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第104話 王宮での生活①
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樹たちは応接間でエクムント陛下と話している。
「いえ、まだ宿とかは決めておりませんが」
「そういう事ならちょうどいい。うちに泊まって行きなさい」
陛下から思わぬ提案をされた。
「しかし、ご迷惑では?」
「いや、むしろありがたいくらいだ。世界最強と名高い2人に加えて、風の大精霊ときた。こんなに頼もしい護衛は国中探しても見つからんわい」
そう言って陛下は笑う。
「アリアとシルフィルは?」
「樹さまが良ければ異論はありません」
「マスターに付いて行きます」
「では、お言葉に甘えてもいいですか?」
「もちろんだとも! よろしく頼む」
陛下は樹の手をしっかりと握った。
「部屋は後で案内させる。良かったな、これでミアも安心だろ?」
「え、ええ、そうですね。お父様」
ミアは頬を赤くしながらも微笑んだ。
「何か、変わったな」
「そ、そんな事ありませんわ」
ミアはそそくさと部屋を後にしてしまった。
「それで、報酬の件だが」
「今回は協力してもらった件もありますから、それでチャラで構いませんよ」
「お人好しも過ぎるぞ。王家としてのメンツもある。報酬はきちんと支払わせてもらうぞ」
「分かりました。そちらで金額は決めて頂ければと思います」
「ありがとう」
エクムント陛下との話が一段落するとそれぞれ部屋に案内された。
シルフィルは樹と同じ部屋がいいと駄々をこねたが、結局は別の部屋ということで落ち着いた。
「それにしても広い部屋だな。一人だと持てあますな」
一人では広すぎるベッドに横になって天井を眺めた。
夕食の時間まではまだ時間がある。
「王宮を見て回ってみようかな」
樹は部屋を出るとテラスへと出た。
中庭では騎士が摸擬戦をやっている。
「お、面白そうだな」
樹はテラスから飛び降りた。
「おい、俺も混ぜてくれよ」
「樹さんじゃないですか。もちろん樹さんに相手してもらえるならこっちからお願いしたいくらいですよ」
「ありがとさん。じゃ、早速始めようか。誰からやる??」
「「「「はい!!」」」」
我先にと手を挙げる。
「ああ、じゃあ、面倒だからまとめて来なさい」
「え、よろしいんですか?」
「おう、俺に一撃あててみな」
樹はストレージから模造刀を取り出した。
「かかってきな」
樹の合図により戦闘が開始される。
騎士の剣を一歩移動するだけで躱していく。
「おーい。しっかりしろよ。王国の騎士さんなんだろ?」
樹は騎士との間合いを一気に詰め、懐に潜り込む。
「はい、隙あり」
剣の柄の部分でみぞおちに一発喰らわす。
そこから、剣で攻撃してくる騎士たちを模造刀でバタバタと倒していった。
「参りました。降参です。強すぎですよ」
「まだまだ修行が足りないということですよ」
「精進します」
その後も騎士たちは樹に挑んではコテンパンにやられたのだった。
「いえ、まだ宿とかは決めておりませんが」
「そういう事ならちょうどいい。うちに泊まって行きなさい」
陛下から思わぬ提案をされた。
「しかし、ご迷惑では?」
「いや、むしろありがたいくらいだ。世界最強と名高い2人に加えて、風の大精霊ときた。こんなに頼もしい護衛は国中探しても見つからんわい」
そう言って陛下は笑う。
「アリアとシルフィルは?」
「樹さまが良ければ異論はありません」
「マスターに付いて行きます」
「では、お言葉に甘えてもいいですか?」
「もちろんだとも! よろしく頼む」
陛下は樹の手をしっかりと握った。
「部屋は後で案内させる。良かったな、これでミアも安心だろ?」
「え、ええ、そうですね。お父様」
ミアは頬を赤くしながらも微笑んだ。
「何か、変わったな」
「そ、そんな事ありませんわ」
ミアはそそくさと部屋を後にしてしまった。
「それで、報酬の件だが」
「今回は協力してもらった件もありますから、それでチャラで構いませんよ」
「お人好しも過ぎるぞ。王家としてのメンツもある。報酬はきちんと支払わせてもらうぞ」
「分かりました。そちらで金額は決めて頂ければと思います」
「ありがとう」
エクムント陛下との話が一段落するとそれぞれ部屋に案内された。
シルフィルは樹と同じ部屋がいいと駄々をこねたが、結局は別の部屋ということで落ち着いた。
「それにしても広い部屋だな。一人だと持てあますな」
一人では広すぎるベッドに横になって天井を眺めた。
夕食の時間まではまだ時間がある。
「王宮を見て回ってみようかな」
樹は部屋を出るとテラスへと出た。
中庭では騎士が摸擬戦をやっている。
「お、面白そうだな」
樹はテラスから飛び降りた。
「おい、俺も混ぜてくれよ」
「樹さんじゃないですか。もちろん樹さんに相手してもらえるならこっちからお願いしたいくらいですよ」
「ありがとさん。じゃ、早速始めようか。誰からやる??」
「「「「はい!!」」」」
我先にと手を挙げる。
「ああ、じゃあ、面倒だからまとめて来なさい」
「え、よろしいんですか?」
「おう、俺に一撃あててみな」
樹はストレージから模造刀を取り出した。
「かかってきな」
樹の合図により戦闘が開始される。
騎士の剣を一歩移動するだけで躱していく。
「おーい。しっかりしろよ。王国の騎士さんなんだろ?」
樹は騎士との間合いを一気に詰め、懐に潜り込む。
「はい、隙あり」
剣の柄の部分でみぞおちに一発喰らわす。
そこから、剣で攻撃してくる騎士たちを模造刀でバタバタと倒していった。
「参りました。降参です。強すぎですよ」
「まだまだ修行が足りないということですよ」
「精進します」
その後も騎士たちは樹に挑んではコテンパンにやられたのだった。
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