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旅館 白雲斎田

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  皆神山を右を仰ぎながら右に曲がると大きな通りに出て来る

「普通の街で落ち着きますね・・」

昔ながらの商店がいいね、

何でもない風景が神秘的説話に覆われて

過去の姿を現わす時の興奮はたまらないのです、

青に変わった信号を渡り切ると数軒先に白雲斎と書かれている

「やっぱり、真田家がこの街のメインみたいですね」

「確か、猿飛の師匠の名前ですよ・・・これ・・」

真田家を観光の中心に据えると真田十勇士の話が連想せれる・・

「戸沢白雲斎からとってあるんですね・・・」

「このぶんだと忍者屋敷風の旅籠の可能性もありそうです・・・」

コスプレ文化が一般化され最近はなりきり観光は旅行の目玉になっている

「多分町役場の観光課にコスプレ世代が参入したんだと思います・・」

「近頃は何処でも外国人を意識した歴史の掘り起こしが進んでいる・・」

「アニメ+コスプレで歴史をデフォルメして体験するパターンが多いね・・」

「余り掘り起こし過ぎると反対に詰まらなくなる事には注意して欲しいね・・・」

旅館白雲斎は松代城にも真田家にも近く観光の拠点としては文句のつけようがなかった、

佐久間像山記念館も近くにある為かろうじて忍者屋敷にはなっていなかった








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