5 / 77
第4話 最強賢者は引退します。
しおりを挟む
応接間に通され、数分待つといつものごとく、国王陛下、公爵様、宰相さん、そしてギルド本部長が入ってくる。
「この度は、魔獣討伐ご苦労であった」
国王陛下から労いの言葉である。
「いえ、いくつか魔獣の核を取って来ましたので、ご確認を」
御影はストレージから核をいくつか取り出した。
クラリスは終始緊張している様子でそわそわしている。
「確認した。それで、そちらのお嬢さんは?」
いたって普通の疑問である。
御影の隣には緑の髪の美少女が居るのだから。
「私が森の中で保護した子です。今後は私が雇うつもりです。それで、この子に王都の永住権を頂けないでしょうか?」
「うむ、君には色々世話になっているからな。そのくらいの事は造作もない。おい、手配を頼む」
国王陛下が宰相さんに手配を頼んだ。
「かしこまりました。少々お待ちください」
そう言って宰相さんは部屋を後にする。
数分後、書類を手に宰相さんが部屋に入って来る。
「お待たせ致しました。こちらが永住権に関する書類になります。ここに永住権を所有なさるご本人こ署名と、御影先生の署名もお願いします」
宰相さんからペンを渡され、一通りの
内容に目を通す。
特に問題は無かったので、御影とクラリスは署名欄にサインした。
「これで、そちらのお嬢さんも王都に永住出来るぞ。それで、君は本当に引退するのか?」
国王陛下が真剣な眼差しで御影を見ている。
「はい、これで最後の依頼にすると決めてましたから。もう、充分過ぎるほど稼ぎましたし、これからは隠居しようかと」
「そうか、それは残念だが、君には働き過ぎなほど働いてもらったからな、お疲れ様と言う事にするよ」
陛下は少し目を伏せた。
「ありがとうございます。色々とお世話になりました」
「それと、君の引退についてはギルドを通して発表してもらう。急に、君が居なくなれば皆、不安がるだろうからな」
この時、御影の名前は魔法を使わない最強賢者として知れ渡っていた。
何故魔法を使わないかと言うと、魔法を使ったらこの世界ごと破壊してしまいかねないからだ。
人前で戦う時は手加減の為、剣しか使っていなかった。
職業が賢者であるのに剣一本でA級以上の魔物を狩る姿は度肝を抜くもので、一気に最強の剣使い賢者として名前が広がった。
「分かりました。発表してもらって構いません」
「それで、引退してからどうするつもりなんだね?」
「ああ、ちょっと店でも開こうかと思いましてね」
「君のやる店とは、ちょっと楽しみだな」
この時、皆、魔術書やポーションなどを売る店を開くのだろうと皆が思っていた。
この世界最強の賢者がメイドカフェを開くなど誰が想像しただろうか。
数日後、御影の冒険者引退がギルドを通して大々的に発表されていた。
御影に憧れを抱く冒険者たちからは引退を惜しむ声が多く上がったそうだ。
「この度は、魔獣討伐ご苦労であった」
国王陛下から労いの言葉である。
「いえ、いくつか魔獣の核を取って来ましたので、ご確認を」
御影はストレージから核をいくつか取り出した。
クラリスは終始緊張している様子でそわそわしている。
「確認した。それで、そちらのお嬢さんは?」
いたって普通の疑問である。
御影の隣には緑の髪の美少女が居るのだから。
「私が森の中で保護した子です。今後は私が雇うつもりです。それで、この子に王都の永住権を頂けないでしょうか?」
「うむ、君には色々世話になっているからな。そのくらいの事は造作もない。おい、手配を頼む」
国王陛下が宰相さんに手配を頼んだ。
「かしこまりました。少々お待ちください」
そう言って宰相さんは部屋を後にする。
数分後、書類を手に宰相さんが部屋に入って来る。
「お待たせ致しました。こちらが永住権に関する書類になります。ここに永住権を所有なさるご本人こ署名と、御影先生の署名もお願いします」
宰相さんからペンを渡され、一通りの
内容に目を通す。
特に問題は無かったので、御影とクラリスは署名欄にサインした。
「これで、そちらのお嬢さんも王都に永住出来るぞ。それで、君は本当に引退するのか?」
国王陛下が真剣な眼差しで御影を見ている。
「はい、これで最後の依頼にすると決めてましたから。もう、充分過ぎるほど稼ぎましたし、これからは隠居しようかと」
「そうか、それは残念だが、君には働き過ぎなほど働いてもらったからな、お疲れ様と言う事にするよ」
陛下は少し目を伏せた。
「ありがとうございます。色々とお世話になりました」
「それと、君の引退についてはギルドを通して発表してもらう。急に、君が居なくなれば皆、不安がるだろうからな」
この時、御影の名前は魔法を使わない最強賢者として知れ渡っていた。
何故魔法を使わないかと言うと、魔法を使ったらこの世界ごと破壊してしまいかねないからだ。
人前で戦う時は手加減の為、剣しか使っていなかった。
職業が賢者であるのに剣一本でA級以上の魔物を狩る姿は度肝を抜くもので、一気に最強の剣使い賢者として名前が広がった。
「分かりました。発表してもらって構いません」
「それで、引退してからどうするつもりなんだね?」
「ああ、ちょっと店でも開こうかと思いましてね」
「君のやる店とは、ちょっと楽しみだな」
この時、皆、魔術書やポーションなどを売る店を開くのだろうと皆が思っていた。
この世界最強の賢者がメイドカフェを開くなど誰が想像しただろうか。
数日後、御影の冒険者引退がギルドを通して大々的に発表されていた。
御影に憧れを抱く冒険者たちからは引退を惜しむ声が多く上がったそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
幼子家精霊ノアの献身〜転生者と過ごした記憶を頼りに、家スキルで快適生活を送りたい〜
犬社護
ファンタジー
むか〜しむかし、とある山頂付近に、冤罪により断罪で断種された元王子様と、同じく断罪で国外追放された元公爵令嬢が住んでいました。2人は異世界[日本]の記憶を持っていながらも、味方からの裏切りに遭ったことで人間不信となってしまい、およそ50年間自給自足生活を続けてきましたが、ある日元王子様は寿命を迎えることとなりました。彼を深く愛していた元公爵令嬢は《自分も彼と共に天へ》と真摯に祈ったことで、神様はその願いを叶えるため、2人の住んでいた家に命を吹き込み、家精霊ノアとして誕生させました。ノアは、2人の願いを叶え丁重に葬りましたが、同時に孤独となってしまいます。家精霊の性質上、1人で生き抜くことは厳しい。そこで、ノアは下山することを決意します。
これは転生者たちと過ごした記憶と知識を糧に、家スキルを巧みに操りながら人々に善行を施し、仲間たちと共に世界に大きな変革をもたす精霊の物語。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる