異世界でのんびり暮らしたいけど、なかなか難しいです。

フラグ

「さてと、そろそろレベルを上げますかね！」
「ええ！ミカズキがこれ以上レベルを上げたら勝てないよ！」
「違うよ。お前たちのレベルを上げるんだよ。」
そう言うと、
「え！本当！」
「いいんですか！？」
「いいんだよ。それに依頼者なんだから」
そう言うと、2人は寂しそうな顔をした。
「・・ミカズキさん。できれば、私たちのパーティに入りませんか？」
「・・パーティか・・」
あんまり、考えていなかったな・・
「実は、私たちは、【あるパーティ】に憧れているんです！！」
「そのパーティって？」
「はい！そのパーティは・・」
・・なんでだろ。最近、嫌な感じしかしない。
「【紅蓮の剣】って言うんです」
「・・マジで？」
「え！まさか、ミカズキさん知らないですか？」
「・・いや、知っているよ」
「そうですか！ 【紅蓮の剣】は、冒険者の憧れですよね！」
「そうだよ！ミカズキも憧れてるよね！」
どうしよう・・。実は、【紅蓮の剣】は知っている。パーティのメンバーもだ。
「確か、【パーティリーダー】の【リネ・インサ】」
「うん、あの【紅いインサ】だね！」
「それと【サブリーダー】の【ネス・カリン】」
「はい！あの【剛力のカリン】ですね！」
「そして、【パーティメンバー】の【ザード・レイ】だったな」
「うん！あの【不滅のレイ】だね！僕、ファンなんだよね！」
「そ、そっか・・」
言えない。そのメンバーとたまに飲み会をしているのは、絶対に言わない！！
そう思っていると
『はい！フラグが立ちました！』
フラグじゃねえよ！！
そう思っていると、
「あれ？あっちから別のパーティが来るよ！！」
マジかよ・・。いや、でも【紅蓮の剣】ではないはずだ。 なぜなら、前回にあった時にある森の調査を依頼されており、帰ってくるのは1週間ぐらいって言っていたからな！
『・・ねえ、それっていつの話？』
・・確か、2日前だったような・・
『・・確か、パーティになると準備に2日ぐらいになるって言ってたような・・』
まさか・・そんな・・
「ア、アリン！！あれは、いや、あのパーティは！！」
「ま、まさか！！ここにあのパーティがいるはずがない！！」
「・・最悪だ・・」
そんな台詞に2人がなんでなの？って顔をしていると



「あの～、すみません・・」


そんな声が聞こえて振り返ると、
「ほ、本物の【紅蓮の剣】だ！！」
「す、すごいです！この人があの【紅いインサ】様なのですか！！」
やばい。よし、逃げよう！
そして、俺は逃げようとすると
「待って下さい」
終わった。そう思いながら、振り返ると
「こんにちは、ミカズキさん」
「あら、こんな所で会うなんて最悪ね。」
「お、3日ぶりだな！ミカズキ！！」
マジかよ、逃げようとしたのに・・
「・・イイエ、ヒトチガイデスヨ」
よし、これでバレないはず。
「ふふ、相変わらず、嘘が下手ですね！」
「あら、私にそんな嘘が通じるとでも！！」
「おいおい、それはないぜ！」
ダメだ。逃げられない。それにアリンとリゼがこっちを見ているし、もう無理か・・
「・・なあ、逃げてもいいか？」
「ダメに決まっているじゃあないですか。 ミカズキさん」
「この私から逃げようとするなんて、お仕置きが必要のようね！！」
「会って最初の一言がそれかよ。 まあ、気持ちはわかるが・・」
そんな会話をしていると
「え？え？な、なんで、ミカズキさん、ふ、普通に話をしているんですか？」
「そ、そうだよ。ミカズキって何者なの？」
ああ、そうだった。
「は～、そうだった・・」
「あれ？説明していないですか？」
「ふん！どうせ、説明が面倒くさいとかいう理由でしょ！」
「いやいや、ミカズキに限ってそんなことはないだろう・・・たぶん」
おい、なんだよ！そのフォローの仕方！
「じゃあ、言うぞ。こいつらは俺の友人の【紅蓮の剣】のメンバーです・・」
すると、アリンとリザは
「「ええ！！！！」」
と言った。





「なんで、お前らは、俺の【普通の暮らし】を邪魔する！！」
「なんでって言われましても・・」
「ふん、いいざまね！」
「ドンマイ・・」