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だんだん遠くなる君に
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突然いなくなろうとする君に
神様は少しの猶予を与えた
一人で頑張って
倒れそうになって
転びそうになって
それでも歩いて
たどり着いた先で
絶望的な知らせを受けた
その時はその絶望さえ感じなかった
大丈夫だ
まだ大丈夫だ
そう思い込むうちに
君はまただんだん遠くなってゆくことに気が付かなかった
昨日何食べた?明日の予定は?
そんなことも聞けなくて
生き物が当たり前にすることができなくて
ただ無機質な音に支配される
次の瞬間この規則正しいリズムが狂って
遠くに行ってしまわないように
ただそれだけを祈っていた
ついこの前まであった生命(いのち)は霞んで
君の血(いのち)が巡らなくなって
今はこんなだけれど
あれ食べたい、ここ行こう
ミミズみたいな文字で言えるようになった
ぎこちない笑顔でピースもできるようになった
だから前みたいに
そこどいて、ねぇ最近服臭うよ
なんて言えるようになると思っていた
けれど
神様がくれたのは少しの猶予だった
突然
一人で遠くに行ってしまった
まだ足りないのに
何も準備できていないのに
今もあの時も
伝えれば良かったと
こうすれば良かったと
後悔するばかりで
前に進めなくて
どうしよもない思いが次から次へとやってくる
いっそ忘れようと努力もしたけれど
君とのかけがえのない
なんでもない日常が心に沁みついていて
消そうとしても消えなかった
全然理解できなかった
次の瞬間玄関が開いて
ただいまなんて言って帰ってきて
ちょっと道に迷っちゃってさ
遅くなっちゃったとか
どんな言い訳でもいいから
帰ってきて
思う存分文句言ってあげるから
待ってるからね
早く帰ってきてね
神様は少しの猶予を与えた
一人で頑張って
倒れそうになって
転びそうになって
それでも歩いて
たどり着いた先で
絶望的な知らせを受けた
その時はその絶望さえ感じなかった
大丈夫だ
まだ大丈夫だ
そう思い込むうちに
君はまただんだん遠くなってゆくことに気が付かなかった
昨日何食べた?明日の予定は?
そんなことも聞けなくて
生き物が当たり前にすることができなくて
ただ無機質な音に支配される
次の瞬間この規則正しいリズムが狂って
遠くに行ってしまわないように
ただそれだけを祈っていた
ついこの前まであった生命(いのち)は霞んで
君の血(いのち)が巡らなくなって
今はこんなだけれど
あれ食べたい、ここ行こう
ミミズみたいな文字で言えるようになった
ぎこちない笑顔でピースもできるようになった
だから前みたいに
そこどいて、ねぇ最近服臭うよ
なんて言えるようになると思っていた
けれど
神様がくれたのは少しの猶予だった
突然
一人で遠くに行ってしまった
まだ足りないのに
何も準備できていないのに
今もあの時も
伝えれば良かったと
こうすれば良かったと
後悔するばかりで
前に進めなくて
どうしよもない思いが次から次へとやってくる
いっそ忘れようと努力もしたけれど
君とのかけがえのない
なんでもない日常が心に沁みついていて
消そうとしても消えなかった
全然理解できなかった
次の瞬間玄関が開いて
ただいまなんて言って帰ってきて
ちょっと道に迷っちゃってさ
遅くなっちゃったとか
どんな言い訳でもいいから
帰ってきて
思う存分文句言ってあげるから
待ってるからね
早く帰ってきてね
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