異世界移民となったおっさん、生きるためにダンジョンの片隅でメシ屋を始めたら救世主と呼ばれる

フリーダムラッコ

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広場の烽火

 王都カレルンドは、大きな街だ。
 人口は二十万とも三十万とも言われている。正確な数字は王国統計局の管轄だが、異世界移民にはその情報閲覧の権限がない。権限がなくても足で歩くことはできる。歩いてみると分かることがある。この街は、人間を飲み込むのに十分な大きさを持っている。
 一人の人間を探す。手がかりは、亜麻色の髪。灰青の目。静かな足音。蛇の魔物を手ずから仕留める腕。汚れのない装備。育ちの良い食べ方。
 これだけの情報で王都二十万人の中から一人を見つけるという企ては、干し草の中から針を探すという英語の慣用句が、慣用句のくせに恐ろしく正確であることを証明していた。

 冒険者ギルドの受付に人相を伝えた。受付嬢は親切だったが、答えは期待したものではなかった。
「亜麻色の髪で灰青の目の若い男性ですか……。該当者はかなりの数に上りますが……」
「装備に汚れがなかった。クリーンの魔法が使える可能性がある」
「クリーンの使い手は上位冒険者に多いですが、ランクB以上だけでも王都登録で三百名以上おりますので……」
 三百名。探しようがない。
「登録名『アル』で検索できるか」
「正式登録名でしたらお調べできますが、通称ですと……。アルフレッドが四十七名、アルベルト三十一名、アルヴィンが——」
「もういい。ありがとう」
 ギルドを出た。石畳の大通りが午後の光に白く光っていた。
 カジールが待っていた。壁にもたれ、斧を肩に担ぎ、道行く市民を無自覚に怯えさせながら。
「どうだった」
「駄目だ。手がかりが足りない」
「ギルドが駄目なら酒場だ。俺の顔が利くところがある」
 カジールの行動力に感謝しながら、私たちは冒険者が集まる酒場を三軒回った。『剣と杯亭』『金竜軒』『沈む月兎』どの店でも反応は同じだった。「亜麻色の髪の若い冒険者? そんなの腐るほどいるぞ」「装備がきれいだって? 新品の冒険者か、貴族の道楽息子だろ」「見たことないな。うちの常連じゃない」
 手振りで酒場の主人に礼を言いながら外に出ると、日が傾き始めていた。橙色の光が王都の屋根瓦を染めている。
「打つ手なしか」カジールが腕を組んだ。
「冒険者の間で無名だ。つまり、あの男は冒険者じゃない」
「冒険者じゃないのにダンジョンに潜って、デルタサーペントを単身で仕留める人間か。それはそれで、かなり限られるぞ」
「限られるが、その限られた範囲が、俺たちの手の届かない場所にある」
 貴族か。軍人か。あるいは、もっと上の何かか。いずれにせよ、異世界移民と冒険者が足を踏み入れられる領域の外側にいる人間だ。

 裏通りに入った。
 西門市場の方角から、夕餉の支度の匂いが漂ってきた。焦げた油と、煮たった穀物と、塩漬け肉のにおい。この世界の標準的な夕食の匂いだ。私に言わせれば改善の余地しかない匂いだが、今の私の鼻は、それでも食材を選り分けていた。油の種類。穀物の炊き加減。肉に振られた塩の量。
 自分が、絶望の最中にあっても、匂いを分析していることに気づいた。
 料理人の業だ。目の前が真っ暗でも、鼻だけは食材を探している。手が空いていれば包丁を握りたがり、火を見れば温度を測りたがる。パブロフの犬が鈴の音で唾液を分泌したように、料理人は匂いで思考を起動する。条件反射。だがパブロフの犬と料理人の違いは、料理人はその条件反射を自覚した上で手を動かすことだ。
 そして、その自覚が、ひとつの考えを引き寄せた。
 探しにいくのではなく、呼ぶ。
 あの男はメシ屋に自分から来た。噂を聞いて来たのか、匂いにつられて来たのか、理由は分からない。だが自分の足で、自分の意思で、セーフゾーンまで下りてきた。それなら——もう一度、呼ぶことができるのではないか。
 マホメットが山に行かないのなら、山がマホメットのところに来ればいい。だが山は動かない。ならば料理人は何を動かす? 匂いだ。匂いは山よりも軽い。風に乗って、壁を越えて、身分の差を無視して、どこまでも広がる。
「カジール」
「なんだ」
「中層で仕留めた素材、まだ持っているか」
「ストーンバジリスクの尾肉なら、まだある。捨てるところだったが」
「それを使う。今夜、王都のど真ん中で料理をする」
 カジールの赤い目が光った。
「正気か?」
「正気だ。たぶん」

    §

 王都中央広場。ギルド本部と大聖堂と市庁舎に囲まれた、カレルンド最大の公共空間。昼間は市が立ち、夜は酒場帰りの酔客と、巡回の衛兵と、行き場のない野良猫が共存する場所。
 広場の隅に、石を組んだ。即席の竈だ。セーフゾーンで何十回と繰り返した作業。手が覚えている。目を閉じていてもできる。吸気口の角度。石の大きさの選別。安定する配置。城壁工事の記憶が、この夜も指先を導いた。
 カジールが革袋からストーンバジリスクの尾肉を取り出した。
 ストーンバジリスク。中層の中級魔物。石化の視線を持つ蛇竜で、冒険者の間では厄介な相手として知られている。だがその尾肉は——紫灰色の鱗に覆われた太い尾の内部には——驚くほど繊維のきめ細かい赤身が詰まっている。この世界の人間は誰もそれを知らない。食べようとした人間がいないからだ。

 ――不純物抽出インピュリティ・エクストラクション

 魔素結晶マナクリスタル。石化毒素の残留成分。酸化した血液タンパク質。一つひとつをイメージし、指定し、引き剝がす。紫灰色が、深い赤に変わる。赤身肉。牛のフィレに似た断面。だが繊維の密度が違う。もっときめ細かい。鹿の背ロースに近いかもしれない。
 この肉を、どう焼くか。
 答えはすでに出ていた。タリアータだ。イタリア語で「切り分けた」を意味する料理。フィレンツェの精肉文化が生んだ、赤身肉への最大の敬意。分厚く切り、強火で表面だけを焼き固め、内部は鮮やかなロゼに残す。スライスして、塩と、あれば胡椒と、オイルと、香草を散らす。素材の質だけで勝負する料理だ。ソースに逃げない。技法に頼らない。肉そのものが旨ければ、それ以上のことは何もいらない。
 この料理を選んだ理由は単純だ。匂いが強い。赤身を高温で焼くとき、メイラード反応が生成する芳香族化合物は百種類を超える。その匂いは夜風に乗って広場全体に届く。寒い夜ならなおさらだ。冷たい空気は温かい空気よりも匂い分子を遠くまで運ぶ。
 炭火が安定する。赤い炎が白い炭に変わるまで待つ。この「待つ」時間が料理人の矜持だ。
 カジールが隣で火を見つめていた。
「お前が料理をしているのを見るのは、何度見ても不思議な気分になる」
「不思議?」
「ダンジョンで魔物と戦うのと、似ているようで全然違う。お前は肉と戦っているんじゃない。肉と話しているんだ」
 カジールにしては詩的な表現だった。だが的を射ている。料理は格闘ではない。対話だ。素材の声を聞き、素材が望む形を引き出す。良い料理人は素材に逆らわない。
 ストーンバジリスクの尾肉を、三センチの厚さに切り分けた。塩を振る。片面だけ。高い位置から。そして、灼熱の石の上に載せた。

 音が立った。
 脂と蛋白質が高温の石に触れ、ジューという低い唸りを上げた。煙が立ち昇る。焦げた表面から、凝縮された肉の香りが放出された。
 広場の空気が、変わった。
 最初に反応したのは野良猫だった。三匹が同時に振り向いた。嗅覚は正直だ。次に酔客。千鳥足で通り過ぎようとした男が足を止め、鼻を上げた。それから巡回の衛兵。職務を忘れてこちらを見た。
 五分後には、竈の周りに人だかりができていた。
「何を焼いてるんだ、この匂いは」
「ストーンバジリスクの肉だ」
「嘘だろ。バジリスクの肉なんか食えるわけが——」
「食ってみるか。一切れやる」
 タリアータを薄く切り、木の皮の上に載せて差し出した。
 受け取った男の表情が変わるのを見るのは、何度経験しても飽きない。目が開き、顎が止まり、咀嚼が再開し、そして世界の認識が更新される瞬間。コペルニクス的――いや、この比喩はもう使った。ならばこう言おう。地球が丸まったことよりも直接的で、万有引力の発見よりも身体的な、認識の転覆。
「何だこれは……」
「ストーンバジリスクの尾肉のタリアータ。塩と香草だけだ」
「塩と香草だけで、この味が出るのか?」
「出るんだよ」
 人だかりが大きくなった。匂いが広場を越え、隣接する通りにまで達している。冒険者が来た。商人が来た。職人が来た。夜番の衛兵も、上官の目を盗んで一切れもらいにきた。
 カジールが肉を切り分ける手伝いをしながら呟いた。
「おい、ロクジ。これ、もう探す必要ないんじゃないか。向こうから来るぞ」
「そのつもりだ」
「本当に来るのか?」
「分からない。だがここで料理をしていること自体が、意味がある」
 料理人は台所に立つことでしか語れない。言葉では届かない場所に、匂いなら届く。あの男がこの街のどこかにいるなら——あの男の耳に、あるいは鼻に、この噂が届く可能性はゼロではない。ゼロでないなら、賭ける価値がある。
 そして何より、動かないよりは台所に立っていたかった。火の前に立つと、手が落ち着く。包丁を握ると、頭が回る。パウのことを考えると胸が千切れそうになるが、肉を焼いている間だけは、思考が前を向く。料理とは、悲しみを棚上げする技術でもある。
 ストーンバジリスクの尾肉は三本分あった。全部を焼き、全部を配った。対価は取らなかった。今夜は商売ではない。今夜は烽火だ。この匂いは信号だ。ここにいる、と。ここで料理をしている異世界移民がいる、と。

 夜が深まった。
 人だかりは散り、広場は再び静けさを取り戻しつつあった。竈の炭が白く崩れ始めている。カジールは竈のそばで胡坐をかき、大欠伸をした。
「……来ないか」
「かもな」
「明日もやるか?」
「肉がない」
「獲ってくる」
「……ありがとう」
「礼はパウを取り戻してから言え」
 カジールはそう言って目を閉じた。即座に寝息が聞こえてきた。戦場で寝る技術は冒険者の基本スキルらしいが、この男の場合は技術ではなく体質だろう。
 片付けを始めた。石を崩し、灰を集め、残った炭を水で消す。竈の解体を一人でするのは久しぶりだった。パウがいた頃は、二人でやっていた。パウが石を渡し、私が積む。あるいは逆に、私が崩した石を、パウが小さな手で端に寄せる。そういう何でもない共同作業の記憶が、不意に胸を突く。
 最後の石を片付けようとしたとき、足音が聞こえた。
 石畳をほとんど鳴らさない足音。
 私の手が止まった。
 広場の暗がりから、人影が近づいてきた。フードを深く被っている。顔は見えない。だが歩き方で分かった。あの歩き方を私は覚えている。重心の低い、無駄のない、訓練された歩行。
「遅い時間に、盛況だったようだな」
 声を聞いて確信した。
 灰青の目がフードの陰から覗いた。
「……あんただったか」
「噂を聞いた。王都の中央広場で、魔物の肉を焼いている異世界人がいると。聞いた瞬間に、誰だか分かった」
「来てくれたのか」
「来ないわけにはいかないだろう。この匂いは反則だ」
 微かに笑った。あのとき蛇肉の炒め物を食べた後に見せた、ほとんど微笑と呼べないほどの口角の変化。
 沈黙が落ちた。竈の灰と、寝息を立てるカジールと、夜の広場。
「聞いてもいいか」私は言った。「聞かないのがうちの方針だったが、方針を変えた」
「何を」
「名前だ。あんたの名前」
 若者はフードに手をかけた。少し迷うような動きがあった。だがやがて、フードを下ろした。亜麻色の髪が夜風に晒された。
「アル、でいい」
「アル」
「ああ」
「アル。俺には、頼みたいことがある」
 アルの目が、わずかに鋭くなった。聞いている。
「助けてくれとは言わない。取引がしたい。俺にできることは料理だけだ。その対価として、パウを——あの子を取り戻す方法を教えてほしい」
 すべてを話した。パウのこと。ゴルドレイのこと。法のこと。自分が異世界移民で、何の権利も持たない人間であること。持っているのは料理の腕だけであること。
 アルは黙って聞いていた。最後まで口を挟まなかった。
 話し終えたとき、広場には私の声の残響だけが漂っていた。カジールの寝息すら止まっていた。起きていたのかもしれない。
 アルは長い沈黙の後に言った。
「方法はある」
 心臓が跳ねた。
「だが、その前にお前が知っておくべきことがある。覚悟を決めた上でなければ、この先には進めない」
「何でも聞く」
「明日の朝。東区画の蔦の館に来い。門番に、アルの客だと言え。それで通る」
「蔦の館……」
「来れば分かる」
 アルは踵を返した。フードを被り直し、夜の暗がりに足を踏み入れようとした。
「アル」
 呼び止めた。アルが半身だけ振り返った。
「……なぜだ。なぜ、来てくれた」
 アルはしばらく黙っていた。それから、言った。
「あの炒め物は、美味かった」
 それだけ言って、闇に消えた。
 足音はすぐに聞こえなくなった。

 カジールが目を開けた。やはり起きていた。
「……あいつ、何者だ」
「分からない。だが明日、分かる」
 カジールはしばらく私を見つめ、それからもう一度大きな欠伸をした。
「まあいい。明日は俺も行くぞ」
「来るな。一人で行く」
「なぜだ」
「分からないが、一人で行くべきだと思う」
 カジールは不満そうだったが、反論はしなかった。
 私は懐から毛布を取り出した。畳まれたまま、角がきれいに合わさっている。
 明日の朝。東区画。蔦の館。
 蔦の館が何であるかを、この時点の私はまだ知らなかった。
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