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2020
196.菊花
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しんどい、そう思った。昨日までにこにこしていた変わりのないあいつがたった一晩明けただけで変わり果ててしまうということが。あいつ抜きにして俺を語れないように自然抜きにして人類を語れない、そのことを人工の安寧に囲まれた生活の中でゆっくりと忘却していた事実から目が覚めるようだった。(了)2020.07.15
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