」
「いえ、気は抜いていませんよ」
リーズの目を狙っている小型ナイフの切っ先を避け、剣の柄で相手の顎を砕くように振り上げた。
「ぐぁっ!」
耳障りな悲鳴がリーズの耳に届き、彼は眉根を寄せる。
次々に襲いかかってくる黒ずくめの集団を、華麗に倒していくリーズ。ふわり、と彼の長い胡桃色の髪が舞う。
その姿さえも、まるで演舞のようだと少年がぐっと胸元の服を掴み、視線を落とした。
シュエとリーズの活躍で、大体の敵が地面に伏している。
最後の一人は、少年の護衛が倒していた。
外に出てぐーんと腕を天に伸ばすシュエの濃緑色の髪を、少年はじっと見つめていた。
「どうした?」
「あ、えっと……それ、地毛なの?」
「髪か? 地毛じゃよ」
深い森のような濃緑色の髪。初仕事ということで、動きやすいよう、リーズにお団子にしてもらった。ときどき『こんな髪型にしたい!』と主張することもあるが、基本的にはリーズにお任せだ。旅を始めてから、改めて彼の手先の器用さに感心させられる。
「そうなんだ。なんだか、森みたいな色だね」
「うむ。この色、わらわは気に入っておるよ」
この髪と瞳は両親からの遺伝だ。
二人の特徴を受け継いだ子どもたちしか、持たない色。
「瞳の色もすごく綺麗だよね」
「翠色というらしい。カワセミという鳥を知っておるか? その鳥の色なんじゃ」
とはいえ、シュエはその鳥を図鑑でしか見たことがない。
少年が「へぇ」と興味深そうに聞いていた。
リーズと護衛がシュエたちに近付き、そこで少しおやつを食べることになった。
クッキーとビスケットを広げて、さぁ食べようかと手を伸ばそうとし――シュエとリーズはバッと立ち上がり、リーズは剣を、シュエは扇子を構える。
ゴォッっと大きな音とともに、何者かが少年を狙っているようで、キィンと金属がぶつかり合う音が聞こえた。
どうやら初手を護衛が防いだらしい。
(ほう?)
シュエはすっと目を細める。
足音から察するに、約二十人。
少年を狙うのは、何者だろうかとと思考を巡らせ――すぐに考えを振り払うように頭を横に振った。
「シュエ、手加減を忘れずに」
「わかっておる。そなたもな!」
ダンッ、と力強く地面を蹴る。
黒ずくめ、覆面となんとも怪しい連中を相手に、シュエは舞うように動き、急所を突いていく。
竜人族の力に、耐えられるように作られている鉄扇は硬い。その硬さは、おそらく彼らにとって驚愕のものだったのだろう。
続々と倒れ込んでいく、黒ずくめの集団。
リーズはちらりとシュエの様子を見ながら、攻撃を避けている。
「よそ見とは、気が抜けているかなぁ!」
「いえ、気は抜いていませんよ」
リーズの目を狙っている小型ナイフの切っ先を避け、剣の柄で相手の顎を砕くように振り上げた。
「ぐぁっ!」
耳障りな悲鳴がリーズの耳に届き、彼は眉根を寄せる。
次々に襲いかかってくる黒ずくめの集団を、華麗に倒していくリーズ。ふわり、と彼の長い胡桃色の髪が舞う。
その姿さえも、まるで演舞のようだと少年がぐっと胸元の服を掴み、視線を落とした。
シュエとリーズの活躍で、大体の敵が地面に伏している。
最後の一人は、少年の護衛が倒していた。
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