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43.「約束」
空を覆っていた暗雲が晴れて、太陽が世界を明るく照らす。
こんなに晴れやかな気持ちになるだなんて。〝光輝教〟の人たちが太陽を信仰する気持ちが少し分かった気がする。
「やったわね、リュウ君! すごいわ!」
「ハッ! やっぱあんたは並みの人間じゃないね、リュウ!」
「流石はリュウさまですわ!」
「ありがとうございます! でも、すごいのは僕じゃないですよ!」
「くすっ。そうね、イレドラちゃん、すごかったわ!」
「やるじゃないか! 何もかも消しちまうなんて、規格外過ぎだろ!」
「惚れ惚れする力でしたわ。心からの感謝を」
「イレイガ!」
胸を張り鼻の下を擦るイレドラ。
ふっふっふ。
とうとう魔王を討伐、世界まで救っちゃうなんて、やっぱりドラゴンは最強で最高に格好良い!
「これで、世界は救われた……けど……」
マイカさんの表情が曇る。
「フェーナちゃんは、もう御両親に会えないのよね……」
謁見の間に堆く積み上げられていた死体の数々。
イレドラのドラゴンブレスによってほとんど消えてしまったが、まだ少しだけ、バラバラにされた人骨が残っている。
エルアさんが舌打ちしながら顔を歪め、ウルムルさんも目を伏せる。
そうだ……世界は守れたけど、彼女は救われない……
僕は彼女に、御両親を連れ帰るって約束したのに……!
無力感に苛まれ、拳を握り締めていると。
《レベルが上がりました》
「!」
僕の脳内に音声が流れ、視界に文字が映った。
「みんな! もしかしたら、何とかなるかもしれません!」
「え?」
「レベルアップしたんです! LV2000に!」
「「「2000!?」」」
「すごいけど……でも、何とかなるって、どういうこと、リュウ君?」
「ドラゴンの力を借りるんです!」
「ドラゴンちゃんの力……?」
僕自身のレベルアップに伴って、召喚が<LV 100>になり、新たに二体のドラゴンを召喚できるようになった。
●●●ドラゴンと●●●ドラゴンだ。
そう。
魔王を倒したイレドラと同じく、まだ名前の無いドラゴンたちだ。
僕は、どうやってイレドラを召喚したかを、みんなに説明する。
「あ、じゃあ、新しいドラゴンちゃんも、同じように……?」
「そういうことです!」
イレドラと同じく、ラクドラを呼んで幸運値を上昇させた状態で、僕は現れて欲しいドラゴンを念じながら呼んだ。
「『サモン! リザレクションドラゴン』!」
「リザガアアア!」
まるで女神のような神々しい光に包まれたリザドラが出現。
「リザガ!」
「そっか……そうだよね……」
彼女いわく、自然の摂理に反するからか、条件がいくつかあるようだ。
一つは、〝誰が殺したのか〟。直接手を下した者を頭の中に思い描き、一人だけ具体的に指定すること。
もう一つは、〝殺されたのが三年以内〟であること。
「じゃあ、リザドラ、お願い!」
「リザガアアア!」
リザドラが、光り輝くドラゴンブレスを優しく吹き掛ける。
「!」
人骨に肉が戻り、引き寄せられて一つの形を成し、消滅していたはずの大量の死体も再び姿を現すと、見る見るうちに傷が癒えていく。
「……あれ?」
「……ここは……?」
「……これは、一体……?」
大勢の人たちが、生き返った。
拉致された時の格好で。
「良かった……! ありがとう、リザドラ」
「リザガ!」
僕は仲間たちと顔を見合わせ、笑みを浮かべた。
「……俺様も……助け……やがれ……!」
「……ガハ……ハハッ……! ……死に……そう……だ……!」
「……クックッ……ク……ワタシも……です……」
先程の戦闘中に、魔王に吹っ飛ばされたパワドラの下敷きになり瀕死の状態になっていたアキラさんたちが、呻き声を上げた(先程マイカさんが『エリアウルトラヒール』を発動した際は、わざと三人を範囲外にしたようだ)。
こんなに晴れやかな気持ちになるだなんて。〝光輝教〟の人たちが太陽を信仰する気持ちが少し分かった気がする。
「やったわね、リュウ君! すごいわ!」
「ハッ! やっぱあんたは並みの人間じゃないね、リュウ!」
「流石はリュウさまですわ!」
「ありがとうございます! でも、すごいのは僕じゃないですよ!」
「くすっ。そうね、イレドラちゃん、すごかったわ!」
「やるじゃないか! 何もかも消しちまうなんて、規格外過ぎだろ!」
「惚れ惚れする力でしたわ。心からの感謝を」
「イレイガ!」
胸を張り鼻の下を擦るイレドラ。
ふっふっふ。
とうとう魔王を討伐、世界まで救っちゃうなんて、やっぱりドラゴンは最強で最高に格好良い!
「これで、世界は救われた……けど……」
マイカさんの表情が曇る。
「フェーナちゃんは、もう御両親に会えないのよね……」
謁見の間に堆く積み上げられていた死体の数々。
イレドラのドラゴンブレスによってほとんど消えてしまったが、まだ少しだけ、バラバラにされた人骨が残っている。
エルアさんが舌打ちしながら顔を歪め、ウルムルさんも目を伏せる。
そうだ……世界は守れたけど、彼女は救われない……
僕は彼女に、御両親を連れ帰るって約束したのに……!
無力感に苛まれ、拳を握り締めていると。
《レベルが上がりました》
「!」
僕の脳内に音声が流れ、視界に文字が映った。
「みんな! もしかしたら、何とかなるかもしれません!」
「え?」
「レベルアップしたんです! LV2000に!」
「「「2000!?」」」
「すごいけど……でも、何とかなるって、どういうこと、リュウ君?」
「ドラゴンの力を借りるんです!」
「ドラゴンちゃんの力……?」
僕自身のレベルアップに伴って、召喚が<LV 100>になり、新たに二体のドラゴンを召喚できるようになった。
●●●ドラゴンと●●●ドラゴンだ。
そう。
魔王を倒したイレドラと同じく、まだ名前の無いドラゴンたちだ。
僕は、どうやってイレドラを召喚したかを、みんなに説明する。
「あ、じゃあ、新しいドラゴンちゃんも、同じように……?」
「そういうことです!」
イレドラと同じく、ラクドラを呼んで幸運値を上昇させた状態で、僕は現れて欲しいドラゴンを念じながら呼んだ。
「『サモン! リザレクションドラゴン』!」
「リザガアアア!」
まるで女神のような神々しい光に包まれたリザドラが出現。
「リザガ!」
「そっか……そうだよね……」
彼女いわく、自然の摂理に反するからか、条件がいくつかあるようだ。
一つは、〝誰が殺したのか〟。直接手を下した者を頭の中に思い描き、一人だけ具体的に指定すること。
もう一つは、〝殺されたのが三年以内〟であること。
「じゃあ、リザドラ、お願い!」
「リザガアアア!」
リザドラが、光り輝くドラゴンブレスを優しく吹き掛ける。
「!」
人骨に肉が戻り、引き寄せられて一つの形を成し、消滅していたはずの大量の死体も再び姿を現すと、見る見るうちに傷が癒えていく。
「……あれ?」
「……ここは……?」
「……これは、一体……?」
大勢の人たちが、生き返った。
拉致された時の格好で。
「良かった……! ありがとう、リザドラ」
「リザガ!」
僕は仲間たちと顔を見合わせ、笑みを浮かべた。
「……俺様も……助け……やがれ……!」
「……ガハ……ハハッ……! ……死に……そう……だ……!」
「……クックッ……ク……ワタシも……です……」
先程の戦闘中に、魔王に吹っ飛ばされたパワドラの下敷きになり瀕死の状態になっていたアキラさんたちが、呻き声を上げた(先程マイカさんが『エリアウルトラヒール』を発動した際は、わざと三人を範囲外にしたようだ)。
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