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第1章〜剣と魔法の世界〜
第9話~採集クエスト~
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家に帰ると2人はまだ寝ていた。
一旦家にある食材を使って朝食を作る。
収納魔法からフライパンや包丁などの調理器具などを取り出す。
この世界ではガスや水道などは存在しないので魔法を駆使して料理する。
「おーい2人とも、起きる時間だぞ」
俺が呼びかけるとしばらくしてヨミが顔を出した。
「ふわ~、あ、アルン。おはよう」
「おはよう、ヒルメはどうしたんだ?」
「まだ寝てる」
相変わらず朝に弱いなぁ。
しょうがないので起こしに行くことにした。
部屋に入るとヒルメは顔を少し出したまま布団にくるまっていた。
「ヒルメ、起きる時間だぞ」
反応がない。
「さっき私と一緒に起きたはず」
二度寝か?
「今日は新しいクエストを受けるんだから早く起きないと時間が無くなるぞ」
それでも起きない。
意地でも起きないつもりか。
こうなったら、
「おら起きろ!!」
俺はヒルメがくるまっている布団を引っ張る。
しかしなぜかびくともしない。
「こいつ!!」
ヨミにも手伝ってもらって全力で引っ張る。
まさか二度寝のためだけに筋力強化魔法を使っているのか?
ヒルメは四度寝ぐらいしないと起きないんだよなぁ。
俺たちは諦めて2人で朝食を食べることにした。
「今日の朝食は目玉焼きとソーセージとトーストだ」
「アルンって料理できたっけ?」
俺が普段料理をしないから珍しく思っているようだ。
「今までやったことないから挑戦してみた」
「そ、そうなんだ」
おっと、怪しんでますね。
さっき味見したが、少し塩コショウが強かっただけで案外うまくできていた。
「大丈夫、食べてみたらわかるから」
「「いただきます」」
まずはトーストをかじる。
サクサクでおいしい。
いちごジャムをつけて食べるともっとおいしい。
「う~ん、いい匂い」
いい匂いに釣られてヒルメが起きてきた。
「おはよう、ご飯が冷めるから早く食べろよ」
「はーい」
席に座って食べだす。
「これアルンが作ったんだって」
ヨミが伝えるとヒルメは驚いた顔を見せる。
「え、すごい!!これ全部アルンが作ったの?」
「まあな」
「才能あるよ、すっごいおいしいもん!!」
そこまで言われたら照れるな。
確かにはじめてにしてはよくできてると思うし、おいしいけど。
今度料理がうまい人にでも習いに行ってみるか。
俺たちは楽しい食事の時間を楽しんだ後、ギルドにやってきた。
「今日は魔霊草採集のクエストを受けようと思う」
「魔霊草ってなに?」
俺が手に取ったクエストの紙を覗きながらヒルメが聞く。
「墓地にのみ生えるこの世界の特産物的な草だ」
墓地と聞いて2人はビクッと震える。
「え、私達今から墓地に行くの?」
「ああ、弓の強化に必要な素材の1つなんだ」
魔霊草が生えている墓地には強力な霊が住み着いていることがあるので、ある程度強い冒険者でなければ立ち入ることを禁止されているのだ。
「ということで、お前たちの特訓のためにもこのクエストは受けておいた方が良い」
ヒルメが次第に涙目になる。
そんなに行きたくないのか。
「お前は神じゃないのか、こんなことででビビってると強い神になれないぞ」
ヒルメは小さくコクリと頷く。
「頑張る」
ヨミは覚悟を決めたようだ。
「じゃあ出発しよう」
俺はヨミと一緒にヒルメを鼓舞しながら魔霊草が生えている墓地へ出発した。
一旦家にある食材を使って朝食を作る。
収納魔法からフライパンや包丁などの調理器具などを取り出す。
この世界ではガスや水道などは存在しないので魔法を駆使して料理する。
「おーい2人とも、起きる時間だぞ」
俺が呼びかけるとしばらくしてヨミが顔を出した。
「ふわ~、あ、アルン。おはよう」
「おはよう、ヒルメはどうしたんだ?」
「まだ寝てる」
相変わらず朝に弱いなぁ。
しょうがないので起こしに行くことにした。
部屋に入るとヒルメは顔を少し出したまま布団にくるまっていた。
「ヒルメ、起きる時間だぞ」
反応がない。
「さっき私と一緒に起きたはず」
二度寝か?
「今日は新しいクエストを受けるんだから早く起きないと時間が無くなるぞ」
それでも起きない。
意地でも起きないつもりか。
こうなったら、
「おら起きろ!!」
俺はヒルメがくるまっている布団を引っ張る。
しかしなぜかびくともしない。
「こいつ!!」
ヨミにも手伝ってもらって全力で引っ張る。
まさか二度寝のためだけに筋力強化魔法を使っているのか?
ヒルメは四度寝ぐらいしないと起きないんだよなぁ。
俺たちは諦めて2人で朝食を食べることにした。
「今日の朝食は目玉焼きとソーセージとトーストだ」
「アルンって料理できたっけ?」
俺が普段料理をしないから珍しく思っているようだ。
「今までやったことないから挑戦してみた」
「そ、そうなんだ」
おっと、怪しんでますね。
さっき味見したが、少し塩コショウが強かっただけで案外うまくできていた。
「大丈夫、食べてみたらわかるから」
「「いただきます」」
まずはトーストをかじる。
サクサクでおいしい。
いちごジャムをつけて食べるともっとおいしい。
「う~ん、いい匂い」
いい匂いに釣られてヒルメが起きてきた。
「おはよう、ご飯が冷めるから早く食べろよ」
「はーい」
席に座って食べだす。
「これアルンが作ったんだって」
ヨミが伝えるとヒルメは驚いた顔を見せる。
「え、すごい!!これ全部アルンが作ったの?」
「まあな」
「才能あるよ、すっごいおいしいもん!!」
そこまで言われたら照れるな。
確かにはじめてにしてはよくできてると思うし、おいしいけど。
今度料理がうまい人にでも習いに行ってみるか。
俺たちは楽しい食事の時間を楽しんだ後、ギルドにやってきた。
「今日は魔霊草採集のクエストを受けようと思う」
「魔霊草ってなに?」
俺が手に取ったクエストの紙を覗きながらヒルメが聞く。
「墓地にのみ生えるこの世界の特産物的な草だ」
墓地と聞いて2人はビクッと震える。
「え、私達今から墓地に行くの?」
「ああ、弓の強化に必要な素材の1つなんだ」
魔霊草が生えている墓地には強力な霊が住み着いていることがあるので、ある程度強い冒険者でなければ立ち入ることを禁止されているのだ。
「ということで、お前たちの特訓のためにもこのクエストは受けておいた方が良い」
ヒルメが次第に涙目になる。
そんなに行きたくないのか。
「お前は神じゃないのか、こんなことででビビってると強い神になれないぞ」
ヒルメは小さくコクリと頷く。
「頑張る」
ヨミは覚悟を決めたようだ。
「じゃあ出発しよう」
俺はヨミと一緒にヒルメを鼓舞しながら魔霊草が生えている墓地へ出発した。
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