お花畑のピクニック

このは のこ

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お花畑のピクニック

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 お母さんが、シャケのおにぎりと昆布のおにぎりと梅干しのおにぎりを作ってくれました。
さあ、ピクニックです。

 あかりちゃんは、スキップしてお花畑へやってきました。赤や黄色や白色やピンクの色とりどりのお花をつんで、お母さんへのおみやげです。

 背中のリュックからお弁当を取り出して、おにぎりをほおばりました。
「おいしいなったら、おいしいな!」
水筒からお茶をのんで、ベンチで横になって寝ころびます。
しばらくひと休みして、あかりちゃんは家路につきました。
 
 「ただいまぁ!」
「おかえりなさい。」
「はい、これおみやげ。」
あかりちゃんがさしだした花束を、お母さんはうれしそうに受けとって、花瓶に生けてくれました。
「ありがとうね。」

 お父さんも、家に帰ってきました。
「ただいま。おっ、きれいな花だなぁ。」
玄関に飾られたお花に、お父さんも笑顔になりました。

 その翌日も、あかりちゃんの家に来たお客さんが、お花を見てほめてくれました。
「きれいねぇ。」
あかりちゃんもうれしくなって、お花が枯れなければいいのにと思いました。

 そこで、青い花をひとひらだけ選んで、押し花にすることにしました。
重い本の間にはさんで、できた押し花は、あかりちゃんの宝物になりました。
大人になっても、大事に大事にしおりとして使っていました。

 あかりちゃんは、いつしかお母さんになりました。
そして、あかりちゃんのお母さんがしてくれたように、おにぎりを作ってピクニックの準備です。
明日は、晴れるかな。
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