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2020
241.かなわない願い
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空気を吸い吐く毎日のように隣に彼がいることが自然なことだった。きっとこれからもそうだと思っていた。だから自分の身長を彼が超え、その大きい歩幅で自分を通り越して行ってしまうのをただ茫然と眺めていることしか出来なかった。せめて声をあげられていたら。ただそれは通り過ぎた過去への願いだ。(了)2020.08.26
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