無からの成長

カレン

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3歳

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私は3歳の時に白血病と言う病気になった。

半年間の病院生活が始まった。

毎日毎日苦い薬を飲んで、頑張っていた。
歩こうとすると…「あれ…?立てない…」
こんな感じになっていた。
そんな時親は、「なんでうちの子がなったの?なんで?誰か教えて!私とあの子を変えて!こんな辛い思いさせたくない!」父も言い方は違ったが、こんな感じになった。

私からすればそこまでひどいものじゃなかった。
同じ病室の子達と猿の真似をして看護師さんに怒られたり皆で歌を歌ったり小学校に行ったらこんなことしたい!等の話を沢山して、意外と楽しかった。

ただ私達が悲しかったのは病室から人がいなくなっていくことだ。

元気になって退院する人を見ると私達も早く元気にならなくちゃ!と思った。
だが病院だから人が死んだりもする。「今日は◯◯ちゃんがいないね?」小さかったから自分の発言や人のことなど考えていなかった。
今考えたら本当にひどい言葉だ。その時には話を上手く変えられたが後々聞いたら親は「あの時にね…◯◯ちゃんは亡くなっていたんだ…。」と言われた時にはとてもショックを受けたのを未だによく覚えている。

小さかったからと言うのと病院にいたと言うこともありお葬式にも御墓参りにも行けなかった。

抗がん剤治療だったため、髪の毛もすべて抜けてしまった。


今思うと、歩けなくなるし髪は抜ける、散々なことばかりだった。



ここからの3歳の記憶はほぼない。


3歳をまとめると辛くて楽しい1年間だった。
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