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看守の僕は早苗の腕を引いて地下の通路を進んでいる。何度も通った道だけどいまだに慣れない。
篠原誠は高校時代の剣道市内大会優勝の実績を買われ看守として採用され一年が過ぎた。看守・・・ いや、処刑人として。
この手で罪を償わせた人はもう何十人だろうか。ロープに首をかけ断末魔の踊りを見届け、得意とされた刀で首を刎ね、泣き叫ぶ死刑囚をギロチン台に押さえつけたことは何度も。
これから死刑を執行する大塚早苗は生活苦から生まれたばかりの赤ん坊を殺した殺人犯。殺害後に自殺しようとしたことだけあって覚悟できているのであろうか、抵抗することなく処刑室への廊下を歩いている。
扉を開けると嗅ぎなれた血の匂い。初めての時は吐きそうになったかな。そんな死刑囚も多い。
「入りなさい」
早苗に告げる僕。早苗は震える足で自ら処刑室へ、ギロチン台の前へ。
「大塚早苗、これより殺人の罪で死刑を執行します」
厳粛な声を意識して死刑執行を告げる。
「はい・・・」
すでに覚悟を決めている様子の早苗の肩を掴みギロチン台に寝かせる。細い首には青黒いアザがくっきりと残っている。絞首刑で死んだ死刑囚によく見られるアザが。
ベルトをとり胸に巻きつけ、腰や太ももをぎゅっと縛り付ける。この死刑囚には必要ないように思うが、最期の時に抵抗する死刑囚は多い。最後に足首をベルトで縛ると
「グズンッ・・・グズンッ・・・・・・ 覚悟していたはずなのに」
死の恐怖におびえる姿は何度見ても心が痛む。首筋に残るアザを見て、あの時死んでいたほうが幸せだっただろうなと。
僕はハンカチでそっと涙を拭いてあげ
「刑は一瞬で終わります。痛みはありません。」
慰みの言葉をかける。
処刑人の腕が未熟でも死刑囚が暴れても確実に即死させる人道的な処刑方法。それがギロチン刑。
早苗は身体を震わせぎゅっと目を閉じ、刑を受け入れる覚悟ができたとみなした僕は、早く苦しみから解放させようと、そんな言い訳を自分にしてレバーに手をかけ一気に引き・・・・・
ガタンッ!
その瞬間、身体はビクンッと跳ね
ブシュッッッッ
血飛沫を飛び散らせながら顔は床に転がり落ち白目を剥きこちらを見ているようで、口元から血がトロリと垂れる。
ドクドクとあふれ出る血は床に広がり、ギロチン台に残された胴体はビクビクと震えている。死んだような目をしていた執行前よりはるかに生を感じるその光景だったが、やがてピクリ・・・ピクリ・・・・・・・・ 力尽きる。
ポタリ・・・ポタリ・・・・
首から垂れ落ちる血。アザの残る喉元に指を当て脈が無いことを確認し、壁にかかる時計を見て、
「10時34分、執行完了」
後の処理は後輩に任せることにして僕は処刑室を後にする。
篠原誠は高校時代の剣道市内大会優勝の実績を買われ看守として採用され一年が過ぎた。看守・・・ いや、処刑人として。
この手で罪を償わせた人はもう何十人だろうか。ロープに首をかけ断末魔の踊りを見届け、得意とされた刀で首を刎ね、泣き叫ぶ死刑囚をギロチン台に押さえつけたことは何度も。
これから死刑を執行する大塚早苗は生活苦から生まれたばかりの赤ん坊を殺した殺人犯。殺害後に自殺しようとしたことだけあって覚悟できているのであろうか、抵抗することなく処刑室への廊下を歩いている。
扉を開けると嗅ぎなれた血の匂い。初めての時は吐きそうになったかな。そんな死刑囚も多い。
「入りなさい」
早苗に告げる僕。早苗は震える足で自ら処刑室へ、ギロチン台の前へ。
「大塚早苗、これより殺人の罪で死刑を執行します」
厳粛な声を意識して死刑執行を告げる。
「はい・・・」
すでに覚悟を決めている様子の早苗の肩を掴みギロチン台に寝かせる。細い首には青黒いアザがくっきりと残っている。絞首刑で死んだ死刑囚によく見られるアザが。
ベルトをとり胸に巻きつけ、腰や太ももをぎゅっと縛り付ける。この死刑囚には必要ないように思うが、最期の時に抵抗する死刑囚は多い。最後に足首をベルトで縛ると
「グズンッ・・・グズンッ・・・・・・ 覚悟していたはずなのに」
死の恐怖におびえる姿は何度見ても心が痛む。首筋に残るアザを見て、あの時死んでいたほうが幸せだっただろうなと。
僕はハンカチでそっと涙を拭いてあげ
「刑は一瞬で終わります。痛みはありません。」
慰みの言葉をかける。
処刑人の腕が未熟でも死刑囚が暴れても確実に即死させる人道的な処刑方法。それがギロチン刑。
早苗は身体を震わせぎゅっと目を閉じ、刑を受け入れる覚悟ができたとみなした僕は、早く苦しみから解放させようと、そんな言い訳を自分にしてレバーに手をかけ一気に引き・・・・・
ガタンッ!
その瞬間、身体はビクンッと跳ね
ブシュッッッッ
血飛沫を飛び散らせながら顔は床に転がり落ち白目を剥きこちらを見ているようで、口元から血がトロリと垂れる。
ドクドクとあふれ出る血は床に広がり、ギロチン台に残された胴体はビクビクと震えている。死んだような目をしていた執行前よりはるかに生を感じるその光景だったが、やがてピクリ・・・ピクリ・・・・・・・・ 力尽きる。
ポタリ・・・ポタリ・・・・
首から垂れ落ちる血。アザの残る喉元に指を当て脈が無いことを確認し、壁にかかる時計を見て、
「10時34分、執行完了」
後の処理は後輩に任せることにして僕は処刑室を後にする。
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