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2020
18.波と心
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「海に行こう」と、その言葉のまま浜辺にいる。打ち寄せ砕けていく水の塊。寡黙な彼の背中から彼の思考は読み取れない。何に悩んでいるのだろうだとか、どうして自分に相談してくれないのだろうだとか、そんな時期はもう過ぎた。ぼくは寄り添うだけでいい。波の音と彼の心臓の音。信じるだけでいい。(了)2020.01.17
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