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21話 閑話 警察:黒武者小百合1

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「男に会いたい・・・遠くで見るだけでいい・・・」

私の名前は、黒武者 小百合(くろむしゃ さゆり)27歳。
仕事は警察官だ。

警察は市民の平和をも守る誇りある仕事であり、
男性護衛関係者からの要請の元、男性警護に協力する事もある。

「先輩。男性警護の協力要請とかないですか~?」

私は机に頬を引っ付きながらだらけきった体勢で仲の良い仕事場の先輩に問いかけた。

「黒武者、休憩中だからってだらしないぞ。あと要請なんてイベントはない。」

「だって先輩、○○県の警察署。また男性が見学しに訪れたらしいですよ。私も男の癒しがあれば休憩中もシャッキっと・・・向こうの警察署が羨ましいです。」

私は姿勢を少し直しつつも愚痴をもらした。
警察は直接男性と関わる仕事ではないが他の仕事に比べれば男性と関わる機会がある。それは主に男性警護の協力になるのだがその機会は私の経験上滅多にない。

要請があっても男性が遊びや奉仕活動で外に出るからその周囲に不審者がいないかのパトロール強化をお願いされるだけ、現場は護衛人たちで警護を済ませる事が多く男性を直接見る機会が無い。

ただ先輩たちの話では時には現場警護もあると聞くから要請は来て欲しい。さらに緊急事態で近くにいる警察を急遽呼び寄せる事もあるらしいので、緊張感もってパトロール強化するが、素晴らしいことに私の管轄内では緊急事態に遭遇したことは無い。

「ああ、○○県か確か同じ男性がたまに周ってくれるらしいな。羨ましいのは同意する。」

「ですよね。交友Bランクで見学だけのはずが耐性持ちには握手もしてくれたそうですよ。低額なはずなのにサービス良すぎですよ。」

警察官は男性耐性の3級だけでなく1級2級資格持ちも多い。
だからその男性は多くの子に握手をしてあげたことになる。

警察署は民間会社と違い男性見学募集などにお金は出ない。
給料をの一部を集めて募集をかけるものだから警察署の報酬は低額と相場が決まっている。

外国に比べて治安が良い日本でも外に出るという事は誘拐のリスクはある。
低額で奉仕活動を受けてくれただけでなくサービスもしてくれるなんてステキな男性だ。

うちの県にもそんな男の人がいればいいのに

「これは昔の又聞きな話だが、その男性。過去に警察に保護されたことがあるらしいぞ、被害にはあってしまったそうだが、その時の警察の対応が良かったからか今周ってくれてるそうだ。」

「!?初耳です。」

そんな過去があったなんて驚きだ。男性は寿命が女性に比べて約3倍も長いから噂というのも時間とともに風化していく、

個人情報も厳しいから口伝で主で、歴史的文献として残っているちょっとした男性エピソードでもとても貴重だったりする。

「又聞きで違うかもしれないから言いふらすなよ。さぁ、元気はでたか?突然男性に見られても大丈夫な仕事ぶりを午後も続けるぞ」

「はい、先輩!」

今日も男性を見かける事は出来なかったが、貴重な話を聞けたのはラッキーだ。
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