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第81話 イエーナの大迷宮
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「なぁなぁ、マスターは迷宮攻略とかはしないのか?」
美人大精霊シルフィルが樹の隣に座って言った。
何故か懐かれて口調が丁寧なものから馴れ馴れしいものにすっかり変わってしまっている。
本当に大精霊なのか怪しいくらいだ。
本人いわく、丁寧なのも疲れるから素でいきたいとの事だ。
「迷宮かぁ。そういえば今まで攻略した事は無かったな……」
この世界には迷宮という物が存在し、迷宮の中にはレアアイテムや深層に行くと強いモンスターが沸いている物だ。
初心者冒険者は比較的に簡単な迷宮の弱いモンスターを倒してレベル上げし、高ランク冒険者は深層にもぐり、迷宮の守護者を倒す事をめざす。
そういうものだ。
樹は迷宮とは無縁の生活を送っていたので、迷宮に潜った事はなかった。
「たまには憂さ晴らしに迷宮で暴れてみっか」
「はい! だったらイエーナの迷宮がいい!」
シルフィルが言った。
「イエーナの迷宮か。あそこは確かSランク指定の迷宮だぞ。潜るには陛下の許可が要る」
「許可が必要なら貰えばいいのでは? マスターならそのくらい貰えるだろう?」
「ま、まぁ、そうだな。行くか」
樹は屋敷を出るとシルフィルを連れて王宮へと向かった。
「お疲れさーん」
王宮の門番に軽く挨拶する。
「お、樹さんじゃないすか。今日も美人さん引き連れてて羨ましいっすなぁ」
「ま、まぁな」
樹は苦笑いしながらも王宮の中へと入る。
陛下との謁見を申し出るといつものメイドが対応してくれた。
「こちらでしばらくお待ち下さい」
そう言って応接間へと通された。
「待たせたな」
しばらくして陛下が入ってきた。
「おや、今日は見ない顔もあるな」
そう言って陛下はシルフィルの方へ目を向けた。
「あ、こいつは俺と契約した風の大精霊のシルフィルだ」
「し、シルフィルだと……!?」
陛下は目を丸くしていた。
「なんだ、お主も我を知っているのか?」
「は、はい。風の大精霊さんをお目にかかれるとは光栄です。まさかこんな美人だったとは」
陛下ですら下手にでるシルフィルとは一体。
「樹も風の大精霊と契約するとはな……」
「そんなに凄いことですか?」
「凄いに決まっておろう。大精霊だぞ。精霊の王なのだぞ!」
陛下は少し興奮している様子だった。
「それで、今日は何の用件かな? まさか大精霊を自慢しに来た訳ではあるまい」
「あ、はい。イエーナ大迷宮の通行許可証を頂けないかと思いまして」
「お前さんが迷宮攻略とはどういう風の吹き回しか知らんが、まぁよい。あそこもそろそろ攻略して貰わないとな」
そう言って陛下は何やら書類にサインをした。
「ほれ、これを見せればイエーナ大迷宮に入る事ができるぞ」
「ありがとうございます」
樹は陛下から許可証を受け取ると三つ折りにして懐に仕舞った。
「では、我々はこれで失礼します」
「おう。お前さんたちなら心配いらんだろうが、気をつけてな」
「分かりました」
イエーナ大迷宮の最深部にはまだ誰も到達した事が無い。
一説によると死者と会話することができる水晶があるとか。
樹とシルフィルは王宮を出ると屋敷へ戻るのであった。
美人大精霊シルフィルが樹の隣に座って言った。
何故か懐かれて口調が丁寧なものから馴れ馴れしいものにすっかり変わってしまっている。
本当に大精霊なのか怪しいくらいだ。
本人いわく、丁寧なのも疲れるから素でいきたいとの事だ。
「迷宮かぁ。そういえば今まで攻略した事は無かったな……」
この世界には迷宮という物が存在し、迷宮の中にはレアアイテムや深層に行くと強いモンスターが沸いている物だ。
初心者冒険者は比較的に簡単な迷宮の弱いモンスターを倒してレベル上げし、高ランク冒険者は深層にもぐり、迷宮の守護者を倒す事をめざす。
そういうものだ。
樹は迷宮とは無縁の生活を送っていたので、迷宮に潜った事はなかった。
「たまには憂さ晴らしに迷宮で暴れてみっか」
「はい! だったらイエーナの迷宮がいい!」
シルフィルが言った。
「イエーナの迷宮か。あそこは確かSランク指定の迷宮だぞ。潜るには陛下の許可が要る」
「許可が必要なら貰えばいいのでは? マスターならそのくらい貰えるだろう?」
「ま、まぁ、そうだな。行くか」
樹は屋敷を出るとシルフィルを連れて王宮へと向かった。
「お疲れさーん」
王宮の門番に軽く挨拶する。
「お、樹さんじゃないすか。今日も美人さん引き連れてて羨ましいっすなぁ」
「ま、まぁな」
樹は苦笑いしながらも王宮の中へと入る。
陛下との謁見を申し出るといつものメイドが対応してくれた。
「こちらでしばらくお待ち下さい」
そう言って応接間へと通された。
「待たせたな」
しばらくして陛下が入ってきた。
「おや、今日は見ない顔もあるな」
そう言って陛下はシルフィルの方へ目を向けた。
「あ、こいつは俺と契約した風の大精霊のシルフィルだ」
「し、シルフィルだと……!?」
陛下は目を丸くしていた。
「なんだ、お主も我を知っているのか?」
「は、はい。風の大精霊さんをお目にかかれるとは光栄です。まさかこんな美人だったとは」
陛下ですら下手にでるシルフィルとは一体。
「樹も風の大精霊と契約するとはな……」
「そんなに凄いことですか?」
「凄いに決まっておろう。大精霊だぞ。精霊の王なのだぞ!」
陛下は少し興奮している様子だった。
「それで、今日は何の用件かな? まさか大精霊を自慢しに来た訳ではあるまい」
「あ、はい。イエーナ大迷宮の通行許可証を頂けないかと思いまして」
「お前さんが迷宮攻略とはどういう風の吹き回しか知らんが、まぁよい。あそこもそろそろ攻略して貰わないとな」
そう言って陛下は何やら書類にサインをした。
「ほれ、これを見せればイエーナ大迷宮に入る事ができるぞ」
「ありがとうございます」
樹は陛下から許可証を受け取ると三つ折りにして懐に仕舞った。
「では、我々はこれで失礼します」
「おう。お前さんたちなら心配いらんだろうが、気をつけてな」
「分かりました」
イエーナ大迷宮の最深部にはまだ誰も到達した事が無い。
一説によると死者と会話することができる水晶があるとか。
樹とシルフィルは王宮を出ると屋敷へ戻るのであった。
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