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第1章〜剣と魔法の世界〜
第3話〜リークロンド王国〜
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エイシアスが城門に向かって行く。
「聖騎士エイシアスだ、客人を連れてきた。門を開けろ」
そう言うと門がガラガラと音を立ててゆっくりと開いた。
扉の向こうには街が広がっていて、奥の方には大きな城が見える。
エイシアスとデクタはそのまま街の中を進んでいく、俺達も後についていく。
見たところ、街の様子はそこまで深刻そうには見えなかった。
しかし今までの世界で見てきた街の中でも大規模な方に入る大きさの街にしては人口が少ないように見える。
「ところで魔王軍の襲撃とかはどれぐらいの頻度で行われているんだ?」
「毎日3回ほどだ。さっきお前たちに出会う前に一度襲撃があっている。今は午前8時ぐらいだから日没までにもう一度来るだろう」
そこまで深刻だったのか、俺はこの街の状況を甘く見ていたようだ。
「街に来た者たちには一度検査を受けてもらう規則があるんだ。一度ギルドの方まで来てもらおう」
そう言って、城の前の通りにそびえ立つ大きな建物に案内された。
エイシアスは扉を開き、こっち来いと手招きしてくる。
俺達が中に入ると中にはたくさんの冒険者がいる。
すると1人の冒険者がエイシアスに気がついた。
「聖騎士様!!」
その言葉とともに建物内にいる全ての人の動きが止まった。
俺達がエイシアスの方を向くと、聖騎士様は手を顔に当て大きくため息をついた。
「ということで、今から冒険者登録してもらいます」
「わかりました」
あれからエイシアスとデクタは別の仕事があると言って去って行ってしまった。
俺達はギルドの受付に行き、ギルドの説明を受けていたのだが、さっきエイシアスが言っていたこととほとんど同じだった。
唯一違ったのは検査ではなく冒険者登録だということ。
聞けば、役職があれば何らかの特殊能力を手に入れることができるので、この街の住人は全員冒険者に登録しているそうだ。
それに、万一魔王軍がこの街の中に入ってきても自分の身を守れるようにしているのだ。
するとマーラは受付の奥に入って行き、3個の手のひらサイズの水晶を持ってきた。
マーラというのは受付の人の名前だ。
「みなさんこの水晶に手をかざしてください」
マーラに差し出された水晶に手をかざす。
すると、ヒルメの水晶は紅。ヨミの水晶は桜に染まる。
しかし俺の水晶の色は変わらず透明だ。
「どうしたんでしょう?こんなことなかったのに、壊れているんでしょうか?」
少し待っていてくださいねと言って新しい水晶を持ってきた。
「こちらの方で試してみましょう」
俺は新しい水晶に手をかざす。
しかし変わらず透明のままだ。
「もしかして、アルン様その水晶に少しだけ魔力を注いで見てください」
俺は言われた通りに魔力をほんの少し注いで見る。
すると水晶がまばゆい光を放ち、建物全体がガタガタと振動し始めた。
「そんなまさか、本当に!?」
マーラは慌てて水晶に封印魔法をかける。
ギルド内がざわつきだした。
「どうしたんですか?何が起こったんですか?」
「水晶がアルン様の魔力に耐えきることができずに暴走する寸前だったんです」
ギルド内がもっと騒がしくなる。
「ということで、3人にはなりたい職業を選んでいただきます」
マーラは受付から職業一覧を持ってきた。
その一覧表にはたくさんの職業が書かれていて、水晶の色ごとに役職が別けられている。
その中からヒルメは巫女、ヨミは侍を選んだ。
俺は剣も魔法も今までの世界で散々使ってきた。たまには違う系統の武器も使ってみたい。
そう思い、俺は狙撃手を選んだ。
「聖騎士エイシアスだ、客人を連れてきた。門を開けろ」
そう言うと門がガラガラと音を立ててゆっくりと開いた。
扉の向こうには街が広がっていて、奥の方には大きな城が見える。
エイシアスとデクタはそのまま街の中を進んでいく、俺達も後についていく。
見たところ、街の様子はそこまで深刻そうには見えなかった。
しかし今までの世界で見てきた街の中でも大規模な方に入る大きさの街にしては人口が少ないように見える。
「ところで魔王軍の襲撃とかはどれぐらいの頻度で行われているんだ?」
「毎日3回ほどだ。さっきお前たちに出会う前に一度襲撃があっている。今は午前8時ぐらいだから日没までにもう一度来るだろう」
そこまで深刻だったのか、俺はこの街の状況を甘く見ていたようだ。
「街に来た者たちには一度検査を受けてもらう規則があるんだ。一度ギルドの方まで来てもらおう」
そう言って、城の前の通りにそびえ立つ大きな建物に案内された。
エイシアスは扉を開き、こっち来いと手招きしてくる。
俺達が中に入ると中にはたくさんの冒険者がいる。
すると1人の冒険者がエイシアスに気がついた。
「聖騎士様!!」
その言葉とともに建物内にいる全ての人の動きが止まった。
俺達がエイシアスの方を向くと、聖騎士様は手を顔に当て大きくため息をついた。
「ということで、今から冒険者登録してもらいます」
「わかりました」
あれからエイシアスとデクタは別の仕事があると言って去って行ってしまった。
俺達はギルドの受付に行き、ギルドの説明を受けていたのだが、さっきエイシアスが言っていたこととほとんど同じだった。
唯一違ったのは検査ではなく冒険者登録だということ。
聞けば、役職があれば何らかの特殊能力を手に入れることができるので、この街の住人は全員冒険者に登録しているそうだ。
それに、万一魔王軍がこの街の中に入ってきても自分の身を守れるようにしているのだ。
するとマーラは受付の奥に入って行き、3個の手のひらサイズの水晶を持ってきた。
マーラというのは受付の人の名前だ。
「みなさんこの水晶に手をかざしてください」
マーラに差し出された水晶に手をかざす。
すると、ヒルメの水晶は紅。ヨミの水晶は桜に染まる。
しかし俺の水晶の色は変わらず透明だ。
「どうしたんでしょう?こんなことなかったのに、壊れているんでしょうか?」
少し待っていてくださいねと言って新しい水晶を持ってきた。
「こちらの方で試してみましょう」
俺は新しい水晶に手をかざす。
しかし変わらず透明のままだ。
「もしかして、アルン様その水晶に少しだけ魔力を注いで見てください」
俺は言われた通りに魔力をほんの少し注いで見る。
すると水晶がまばゆい光を放ち、建物全体がガタガタと振動し始めた。
「そんなまさか、本当に!?」
マーラは慌てて水晶に封印魔法をかける。
ギルド内がざわつきだした。
「どうしたんですか?何が起こったんですか?」
「水晶がアルン様の魔力に耐えきることができずに暴走する寸前だったんです」
ギルド内がもっと騒がしくなる。
「ということで、3人にはなりたい職業を選んでいただきます」
マーラは受付から職業一覧を持ってきた。
その一覧表にはたくさんの職業が書かれていて、水晶の色ごとに役職が別けられている。
その中からヒルメは巫女、ヨミは侍を選んだ。
俺は剣も魔法も今までの世界で散々使ってきた。たまには違う系統の武器も使ってみたい。
そう思い、俺は狙撃手を選んだ。
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