死神と恐れられた俺、転生したら平和な時代だったので自由気ままな人生を享受する

オカさん

文字の大きさ
52 / 130
生徒会

55話 彼女との契約

しおりを挟む
「……突然立ち上がってどうしたんですか?」

 立ち上がった理由を尋ねる彼女だが、状況を理解出来ていないはずが無い。
 彼女が分からないふりをするのはただひとつ、俺の行動に確信が持てないからだ。

「もう一度聞きます。貴族制を廃止する理由を教えてください」

「先程も申し上げましたが、ここから先は王国の闇の部分です。それを知りたいということはその闇と戦う覚悟があるという認識でよろしいのですか?」

 口では物騒なことを言っているが、表情は軽い笑みを浮かべたまま。

「戦う覚悟なんてありません。俺はただ貴方がどんな革命を起こすのか知っておきたいだけです」

「……そうですか、では貴方に教える事は何もありま――――」

「いいや貴方に拒否権は無い」

 俺は廊下に人気が無いのを確認してから彼女に接近し、短剣を首元に突きつけた。

「これはいったい……」

 それでも彼女は表情を変えず笑みを浮かべ続ける。
 危機感がないのか、俺を舐めているのか、理由はどうあれ時間は掛けていられない。

「いつまでとぼけているんだ、痛い思いをする前にさっさと答えろ」

 俺は高圧的な口調で彼女を脅す。
 王族相手にこの物言いは完全にアウト。告げ口されれば、明日にでも断頭台に連れて行かれそうだが、そんな事は絶対にない。
 
「……手荒な真似は勘弁してくれませんか?」

 何故ならおれも彼女の弱みを握っているからだ。
 貴族制廃止を目論もくろんでいる事が知られれば、全ての貴族を敵に回すことは確実。
 勿論、平民の戯言ざれごとと思われる可能性もあるが、少数の貴族は彼女の目的に勘付いている、もしくは疑っている可能性は高い。
 仮に告げ口されて捕まったとしても、『貴族制廃止なんて馬鹿げた計画を止めたかった』と言ってしまえば死刑に掛けられることは無いだろう。
 少なくともこの状況では俺の言う事を聞くしかないのだ。

「手荒な真似は俺だってしたくない。素直に答えてくれれば王城おうちに帰れますから」

「素直に、ですか……信じられませんね、答えた後で殺される可能性もあります」

「約束は必ず守ります。しかし答えてくれないのなら身の安全は保障出来ませんがね……」

 刃先が首に触れられる距離まで短剣を近づける。
 決定権が無い状況に、余裕の笑みを浮かべていた彼女も困り果てた顔を見せる。

「確かに、そちらのほうが利口ですね」

 ようやく話す気になったようだ。
 暴力を用いなかったことに安心を覚えると彼女は制服の襟紐えりひもを解き始める。
 深刻な話だから窮屈きゅうくつな制服は息が詰まる、とおかしな解釈かいしゃくをして追求はしなかった。
 彼女は続いてブレザーを脱ぎ、白のワイシャツ姿を露わにする。

「では話を――――」

 シャツ越しから下着が透けていたため、彼女から一瞬だけ視線を外す。
 再び視線を戻した時にはワイシャツの脱いで白い素肌と下着姿を晒していた。

「な、何してんだあんた⁉」

 都合よく解釈はしたがそこまで脱ぐとは予想しておらず、声を荒げてしまう。

殿方とのがたを目の前にこんな姿を見せる理由なんて一つに決まっているでしょう?」

 女の子に言わせないでください、と言って顔を赤く染めた。

「俺はそんな事がしたくて脅したんじゃないぞ!」

 勘違いを正そうと口を動かすも不意に本音が出てしまう。
 彼女は俺の本音が聞けたことに満足したのか再び笑みを浮かべる。

「殺す気がないのは分かっていました。しかし依然いぜん貴方が有利なことに変わりはありません」

 そうだ、彼女の言う通りだ。
 手荒な手段を用いないと知られても俺が有利な立場であるのは変わらない。

 しかし脅しだとバレたし、どうやって彼女から聞き出そうか?

「……なにして――――」 

 聞き出す手段を模索する中、彼女は短剣を突きつけられている右腕を撫でた。
 その直後、右腕に電流が駆け巡り、彼女の首元に刃先が触れてしまう。

「――――あぶなァ!」

 咄嗟とっさに左手で右腕を押さえつけ、首から短剣を遠ざけた――――が、刃の軌道が左肩へ向き、彼女の身体を傷付けてしまう。

「ウッ……!」

「今すぐ回復薬ポーションを持ってきます!」

 深い傷ではないが、自然に血が止まるほどの軽傷ではない。
 生徒会室から出ようするも俺の手を掴んで離さなかった。

「……大丈夫です、ここに居てください」

「流石に逃げませんよ」

 怪我させた相手を放置できるほど俺も腐ってはいない。

「怪我のことは気にしないでください、仕向けたのは私なので」

「え……?」

「私は雷魔法を習得しているので人体に電流を流すくらいの事はできます」

「……そんな危険を冒して何がしたかったんです?」

 怪我を負わせて焦った俺の顔を見たかったとか?

「正直に話すまで解放してくれ無さそうだったので、怪我をさせて有耶無耶うやむやにしようと思いました」

「……嘘ですね」

 一理あるかもしれないが思惑おもわくは別にあるだろう。

「本当は交渉を有利に進めたかったんです」

「……交渉を有利に?」

 悠長に話しているがポタポタ血が垂れ続けていたため、止血できそうな布切れを探しながら彼女の声に耳を傾ける。

「お互いに弱みを握っている今、私が優位に立ち回るにはどうしたらいいかって考えたんです」

 その発言に背筋が凍るとともに胸の奥から焦りが生じた。

「……まさか!」

「形として残らない証言では相手を強請ゆするに少々心許こころもとないです。ですが形として残り、尚且なおかつ自分の手中に収められるものなら、格上を相手にも脅すことが出来ると思いませんか?」

 彼女は敵をあざむこうと仲間に作戦を伝えるようにおれに説明した。

 彼女は、カルティア=エンドリアスは脅している。
 自身の左肩の切り傷を見せれば、なにを主張しようと極刑に掛けられると……。 
 そしてそれはほぼ確実に起こってしまうだろうと混乱状態の俺でも理解できた。

「ッ……!」

「電流の動きは制御していたので計算通りの結果ですが、ここまで上手く行くとは思っていませんでしたよ」

「……本当に上手くいっているよ。俺の対応が間違っていたらあんたの首は飛んでいたんだぞ」

 一歩間違えば命を落とす状況だったにもかかわらず、成功を喜ぶ彼女には薄気味悪さすら感じた。

「確かに危険な賭けだったと思います。しかしその程度の運も無くして、王位継承二位の私が王の座に就くことは出来ませんから」

 真っ直ぐに見据える彼女の瞳には狂気さと同時に覚悟のようなものが伝わってくる。

「だからってそんな簡単に生死を他人に委ねるなんてまともな感性じゃ無いな……」

「ええ、それは同感です……」

 相槌あいづちを打つと俺たちの間に沈黙が訪れた。  

「……それで俺に何をさせたいんですか?」

 彼女の策にまんまと乗せられた俺は聞き出すのは諦め、話を進めることに決める。

「驚きました。てっきり逃げ出したり始末するのかと……」

「あんたの事だ、演習場の後片付けが終わったらここに来るよう役員たちに指示を出してんだろ?」

 それでは彼女を口封じしても真っ先に俺が疑われてお終いだ。

「ライタード君が諦めの早い人で助かりました」

「……良いから早く教えてください」

 あとで事の顛末てんまつをカルティアの口から聞かされるだろうが、この状況を役員たちに見られるのは厄介だ。
 さっさと王女様の命令を聞いて退散するのが合理的で、心労も少ない。
 
「その前にライタード君には認識を改めて欲しいのです。先ほど強請るとか脅すとか言いましたが、そんな主従関係を結ぼうとは考えていません。貴方とは友好的な関係を築きたいと考えていますから」

「はいはい、で俺は何をすればいいんですか?」

 全く信用できなかった俺はぶっきらぼうに答える。

「約一か月後に控える魔導大会で個人総合ポイントで一位を取った際には、何でもひとつだけ命令に従いましょう」

「……何でもひとつ、例えば何ですか?」

「貴族制廃止の理由でも良いですし、私が行える範囲であれば国家権力の行使でも、この肉体でも好きにしてください」

 下着姿のまま自身の大きな胸に手を当てて平然とした様子で答える。

 この王女様は自分が何を言っているのか分かっているのかな?

「……では逆におれが魔導大会で一位を取れなければ、カルティア先輩の命令に従うということですか?」

「その通りです。やりますか?」

 色々突っ込みたいところはあったが、交渉内容自体は悪くない。
 魔導大会の個人ポイント総合一位がどれほどの難易度かは分からないが、昨年のテイバンも八位くらいだったそうだし、割と簡単に達成ではある。

「どのみち今の俺に拒否権は無いので」

「賭けは成立ですね。不本意な形ではあると思いますが、お互いに頑張りましょう」

 契約成立と言わんばかりに握手を求められ、仕方なく応じた。

「では話は済んだのでお帰りになって結構です」

「じゃあおいとましま――――回復薬ポーションだけでも持ってきますよ?」

 ごく自然な形で治療の協力を申し出る。

「血は止まっていますので心配はご無用です。それに治癒ちゆしてしまったら契約を破棄するでしょう?」

「……そんな事はしませんよ。純粋にカルティア先輩を心配しただけですから」

 油断しきった今ならと思ったが、思った以上に彼女の警戒心は硬いようだ。

 俺たちは別れの言葉を交わして生徒会室を後にした。

 ***

「はぁ、最近は良い調子だったのにまんまとめれれた……」

 勝利を果たした帰路だというのに、晴れやかな気持ちで帰れなかった。
 交渉という形で公平性を保っているように見えるが、支配者は向こうであることに違いは無い。
 俺が賭けに勝っても第三者の強制力はない以上、無かった事にされる可能性もある。が、そこは『友好的な関係を築きたい』という彼女の言葉を信じるしかない。
 まあ彼女の豪胆ごうたんさと策を見抜けなかった俺の責任と言われればそれまでだ。
 あとは素直に魔導大会まで待つしかないな……。

「……しかしデカかったな」

 ふとカルティアの大きな胸を思い出した。
 特に好みの胸の大きさは無いが、人並みにあるほうが良いし、大きいことに越したことはない。
 無論、彼女の真意を聞き出すのが最優先だが……もし、万が一、限りなく可能性は低いが事情が変わったら――――。

 彼女に下す命令を考えていると突然、南門のほうから大きな爆発音が聞こえる。 

「……ったく、今日は一体何なんだよ!」

 おれは苛立ちつつも状況を確認しようと南門へ走って行った。 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

限界勇者のスローライフ~追放気味に田舎暮らしに突入したけど、元魔王やら魔族の子と出会って何だか幸せに暮らせています~

みなかみしょう
ファンタジー
現代日本から転生し、魔王を倒した勇者クウト。 なんとか平和な世界を取り戻したはずが、彼だけは戦い続けていた。 その期間、120年。しかも年中無休、24時間営業である。 「さすがにこれは、ちょっとおかしくないか?」 戦いに疲れ果て、クウトはようやくそのことに気づいた。 自分を道具としてしか見ていない、かつての仲間の子孫にも飽き飽きだった。 会議の場で引退を宣言し、勇者の証も放棄。清々しく立場を強引に捨てることに成功。 遂に手に入れた自由な日々。 そんなクウトの前に、転生にも関わった女神が現れる。 想像よりも酷い状況を見て、女神は新たな力を授け言う。 「とりあえず、スローライフでもしてなさい」 そんな言葉と共に送り出された元勇者は、田舎でのんびり暮らすべく新生活を開始した。 しかし、そんな彼の前に現れたのは別世界に行ったはずの二代目魔王。 似たような事情を抱えた彼女の話を聞き、クウトは同居生活を提案する。 こうして、元勇者と元魔王の田舎暮らしが始まった。 無理のない範囲での畑仕事。 冒険者としての活動。 町の人々との触れ合い。 慣れない普通の生活に苦戦しつつも、二人は穏やかな日々を少しずつ手に入れていく。 たまに起きるトラブルは、その有り余るパワーで粉砕しながら……。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

処理中です...