【完結】めぐり逢い

カントリー

文字の大きさ
上 下
39 / 45
本編 めぐり逢い

第6話 550年後、今へ(後半)②

しおりを挟む

こうして…

みんなの行きたい場所が決まり…

まず最初におあけちゃん希望で
私はみんなに洋服屋さんと
雑貨店を紹介する事にした


……………………………………



………………………………



……………………………


おあけ「うっわ~可愛い
これが今の服装なんだ!
着物より色んな種類があって迷うなあ…」

おあけちゃんは興味深々に
一着、一着、手にとり
洋服をみていた

よかった~
自分のオススメの場所を
気に入ってくれてホッと安心したが…

おあけ「あっ…でもよく見ると
着物は売ってないよね…
どうしてか分かる?まつか」


うっ…!そうきたか…

…私、歴史は
大がつくほど不得意なのに…

どうしよう…どうしようと
自分の低い能力で考えに
考えた結果…

「そっそれはね…
現代人は老若男女活発に動くし
働くから動きやすいように
着物から洋服へとフルチェンジしたんだよ!」

…と言うレベルの低い
言い訳になってしまいました
とほほ…自分の低い知能に恨みます


おあけ「へえーなるほど!
確かに洋服のほうが風通しも
いいし、動きやすいしね」

…おあけちゃん…
嘘だと気づかず
納得しちゃったよ…

…う…う…うわぁぁ!
ホントにごめんなさい
こんなの事実じゃないです
嘘なんです!!

嘘の言い訳なのに
信じるおあけちゃんに
私の良心は痛くなった

おあけ「それに老若男女…活発に
動くか…もしかしてこの時代って
女性も働けるの?」

「え…あぁ…うっうんバリバリ働いてるよ!」

ふっ…ふっふーん
今度は嘘じゃなく
事実をいったよ!(ドヤ顔)

…次の質問は
歴史に関する質問では
なかったので私でも
答えられることが出来たからね

おあけ「そっか…いいなぁ
女性も動いたり働けるなんて」


ふとおあけちゃんの顔が
暗くなった








「……おあけちゃん?」

どうしてそんな悲しい顔をするの
何か私…傷つける言葉を
知らずに言ったのかな…

不安に思い声をかけようとしたとき…



御代鯉「おーい!おあけ!
まつか!これみて見ろよー」

ちょうどいいのか
御代鯉さんの声がした



…へっ?

おあけちゃんと私に
見てほしいのって…何だろう?

疑問に思い
御代鯉さんたちの方向を振り向くと……

…?!

見た瞬間 私は顔をひきつらせてしまった


その理由は…

御代鯉「どうだ!俺のチョイスは
空羅に着せたらピッタリだったぜ!」

ゲラゲラ笑いながら着ぐるみに
ついて説明する御代鯉さんの
横でえまつも口をあんぐり
あけている

み…御代鯉さん…
その着ぐるみは一体…

何故、洋服屋さんなのに…
不細工なあひるの着ぐるみが
売っているの?

あまりにも着ぐるみが
ブサイクすぎて空羅君が
ふびん過ぎると思った


当然…空羅君は
顔をヒクヒクさせて
まさしくお怒りの様子…

どうしよう…空羅君が
怒って暴れるんじゃ…
内心ヒヤヒヤしていたが


おあけ「ふっ…ふはは」

御代鯉「おっ!わかるか
おあけ、俺のナイスなファッションセンス!」

あ…おあけちゃんが笑ってる

ブサイクな着ぐるみを
見せたのはわざと私たちを
笑わせる為ではなく…

…御代鯉さんは
悲しい顔をしてたおあけちゃんを
元気づけるために
この着ぐるみを見せたかったんだ

おかげでさっきまで
暗かったおあけちゃんが嘘のように
今は笑顔になっている

空羅君には悪いけど
ありがとう御代鯉さん
笑顔のおあけちゃんに戻してくれて…


空羅「…おいっ、ふざけてんのか
何だよこの衣装、着せられる理由は
わかってるから暴れねーけどよ」

空羅君…
理由が分からなかったら
暴れてたんだね…

本当に申し訳ございません
理由がわかってやらされたにしても
あの着ぐるみは誰でも着たくないよね絶対に…

空羅「それとそろそろ 
次の場所に行く時間じゃね
勘太郎さんと鳩は…」


時計を見ると11時30分

もうそんなに時間が
たってたんだ


不機嫌そうに空羅君が
辺りをキョロキョロ探すと


勘太郎「すまんっ!皆の者ー
鳩殿に付き添って貰い
買い物をしてて遅れてしまった」

先ほどまでいなかった
勘太郎様とぽっぽちゃんが戻ってきた


御代鯉「勘太郎~どこ行ってたんだよ
ちょうどよかった!今から
面白いものを見せてやる」

勘太郎「面白いもの?」

御代鯉「ほらっそこに着ぐるみ姿の空羅が…」

けれど御代鯉さんが指を
指した方向には着ぐるみ姿の空羅君は
もうそこにはいなく

全力疾走で試着室に
向かってゆくのが見えた

…お疲れ様…空羅君
嫌々着ぐるみを着てくれて
そしてありがとう(涙)

御代鯉「あーあ もう試着室にいったのか」

御代鯉さんは
少し残念がり空羅君以外
全員いるか辺りを見渡して


御代鯉「…まあいいかこれで
全員あつまったことだし
空羅が着替え終わったら
次の場所にいくか!」

勘太郎「おー!!」

えまつ「そうだねもうおなかがペコペコだよ」


うんっ次はお昼だし
空羅君の希望の場所に行こう!



ーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーー



最初におあけちゃんの買い物が
終わり続いて空羅君の希望で
洋食レストランでオムライスを
食べることになったが

当の空羅君は…


ぶっすー

先ほどの着ぐるみの件で物凄く機嫌が悪く

持ってるフォークを
ぽっぽちゃんに向けていた



ぽっぽちゃん「まっ!まーままーままー
(ちょっと空羅!何私にフォークをねらってんのよ)」

近くでえまつがぽっぽちゃんの
語訳をしてくれるので
言っている意味はわかった

もちろんぽっぽちゃんは怯えてる


それに対し空羅君は…


空羅「え…鳩を北京ダックにしたら
美味しそうだなって思ってつい…」

無表情で答えてきたから
ゾッとした

えまつ「あはは*空羅さん
面白い冗談を言うことあるんですね」

えまつっ!どう見てもこれは
冗談じゃないでしょ
本気だよ…(ガタガタ)

それと空羅君…北京ダックは材料
アヒルだからぽっぽちゃんだと無理だと思うよ!

 
ぽっぽちゃん「まもっ?!まっまーま
まっまー(ちょっ…?!私は
食用じゃないわよ!)」

「あー!ぽっぽちゃん、空羅君!ほ…ほらっ
オムライスがきたよ~」

このままだと本当に空羅君が
ぽっぽちゃんをフォークで
刺しそうだったので私は
ワザと空羅君に聞こえるように言った












しおりを挟む

処理中です...