元最強賢者は異世界でメイドカフェを開きます〜転生賢者のメイドカフェ経営〜

津ヶ谷

文字の大きさ
3 / 77

第2話 これを最後の依頼にします。

しおりを挟む
 転生してから数年、ギルドからはSランクの認定を受け、御影は最強の賢者として名が知れ渡っていた。

「もう、一生分くらいは稼いだし、そろそろ引退してもいいんだけどなぁ」

ここ数日、そんな事ばかり考えるようになった。
しかし、そんな御影の考えとは裏腹に国王やギルドは事あるごとに御影を頼って来る。
今日も例のごとく、王城からのお呼び出しだ。

「毎度、毎度すまんな。呼び出してしまって」

応接間に通された御影は国王陛下と向かい合うような形で座っている。

「今日は、私からも大切なお話がありましたのでお気にならさらず」
「はて? 大切な話とはなんだね?」

王様は不思議そうに聞いて来た。

「私の話は後でします。先にそちらの依頼の方から話して下さい」
「そうかね。では、そうさせてもらうよ。実は、北の森で高ランクな魔獣どもが暴れているらしい。今まで、何人もの冒険者たちが被害に遭っている。そこで、その魔獣どもを全滅させて来て欲しい」

またも、他の冒険者たちでは手にを得ない仕事を御影の元に持って来たのだ。

「報酬は?」
「白金貨で50枚出そうじゃないか」

白金貨50枚は日本円にすると約500万円くらいの金額である。

「分かりました。今回はその条件で引き受けます」
「ありがとう、感謝する。それで、君の方の話とはなんなのだね?」
「はい、この依頼が片付いたら冒険者は引退しようかと思います。もう、一生分稼いだので好きに暮らそうかと」
「何!? それは困るぞ!! 君が居なくなったら誰がこのような事を依頼するのだ!?」

王様、公爵様、宰相さんたちは全力で止めようとする。

「この程度ならAランクの冒険者を何人か集めれば何とかなるでしょうし、よほどの緊急事態となれば、戦いますよ」
「しかしだな」
「とにかく、私はこの依頼を最後に引退しますので、この依頼だけはしっかりとやり遂げますよ」
「分かった。君の意志がそこまで固いのならば、仕方あるまい」

王様は渋々納得してくれた。

「さて、程々に戦いますか。この世界ごと壊してしまわぬようにね」

御影は王城の外へと出る。

『転移』
北の森を思い浮かべながら、御影は転移魔法を唱える。
本来なら詠唱が必要だが、御影は無詠唱で十分だった。
そして、一瞬にて北の森へと到着した。

『探査』
御影はサーチの魔法を展開し、魔獣たちがどこで暴れているのかを突き止める。

「前方、300メートル先か。数は40~60といった所だな」

御影は森の中を進んで行く。
すると、敵意を向けた魔獣たちがこちらへ向かって来る。

「さて、今日は全力で行きますか」

『雷槍』『炎槍』

二属性の攻撃魔法を同時展開し、魔物どもへ撃ち放つ。
そして、数分も経ったころには魔物の山が出来上がっていた。

「よし、これで全部だな。さ、帰ろ帰ろ!」

御影は魔物の核を何個か回収し、森を抜けようとしていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

幼子家精霊ノアの献身〜転生者と過ごした記憶を頼りに、家スキルで快適生活を送りたい〜

犬社護
ファンタジー
むか〜しむかし、とある山頂付近に、冤罪により断罪で断種された元王子様と、同じく断罪で国外追放された元公爵令嬢が住んでいました。2人は異世界[日本]の記憶を持っていながらも、味方からの裏切りに遭ったことで人間不信となってしまい、およそ50年間自給自足生活を続けてきましたが、ある日元王子様は寿命を迎えることとなりました。彼を深く愛していた元公爵令嬢は《自分も彼と共に天へ》と真摯に祈ったことで、神様はその願いを叶えるため、2人の住んでいた家に命を吹き込み、家精霊ノアとして誕生させました。ノアは、2人の願いを叶え丁重に葬りましたが、同時に孤独となってしまいます。家精霊の性質上、1人で生き抜くことは厳しい。そこで、ノアは下山することを決意します。 これは転生者たちと過ごした記憶と知識を糧に、家スキルを巧みに操りながら人々に善行を施し、仲間たちと共に世界に大きな変革をもたす精霊の物語。

50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく

かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。 ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!? 俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。 第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。 「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」 信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。 賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。 様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する! 異世界ざわつき転生譚、ここに開幕! ※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

処理中です...