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6.「団員全員の戦闘能力の底上げ」
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「あのさ、アイシィ。戦闘能力を底上げとか、俺、そういうの出来ないんだけど……」
「またまた~。固有スキル〝究極増幅〟持ちの方が、何を仰ってるんですか~?」
あはは、と笑って答えるアイシィに、俺は頭が痛くなる。
「だから、俺自身にはその自覚がないんだって。どうすれば良いんだ?」
「え? だって、師匠、十年前に私にやって下さったじゃないですか! 『頑張れ!』って気合い入れるやつ! あれ、今でも効果が持続しているんですよ! 多分これ、一生掛かったままです! 一生続くバフなんて、そんなのS級魔法使いでも出来ませんよ!」
ああ、それなら、俺は弟子たち全員にやっている。
だが、本当にそんなことで?
「みんな、背中を向けて横一列に並びなさい!」
「「「「「はい!」」」」」
ずらーっと並ぶ団員たち。
百人が一斉に並ぶと壮観だな。広い訓練場で良かった。
「じゃあ、お願いします、師匠!」
「……分かった」
半信半疑、という気持ちだが、やるだけやってみよう。
まずは一番左側、一人目だ。
「頑張れ!」
俺がエールを込めて、若い男の背中をバシッと叩くと。
「おおおおおおおおおッ!?」
彼の身体が淡い光に包まれる。
「す、すごいですよ、これ! 全身から力が湧き上がって来ます! ありがとうございます、パーチさん!」
「え? そうなのか? なら良かった」
マジか……!?
武闘って、そもそも稽古自体が大変だし、それを使って実際にモンスターとかと戦うとなったら、勿論命懸けなわけで、「気合いを入れて頑張って欲しい!」という気持ちを込めて行ってきた行動だった訳だが、まさかそんな効果があったとは。
いやまぁ、これやる度に、「なんかみんなの身体が光るな~」とは思ってたけど。
弟子たちはみんな天才だったから、「そりゃ身体くらい光るか」と一人で納得してたんだよね。
その後も、一人一人に気合いを入れていく。
「頑張れ!」
「うひょおおおおおおッ!」
その度に歓声が上がる。
「流石師匠です! 今の所B級の子たちばかりなのですが、みんなAに上がりました! ですが師匠、このままだと私たちがデートする時間が無くな――もとい、今後のスケジュールに差し障りますので、残りは一気に出来ませんでしょうか?」
「いや、そんな無茶振りされてもな」
と思った俺だったが。
「あれ? もしかしたら、出来るかも」
何となく出来るような気がしてきた。
「行くぞ、みんな! ……頑張れ!」
正拳突きの構えで、拳を突き出す。
ただし、そこから放つのは衝撃波ではなくて、あくまで〝エール〟の気持ち。
「すごいです、師匠! 魔力が飛んでいます!」
「え? 俺、魔力なんて持ってたの!?」
「はい! そもそもこれだけ固有スキルを有しているということは、女神の祝福を受けていることは確実なので、魔力持ちの可能性が高かったということが一つ。もう一つの要因としては、空気中に存在する、目に見えない程に小さな微精霊や小精霊は女神の祝福を受けた者を好む性質があり、その中でも、何かに対して必死に打ち込む人間に対しては、特に興味関心を寄せて近付き、好むとされていますので、これまで師匠が修行されてきた三十年間の間、彼女たちがすぐ傍にいたことで、魔力を獲得、更には魔力が増加したのかもしれません!」
へぇ~、なるほど。
「「「「「おおおおおおおおおッ!」」」」」
とかなんとか話している間に、残りの団員全員に俺のエールが届き、光に包まれた。
「スゲー!」
「本当だ、滅茶苦茶力が溢れてくる!」
「ありがとうございます、パーチさん!」
良かった良かった。
と、そこに、小柄な団員が近付いてきた。
「……ぐすっ……パーチさん……本当にありがとうございます……」
ティージャと名乗る少年は涙ぐんでおり、俺の手をギュッと握る。
いや、喜んでくれるのは嬉しいが、そこまで!?
「……ぐすっ……俺のランク、B級なんですが、実はギリギリBになれただけで、本当はCに近いくらいなんです……生まれ育ったこの国に恩返しがしたいって思って入団したんですが、いざ戦場に向かうとなると、怖くて……俺みたいな弱いのは、すぐ死んじゃうんじゃないかって思って……でも、今こうやってパーチさんに戦闘能力を底上げしてもらえて、自分でもすごく強くなった実感があって……! これならきっと、生き残れそうです! ……本当に……本当にありがとうございます……!」
声を震わせるティージャ。
そうか。
団員を強くすることは、モンスター軍団に勝てる可能性が高まるから意義あることだ、と思っていたが、〝死なないこと〟、つまり〝生き残ること〟に直結するんだもんな。
普段俺が弟子たちに対して想っていることと全く同じじゃないか。
そうだ。せっかくこうして関わったんだ。
彼らは団員だけど、もう俺の弟子たちだ。
「良かったな。俺も嬉しいよ」
そう言って俺は、ティージャの肩に手を置いた。
「うわあああああああッ! ま、また更なる力が湧いてきましたあああああああ!」
「………………へ?」
ティージャの身体が光に包まれる。
さっきよりも、更に眩い光に。
「師匠、流石です! バフを重ね掛けして下さるなんて!」
いや、俺もそんなことが出来るだなんて、今この瞬間まで知らなかったんだけどね……
まぁでも、せっかくだから。
「よし、お前ら! もう一回背中向けろ! 限界までやってやる!」
「「「「「うおおおおおおおおッ!」」」」」
その後、俺は何度も〝エール〟を繰り出した。
彼らに変化が起こらなくなるまで。
最終的に、彼らの戦闘能力は、全員、団長であるリーティと同じS級にまで上がった。
※―※―※
「アイシィさま、パーチさん! 本当にありがとうございました!」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
深々と御辞儀をする団員たち。
これから前線へと向かう彼らと別れた俺たちは、その後レストランで夕食を食べて、〝アイシィの顔パス〟で超高級宿に泊まった。
ちなみに、宮殿にも泊まれると言われたのだが、遠慮しておいた。
流石に、王族でも貴族でもないただの平民おっさんの俺が泊まるのは、場違い過ぎるからな。
ただ、超高級宿も十分場違いではあったのだが、アイシィが「世界最強の師匠を安宿などに泊まらせられません!」と、頑として聞かなかったのだ。
なお、「えっと、その……今日こそは、一緒の部屋で……」と、もじもじと頬を紅潮させるアイシィの申し出を、俺は断固として拒否した。
弟子で、しかも若い女の子と一緒の部屋とか、おっさんには無理でしょ。
っていうか、本当にこの手の冗談が好きだよな、アイシィは。
まぁ、俺を喜ばせようとしてくれているのは分かる。
実際、こんなに若くて可愛い子に言われたら、悪い気はしないからな。
本当、師匠想いの弟子だ。
※―※―※
翌日。
朝食を食べた後。
「では、師匠! 今からファイアフローレス皇国に行きましょう!」
確か、太古の昔に世界樹があった……けど枯れちゃって今は無い、みたいな国だったな。
「分かった。ここと同様、あっちも国境で激しい戦闘が続いているんだもんな。じゃあ、馬車だな」
「いえ、急ぎなので、空間転移魔法で行きます!」
「……ん? 空間転移魔法陣を使うってことか? まぁ、王城とか魔法師団の本部とかにはありそうだが」
「いえ、確かに空間転移魔法陣も使えますが、今回はこの指輪を使います!」
見ると、今まで気付かなかったが、アイシィは指輪を嵌めている。
それは空間転移指輪という一種の魔導具であり、空間転移が出来るらしい。
「そんなのがあるなら、なんでわざわざ俺の村からここまで、馬車で移動したんだ?」
「それは、師匠と野営して寝込みを襲――もとい、闇の精霊王は、既に国内に精神操作を施したモンスターを侵入させている可能性がありますので、もし途中で襲撃を受けている村などあれば、助けようと思っていました!」
そうか、なんて立派な心掛けなんだ!
途中で変な言葉が聞こえた気がしたが、まぁ気のせいだろう!
「では、行きます!」
「ああ、頼んだ」
「『ワープ』!」
次の瞬間。
俺たちは、荒野へと空間転移したのだが。
「!」
「師匠!」
俺たち目掛けて、夥しい数の〝炎〟が襲い掛かった。
「またまた~。固有スキル〝究極増幅〟持ちの方が、何を仰ってるんですか~?」
あはは、と笑って答えるアイシィに、俺は頭が痛くなる。
「だから、俺自身にはその自覚がないんだって。どうすれば良いんだ?」
「え? だって、師匠、十年前に私にやって下さったじゃないですか! 『頑張れ!』って気合い入れるやつ! あれ、今でも効果が持続しているんですよ! 多分これ、一生掛かったままです! 一生続くバフなんて、そんなのS級魔法使いでも出来ませんよ!」
ああ、それなら、俺は弟子たち全員にやっている。
だが、本当にそんなことで?
「みんな、背中を向けて横一列に並びなさい!」
「「「「「はい!」」」」」
ずらーっと並ぶ団員たち。
百人が一斉に並ぶと壮観だな。広い訓練場で良かった。
「じゃあ、お願いします、師匠!」
「……分かった」
半信半疑、という気持ちだが、やるだけやってみよう。
まずは一番左側、一人目だ。
「頑張れ!」
俺がエールを込めて、若い男の背中をバシッと叩くと。
「おおおおおおおおおッ!?」
彼の身体が淡い光に包まれる。
「す、すごいですよ、これ! 全身から力が湧き上がって来ます! ありがとうございます、パーチさん!」
「え? そうなのか? なら良かった」
マジか……!?
武闘って、そもそも稽古自体が大変だし、それを使って実際にモンスターとかと戦うとなったら、勿論命懸けなわけで、「気合いを入れて頑張って欲しい!」という気持ちを込めて行ってきた行動だった訳だが、まさかそんな効果があったとは。
いやまぁ、これやる度に、「なんかみんなの身体が光るな~」とは思ってたけど。
弟子たちはみんな天才だったから、「そりゃ身体くらい光るか」と一人で納得してたんだよね。
その後も、一人一人に気合いを入れていく。
「頑張れ!」
「うひょおおおおおおッ!」
その度に歓声が上がる。
「流石師匠です! 今の所B級の子たちばかりなのですが、みんなAに上がりました! ですが師匠、このままだと私たちがデートする時間が無くな――もとい、今後のスケジュールに差し障りますので、残りは一気に出来ませんでしょうか?」
「いや、そんな無茶振りされてもな」
と思った俺だったが。
「あれ? もしかしたら、出来るかも」
何となく出来るような気がしてきた。
「行くぞ、みんな! ……頑張れ!」
正拳突きの構えで、拳を突き出す。
ただし、そこから放つのは衝撃波ではなくて、あくまで〝エール〟の気持ち。
「すごいです、師匠! 魔力が飛んでいます!」
「え? 俺、魔力なんて持ってたの!?」
「はい! そもそもこれだけ固有スキルを有しているということは、女神の祝福を受けていることは確実なので、魔力持ちの可能性が高かったということが一つ。もう一つの要因としては、空気中に存在する、目に見えない程に小さな微精霊や小精霊は女神の祝福を受けた者を好む性質があり、その中でも、何かに対して必死に打ち込む人間に対しては、特に興味関心を寄せて近付き、好むとされていますので、これまで師匠が修行されてきた三十年間の間、彼女たちがすぐ傍にいたことで、魔力を獲得、更には魔力が増加したのかもしれません!」
へぇ~、なるほど。
「「「「「おおおおおおおおおッ!」」」」」
とかなんとか話している間に、残りの団員全員に俺のエールが届き、光に包まれた。
「スゲー!」
「本当だ、滅茶苦茶力が溢れてくる!」
「ありがとうございます、パーチさん!」
良かった良かった。
と、そこに、小柄な団員が近付いてきた。
「……ぐすっ……パーチさん……本当にありがとうございます……」
ティージャと名乗る少年は涙ぐんでおり、俺の手をギュッと握る。
いや、喜んでくれるのは嬉しいが、そこまで!?
「……ぐすっ……俺のランク、B級なんですが、実はギリギリBになれただけで、本当はCに近いくらいなんです……生まれ育ったこの国に恩返しがしたいって思って入団したんですが、いざ戦場に向かうとなると、怖くて……俺みたいな弱いのは、すぐ死んじゃうんじゃないかって思って……でも、今こうやってパーチさんに戦闘能力を底上げしてもらえて、自分でもすごく強くなった実感があって……! これならきっと、生き残れそうです! ……本当に……本当にありがとうございます……!」
声を震わせるティージャ。
そうか。
団員を強くすることは、モンスター軍団に勝てる可能性が高まるから意義あることだ、と思っていたが、〝死なないこと〟、つまり〝生き残ること〟に直結するんだもんな。
普段俺が弟子たちに対して想っていることと全く同じじゃないか。
そうだ。せっかくこうして関わったんだ。
彼らは団員だけど、もう俺の弟子たちだ。
「良かったな。俺も嬉しいよ」
そう言って俺は、ティージャの肩に手を置いた。
「うわあああああああッ! ま、また更なる力が湧いてきましたあああああああ!」
「………………へ?」
ティージャの身体が光に包まれる。
さっきよりも、更に眩い光に。
「師匠、流石です! バフを重ね掛けして下さるなんて!」
いや、俺もそんなことが出来るだなんて、今この瞬間まで知らなかったんだけどね……
まぁでも、せっかくだから。
「よし、お前ら! もう一回背中向けろ! 限界までやってやる!」
「「「「「うおおおおおおおおッ!」」」」」
その後、俺は何度も〝エール〟を繰り出した。
彼らに変化が起こらなくなるまで。
最終的に、彼らの戦闘能力は、全員、団長であるリーティと同じS級にまで上がった。
※―※―※
「アイシィさま、パーチさん! 本当にありがとうございました!」
「「「「「ありがとうございました!」」」」」
深々と御辞儀をする団員たち。
これから前線へと向かう彼らと別れた俺たちは、その後レストランで夕食を食べて、〝アイシィの顔パス〟で超高級宿に泊まった。
ちなみに、宮殿にも泊まれると言われたのだが、遠慮しておいた。
流石に、王族でも貴族でもないただの平民おっさんの俺が泊まるのは、場違い過ぎるからな。
ただ、超高級宿も十分場違いではあったのだが、アイシィが「世界最強の師匠を安宿などに泊まらせられません!」と、頑として聞かなかったのだ。
なお、「えっと、その……今日こそは、一緒の部屋で……」と、もじもじと頬を紅潮させるアイシィの申し出を、俺は断固として拒否した。
弟子で、しかも若い女の子と一緒の部屋とか、おっさんには無理でしょ。
っていうか、本当にこの手の冗談が好きだよな、アイシィは。
まぁ、俺を喜ばせようとしてくれているのは分かる。
実際、こんなに若くて可愛い子に言われたら、悪い気はしないからな。
本当、師匠想いの弟子だ。
※―※―※
翌日。
朝食を食べた後。
「では、師匠! 今からファイアフローレス皇国に行きましょう!」
確か、太古の昔に世界樹があった……けど枯れちゃって今は無い、みたいな国だったな。
「分かった。ここと同様、あっちも国境で激しい戦闘が続いているんだもんな。じゃあ、馬車だな」
「いえ、急ぎなので、空間転移魔法で行きます!」
「……ん? 空間転移魔法陣を使うってことか? まぁ、王城とか魔法師団の本部とかにはありそうだが」
「いえ、確かに空間転移魔法陣も使えますが、今回はこの指輪を使います!」
見ると、今まで気付かなかったが、アイシィは指輪を嵌めている。
それは空間転移指輪という一種の魔導具であり、空間転移が出来るらしい。
「そんなのがあるなら、なんでわざわざ俺の村からここまで、馬車で移動したんだ?」
「それは、師匠と野営して寝込みを襲――もとい、闇の精霊王は、既に国内に精神操作を施したモンスターを侵入させている可能性がありますので、もし途中で襲撃を受けている村などあれば、助けようと思っていました!」
そうか、なんて立派な心掛けなんだ!
途中で変な言葉が聞こえた気がしたが、まぁ気のせいだろう!
「では、行きます!」
「ああ、頼んだ」
「『ワープ』!」
次の瞬間。
俺たちは、荒野へと空間転移したのだが。
「!」
「師匠!」
俺たち目掛けて、夥しい数の〝炎〟が襲い掛かった。
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