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第2話 これを最後の依頼にします。
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転生してから数年、ギルドからはSランクの認定を受け、御影は最強の賢者として名が知れ渡っていた。
「もう、一生分くらいは稼いだし、そろそろ引退してもいいんだけどなぁ」
ここ数日、そんな事ばかり考えるようになった。
しかし、そんな御影の考えとは裏腹に国王やギルドは事あるごとに御影を頼って来る。
今日も例のごとく、王城からのお呼び出しだ。
「毎度、毎度すまんな。呼び出してしまって」
応接間に通された御影は国王陛下と向かい合うような形で座っている。
「今日は、私からも大切なお話がありましたのでお気にならさらず」
「はて? 大切な話とはなんだね?」
王様は不思議そうに聞いて来た。
「私の話は後でします。先にそちらの依頼の方から話して下さい」
「そうかね。では、そうさせてもらうよ。実は、北の森で高ランクな魔獣どもが暴れているらしい。今まで、何人もの冒険者たちが被害に遭っている。そこで、その魔獣どもを全滅させて来て欲しい」
またも、他の冒険者たちでは手にを得ない仕事を御影の元に持って来たのだ。
「報酬は?」
「白金貨で50枚出そうじゃないか」
白金貨50枚は日本円にすると約500万円くらいの金額である。
「分かりました。今回はその条件で引き受けます」
「ありがとう、感謝する。それで、君の方の話とはなんなのだね?」
「はい、この依頼が片付いたら冒険者は引退しようかと思います。もう、一生分稼いだので好きに暮らそうかと」
「何!? それは困るぞ!! 君が居なくなったら誰がこのような事を依頼するのだ!?」
王様、公爵様、宰相さんたちは全力で止めようとする。
「この程度ならAランクの冒険者を何人か集めれば何とかなるでしょうし、よほどの緊急事態となれば、戦いますよ」
「しかしだな」
「とにかく、私はこの依頼を最後に引退しますので、この依頼だけはしっかりとやり遂げますよ」
「分かった。君の意志がそこまで固いのならば、仕方あるまい」
王様は渋々納得してくれた。
「さて、程々に戦いますか。この世界ごと壊してしまわぬようにね」
御影は王城の外へと出る。
『転移』
北の森を思い浮かべながら、御影は転移魔法を唱える。
本来なら詠唱が必要だが、御影は無詠唱で十分だった。
そして、一瞬にて北の森へと到着した。
『探査』
御影はサーチの魔法を展開し、魔獣たちがどこで暴れているのかを突き止める。
「前方、300メートル先か。数は40~60といった所だな」
御影は森の中を進んで行く。
すると、敵意を向けた魔獣たちがこちらへ向かって来る。
「さて、今日は全力で行きますか」
『雷槍』『炎槍』
二属性の攻撃魔法を同時展開し、魔物どもへ撃ち放つ。
そして、数分も経ったころには魔物の山が出来上がっていた。
「よし、これで全部だな。さ、帰ろ帰ろ!」
御影は魔物の核を何個か回収し、森を抜けようとしていた。
「もう、一生分くらいは稼いだし、そろそろ引退してもいいんだけどなぁ」
ここ数日、そんな事ばかり考えるようになった。
しかし、そんな御影の考えとは裏腹に国王やギルドは事あるごとに御影を頼って来る。
今日も例のごとく、王城からのお呼び出しだ。
「毎度、毎度すまんな。呼び出してしまって」
応接間に通された御影は国王陛下と向かい合うような形で座っている。
「今日は、私からも大切なお話がありましたのでお気にならさらず」
「はて? 大切な話とはなんだね?」
王様は不思議そうに聞いて来た。
「私の話は後でします。先にそちらの依頼の方から話して下さい」
「そうかね。では、そうさせてもらうよ。実は、北の森で高ランクな魔獣どもが暴れているらしい。今まで、何人もの冒険者たちが被害に遭っている。そこで、その魔獣どもを全滅させて来て欲しい」
またも、他の冒険者たちでは手にを得ない仕事を御影の元に持って来たのだ。
「報酬は?」
「白金貨で50枚出そうじゃないか」
白金貨50枚は日本円にすると約500万円くらいの金額である。
「分かりました。今回はその条件で引き受けます」
「ありがとう、感謝する。それで、君の方の話とはなんなのだね?」
「はい、この依頼が片付いたら冒険者は引退しようかと思います。もう、一生分稼いだので好きに暮らそうかと」
「何!? それは困るぞ!! 君が居なくなったら誰がこのような事を依頼するのだ!?」
王様、公爵様、宰相さんたちは全力で止めようとする。
「この程度ならAランクの冒険者を何人か集めれば何とかなるでしょうし、よほどの緊急事態となれば、戦いますよ」
「しかしだな」
「とにかく、私はこの依頼を最後に引退しますので、この依頼だけはしっかりとやり遂げますよ」
「分かった。君の意志がそこまで固いのならば、仕方あるまい」
王様は渋々納得してくれた。
「さて、程々に戦いますか。この世界ごと壊してしまわぬようにね」
御影は王城の外へと出る。
『転移』
北の森を思い浮かべながら、御影は転移魔法を唱える。
本来なら詠唱が必要だが、御影は無詠唱で十分だった。
そして、一瞬にて北の森へと到着した。
『探査』
御影はサーチの魔法を展開し、魔獣たちがどこで暴れているのかを突き止める。
「前方、300メートル先か。数は40~60といった所だな」
御影は森の中を進んで行く。
すると、敵意を向けた魔獣たちがこちらへ向かって来る。
「さて、今日は全力で行きますか」
『雷槍』『炎槍』
二属性の攻撃魔法を同時展開し、魔物どもへ撃ち放つ。
そして、数分も経ったころには魔物の山が出来上がっていた。
「よし、これで全部だな。さ、帰ろ帰ろ!」
御影は魔物の核を何個か回収し、森を抜けようとしていた。
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