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第一章
第四話 生きた理由
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「ねえ、なんで私たちは生きてるの?」
月桜に尋ねた。
「詳しい理由は分からない。ただ、剣士のあんたや、特殊な能力を持つものを残していると言うことは、何か挑戦状のように感じる」
特殊な能力…私の場合は、刀を扱うということだろうか。いや、それなら他の剣士も生きているはずだ。私だけ何か違うところがあったのか?
「あなたたちの能力ってどんなもの?」
聞くと今度は唯桜が答える。
「私は少し呪術を扱うことくらいかしら?」
「ヘえ」
そして月桜は…
「私は…」
少し悲しそうな顔をする。
「…?」
「私は、幽霊と戦えるような技術を持っていない」
しばらく黙ってから、月桜は続きを言った。
「私は、戦えない。できることは、機械なんかを作ることぐらいだ。だから唯桜が幽霊を退治している時はすごく申し訳なく感じる。」
しばらく沈黙が続いた。
「大丈夫だよ。戦えなくたって、機械を作るっていうすごい能力を持っているんじゃない。」
「…そう思ってくれるのは家族以外で初めてだ…」
嬉しそうだった。私の一言で救われてくれたのならよかった。
その時、走っている足音が聞こえた。
女の人が二人走ってきた。そして月桜と唯桜に呼びかけた。
「あらあ⁉︎月桜と唯桜じゃない!」
月桜に尋ねた。
「詳しい理由は分からない。ただ、剣士のあんたや、特殊な能力を持つものを残していると言うことは、何か挑戦状のように感じる」
特殊な能力…私の場合は、刀を扱うということだろうか。いや、それなら他の剣士も生きているはずだ。私だけ何か違うところがあったのか?
「あなたたちの能力ってどんなもの?」
聞くと今度は唯桜が答える。
「私は少し呪術を扱うことくらいかしら?」
「ヘえ」
そして月桜は…
「私は…」
少し悲しそうな顔をする。
「…?」
「私は、幽霊と戦えるような技術を持っていない」
しばらく黙ってから、月桜は続きを言った。
「私は、戦えない。できることは、機械なんかを作ることぐらいだ。だから唯桜が幽霊を退治している時はすごく申し訳なく感じる。」
しばらく沈黙が続いた。
「大丈夫だよ。戦えなくたって、機械を作るっていうすごい能力を持っているんじゃない。」
「…そう思ってくれるのは家族以外で初めてだ…」
嬉しそうだった。私の一言で救われてくれたのならよかった。
その時、走っている足音が聞こえた。
女の人が二人走ってきた。そして月桜と唯桜に呼びかけた。
「あらあ⁉︎月桜と唯桜じゃない!」
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