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2021
隣の席は
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また、寝てる。首を横にすれば隣の席の机上に突っ伏す彼。下敷きになったノートの皺。前方に立てられた教科書ウォール。必死で惰眠を慾る男に対して俺の感情は呆れでも不愉快でもなく、ただ安心する。それもちょっとおかしいよな、などと思いつつ、彼の寝顔だけは何故か妙に可愛く思えてしまうのだ。(了)
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