翼をもがれた鳥は空へと墜ちる

雨色銀水

文字の大きさ
1 / 1

想いは叶わない。「だって、所詮、片思いですもの」

しおりを挟む
 いつだったか。記憶もおぼろげになるほど昔に、夢みたことがある。
 この空を自由に飛べたら、どんなに楽しいだろうかと。両手を広げ、全身に風を受けながら澄んだ青い色彩の中を翔ける。

 その世界では、心は何にも縛られていなかった。望むままに翼を広げ、どこまでも飛んで行けた。閉じたまぶたの向こうに描いた、心躍る冒険の夢――。

 二人はいつも、空を飛ぶ想像の中で笑いあっていた。手を伸ばせばいつでも互いに触れることができる。何気ないことが幸せで、何でもないことで満ち足りていた。

 長い時が流れても、その充足感は変わらないと思っていた。二人にとって、あの空は原風景だったはずだった。

 それなのに、どうして『あなた』は。

「――翼をもがれた鳥は、地面に堕ちるしかないの」

 夢みるような微笑みを残し、『あなた』は両手を広げ空へと飛んだ。

 ※
  ※
    ※

 階段の途中で顔を上げると、赤い光が目を刺した。薄暗い校舎の中にいたせいか、小さな窓越しの薄明かりでもひどく眩しい。はあ、と無意識にこぼれたため息は、背後の暗がりへと転がり落ちて消えた。

 あと六段で、最上階へとたどり着く。この先へ進んでしまえば、後戻りはできない。

 だって、時間はどんなに願っても巻き戻らない。

 今この時に、私が階段を上っても上らなくても、夕日が落ちていく事実が変わることはない。それでも階段を上ることを決めたのは私で、この先を見届けることを決めたのも私だ。

 首元に手を当てた瞬間、大きく鼓動が脈打った。本当はこの先を見るのが怖い。ためらいながら視線をあげると、階段は残り一段だった。唇を噛み締め、ためらいを振り払うために足早に最後の段を踏みしめる。

 さあ、これで目の前に立ち塞がるものは、屋上へ続く扉だけ。
 鍵がかかっているかなんて、今更な確認はしない。小窓から洩れる光を睨みつけ、覚悟と共に扉を押し開ける。

「どうして、来たんだ」

 どこか虚ろな言葉と声が、光の向こうから投げかけられた。

 夕焼けはまぶたを閉じても焼き付くほどで、一瞬、私の目を眩ませる。描き出された色彩は、ナイフで胸を引き裂いた後に、噴き出した血潮のごとき鮮紅。

 そんな残酷な赤の只中に、『彼』は佇んでいた。
 光を背に受けた姿は、影のように黒い。しかしどうしてか、彼が微笑んでいることだけは理解できた。

「どうして、来たんだ。瑠璃《るり》」

 微笑みながら告げられた言葉に、私は思わず身を震わせた。それは名前を呼ばれたからだけじゃない。その瞬間、彼が――すでにフェンスの向こうに立っていることに気づいたからだ。

 フェンスを越えてしまえば、残りの足場はせいぜい二メートルかそこら。寝転ぶくらいならできそうだけれども、下手に動けば屋上から真っ逆さまになるだろう。

 そんな不安定な場所に立つ彼に対し、私は大きくため息をこぼすことで応える。

「どうして来たんだ、ですって? 本当に……本当に、分からないっていうの」
「ああ、わからないね。最後の挨拶をしに来た、ってわけでもないだろうに」
「そうね。できれば普通に挨拶をしたかったわよ。“さようなら”なんて……明日、いいえ、いつか会えると決まった人に言う言葉だもの。だから。だからっ!」

 私は床を蹴って走り出す。ためらいなんて、今は頭の端に捨てておく。走って、息を切らして――私はフェンスにぶつかるようにしながらその想いを叫ぶ。

「本当に分からないっていうの!? あなたを止めに来たに決まってるでしょう! 陸也《りくや》!」

 私の叫びに、フェンス越しの陸也は今度こそ本当に笑った。

 ただ、それは楽しげな笑顔ではなかった。たとえるなら、道化を見るような呆れ果てた瞳。彼はきっと、こんな私を嘲笑っている。馬鹿馬鹿しいと、些末なことだと嗤って。

「止めに来た、ね。ありがとう……そう言うべきかな? だけどな、瑠璃。俺はずっと、この日を待ってた。待って待って、気が狂いそうになるほど叫んで。蒼良《そら》にまた、会えることをずっと願ってたのに? お前だって、自分の姉に会いたいだろう? なのに、どうしてお前が邪魔をするんだ、瑠璃」

 わけのわからないことを言わないで。そう叫べたらどんなに良かっただろう。

 だが、私は知っていた。陸也が蒼良のいない世界で苦しみ悶えていたか。たとえ、フェンスの向こう側のさらに先へと進む必要があったとしても、ためらわないだろうということも。


「――翼をもがれた鳥は、地面に堕ちるしかないの」

 歌うように、陸也は言葉を口にした。最大限の愛おしさを込めた声音で、絶望的な台詞を紡ぐ。

 屋上はこれほど光に満ちているのに、彼の周りだけが昏かった。陸也は夕日を背に受け笑う。どんなに楽しげに見えようとも、その顔に影がにじんでいることは確かだった。

「蒼良は、この世界に絶望して堕ちた。だから俺は、もう一度彼女に会うために飛ぼうと思う。そのための方策は、ほら。ここにこうしてある」

 陸也は左手で、屋上の向こうを示して見せた。私が首を激しく横に振れば、彼はやれやれと肩をすくめてこちらに歩み寄ってくる。

「ほんとうに、わからないのか。瑠璃」

 陸也の手が、フェンスに食い込む。音がしそうなくらい握りしめられた金網を、私は直視できなかった。もう仕方ないのだろう、きっと。

 どのみち、陸也は最後に空へと堕ちる。私のお姉ちゃん、蒼良と同じように。これは蒼良へと至るための儀式に過ぎないのだ。

 だから私も、最後まで抗おうと思う。そっとポケットに手を差し入れ、そこにあった携帯のボタンを一度だけ押す。

「陸也……やめてよ、こんなことしたって蒼良は戻ってこない」
「戻ってこない? そうだな、蒼良が戻ってこないと信じているやつにとっては、俺のしていることは狂気の沙汰だと思うだろうな」
「わかってるなら、どうしてこんな風に自分を追い込んでしまうのよ」
「瑠璃にはわかんないだろうな。だけど俺も信じてみたんだ。蒼良がもし、俺の想いに応えてくれたら――俺の苦しみも少しは報われるかもしれないって」

 魔法なんて信じない。奇跡なんてもっと願えない。どんなに叫んだって蒼良が戻ってくることなんて万に一つもない。

 けれど、その程度の言葉じゃ陸也には届かない。夕日はいつしか地平線の向こうへと飲み込まれようとしている。もうすぐ本当の暗闇が始まり、その刹那に彼は――。

「ねえ、陸也。蒼良に会いたいのは――お姉ちゃんが好きだったから?」

 しばらくの間、沈黙だけが屋上を満たした。私は胸元を押さえる。ざわざわと様々な思いが渦巻いていた。痛みや悲しみ、苦しみや少しの怒り。そして、わずかばかりの嫉妬。

 正面を睨めば、陸也は小さく首を振った。否定とは違う。だけど、真っすぐに肯定しているわけでもない。曖昧で、掴みかねる感情の動きが彼の瞳を揺らしていた。

「好きだよ。今でも、ずっと。俺は蒼良が好きだ。だが、蒼良の気持ちだけがわからないんだ。蒼良は、俺のことをどう思っていたのか。ただ、それだけがわからない。告白の返事をもらえないままで、蒼良は飛んで行ってしまったから」
「だから、蒼良と同じ場所から飛んで、答えをもらいに行こうって……そういうことなの? 自分のすべてを賭けるに値するって、そう思うのね?」

 陸也は光の向こう側で笑った。落日の瞬間に作る表情としては、あまりにも不穏な笑顔だった。

「そうだよ」

 短い返事には、何の未練も感情も込められてはいなかった。

 陸也は私に背を向ける。両手を広げ、ゆっくりと歩んでいく。すぐに彼の目にはそれが映るだろう。止めなければ、そう思った瞬間、感情が爆ぜた。

「そう、結局あんたはそれを選ぶのね。……ばっかじゃないの」

 叫ぶが早いか、フェンスの網を掴んで一気に駆け登る。一番上まで登り切ると、遥か下の大地が見えてしまう。そこには騒ぎに駆けつけた人々と、設置されつつあるそれ――。

 どのみち冗談じゃない。こんなところで落ちたら、返事をもらう前にぺしゃんこだ。

 勢いのままにフェンスを蹴って着地する。驚いた陸也が勢いよく振り返った。だけど知ったことか。今度こそ何のためらいもなく陸也の腕を掴み、そして。

「ふざけてんじゃないわよ!」

 右ストレートがきれいに鳩尾に決まる。ぐえ、と短いうめき声を発し、陸也は膝を折った。間髪入れず、私は彼の襟首をつかんで屋上の床の上へと引き倒す。

「……!? なんのつもりだよ、瑠璃!」
「うるさいわよ! 蒼良が大事なのはわかった。あんたが苦しんできたのもね! だけどね、その前にちゃんと私の言葉を聞いてよ……どうして、あんたはいつも他人の感情を無碍にするの」

 力任せに拳を陸也に叩きつける。呆気にとられた相手は、成す術なくそのすべてを受け止めていた。それでも私は叫ぶ。すべてがもう、ぐちゃぐちゃだった。

「蒼良が好きだったなら、どうして、どうして。蒼良が飛び降りようとしているときに止めてくれなかったの!? あんた見てたんでしょう! おねえちゃんが、おねえちゃんが飛び降りるところ!」

 私の叫びに、陸也は音にならないうめきをあげた。

 そう、蒼良の最期の言葉を知っている彼は、すべてを見ていたうえで何もできなかったのだ。だからこそ、長く苦しんでいたのだろう。こんなバカげたことをしでかす程度には、苦しんでいた。それを責めたところで私は楽になれない。それでも、そうであっても。

「好きだから、返事を知るために死ぬ、ですって? 勝手なこと言わないでよ! 蒼良があんたを一緒に連れて行かなかったことが答えでしょう! あの自分のものだけが好きだった蒼良が! 本当に好きなものを連れて行かないはずがない!」
「俺が、ためらったから。だから蒼良は俺を見なかったんだ! だから一人で」
「だから? いなくなったのが耐えられないから後を追いたいの? そんな甘いこと、誰が許すっていうの。私は、私は……もう、蒼良に恨み言を言うことだってできない。どんなに伝えたくたって蒼良は、おねえちゃんはいないのに……」
「瑠璃……」

 熱が冷めていく。私たちの中にあった熱が、薄れて消えて行こうとしている。
 それでも陸也は屋上の縁に手を伸ばす。無様すぎるその姿に、私は――。

「いい加減にしてよ。蒼良を馬鹿にしないでよ。そんな手遅れの感情だけで蒼良が……おねえちゃんがあんたなんかに振り向くわけない」

 陸也が最後の一歩に踏み込んだ瞬間、私はその背を『強く押した』。

「どうせ死んだって、おねえちゃんはあんたを待ってなんかいないわよ……所詮」

 陸也の体が宙を舞う。大きく見開かれた目、絶望に染まった視線に向かって、私は最後の嫌がらせをした。

「だって、所詮、片思いですもの」

      ※
     ※
    ※

 どん、と、鈍い音が響き、遥か下でざわめきが広がる。

 ゆっくり歩んで眼下を見下ろせば、そこには大きく広げられた布が存在していた。
 大勢の人々が巨大な布を引っ張り、クッション代わりにしていたのだ。ゆらゆらと揺れる布の上で一人、陸也は茫然自失の様子で空を見上げている。

 そっとポケットから携帯を取り出し、表示されたメッセージに息をこぼす。そこには“任務完了!”の文字が――まったく、緊張感がないにもほどがある。

「翼をもがれた鳥は、地面に堕ちるしかないの、か」

 私は携帯をしまうと、空を見上げた。そこには黒い影を纏う一羽の鳥が飛んでいる。自由に、なにものにも縛られることはなく。だけど、縛られていないことが本当なら、どうして鳥は地に落ちるのだろう。

 蒼良は自由になりたかった。陸也は、そんな蒼良に憧れた。けれど私はそんな二人の想いを否定したのかもしれない。

 だって私は空を飛べない。夢の中でだって、飛ぶことはない。

 眼下の騒ぎに背を向け、再びフェンスをよじ登る。今度は軽やかにとはいかなかった。それでもそれが少しだけ心地よくて、頬を撫でる冷たい風に目を閉じる。


 人は、不自由の中で生きている。ゆえに自由を求め、あらゆるものから解き放たれることを願う。

 だけど、不自由が人を人として形作っていることに、おねえちゃんは気づいていただろうか?

 地面に縛られていても、歩けば標があると知ることは幸いだ。自由とは、本当に何もない場所を手探りで歩くようなもの――。


「翼をもがれた鳥は、地面に堕ちるしかない。だけど私は人間だよ、おねえちゃん」

 鳥になりたかった蒼良と、蒼良に憧れた陸也。

 それぞれが少しずつ欠けていて、わずかばかりに歪で。だからこそ美しくて、あまりにも悲しい。だけど、いつか鳥は空から落ちる。けれど人間がそうである必要はない。

 だからこそ私は人として生きることを選び、自分の足で屋上から去ることを選んだ。

 ――文句があるなら、戻ってきてよお姉ちゃん。

 遠く流れていく風だけが、その悲しみを聴いていた。

《了》
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

婚約者の幼馴染?それが何か?

仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた 「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」 目の前にいる私の事はガン無視である 「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」 リカルドにそう言われたマリサは 「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」 ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・ 「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」 「そんな!リカルド酷い!」 マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している  この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」 「まってくれタバサ!誤解なんだ」 リカルドを置いて、タバサは席を立った

あの素晴らしい愛をもう一度

仏白目
恋愛
伯爵夫人セレス・クリスティアーノは 33歳、愛する夫ジャレッド・クリスティアーノ伯爵との間には、可愛い子供が2人いる。 家同士のつながりで婚約した2人だが 婚約期間にはお互いに惹かれあい 好きだ!  私も大好き〜! 僕はもっと大好きだ! 私だって〜! と人前でいちゃつく姿は有名であった そんな情熱をもち結婚した2人は子宝にもめぐまれ爵位も継承し順風満帆であった はず・・・ このお話は、作者の自分勝手な世界観でのフィクションです。 あしからず!

夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども

神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」 と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。 大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。 文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました

降魔 鬼灯
恋愛
 コミカライズ化決定しました。 ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。  幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。  月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。    お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。    しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。 よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう! 誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は? 全十話。一日2回更新 完結済  コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。

皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜

百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。 「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」 ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!? ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……? サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います! ※他サイト様にも掲載

初恋にケリをつけたい

志熊みゅう
恋愛
「初恋にケリをつけたかっただけなんだ」  そう言って、夫・クライブは、初恋だという未亡人と不倫した。そして彼女はクライブの子を身ごもったという。私グレースとクライブの結婚は確かに政略結婚だった。そこに燃えるような恋や愛はなくとも、20年の信頼と情はあると信じていた。だがそれは一瞬で崩れ去った。 「分かりました。私たち離婚しましょう、クライブ」  初恋とケリをつけたい男女の話。 ☆小説家になろうの日間異世界(恋愛)ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18) ☆小説家になろうの日間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18) ☆小説家になろうの週間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/22)

処理中です...