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「ルゥー私幸せだわ。これからずっと一緒にいましょうね。」
「ああ、俺も幸せだ。ニィーアを絶対に離さない。」
その言葉通り式の途中に嬉しくて言ってしまったことを後悔するくらいルゥーは私を片時も離さなかった。
国民の皆が見てる前でも堂々と私の腰を抱きデレデレだった。
いいのか?皇太子が………と思わず口に出してしまうと、『ニィーアへの愛を見せつける。俺のものだ。』とこの場ではよくわからない愛の表現をされた。
だから、皇太子がこんな尻に敷かれてるように思われてもいいのか………と言おうとしたがやめた。
きっとルゥーは訳のわからない愛の言葉で返してくるだろう。
転生して悪役令嬢になったとわかった時はめちゃくちゃ落ち込んだけど、断罪もされず処刑もされず………というかヒロインどこ行った?と思ってる間に第一王子であるルゥドリッヒの婚約者として学園生活を終え、こうして結婚式までたどり着いた。
よくやくたどり着いた長かった………という思いもなくルゥーは鬱陶しいくらいに側にいた。
そう、私が行くところ行くところ知らせてもいないのに現れるんだからストーカーかな??と思ったほど。
あまりにも不可解だったからさりげなく聞くと、
『ニィーアがいるところはわかるんだ。匂い………じゃなくて俺の心が反応するからね。』
一瞬匂いでと言われて私の中で変態疑惑が浮上したが婚約者でも第一王子にそんなことは口が裂けても言えず笑ってスルーしたが後半も寒かった。
スカイブルーの髪にアメジストのキラキラした瞳をした容姿端麗な王子に言われるとそれはそれは様になるのだけど、、私に対して何故か変態行為やストーカーレベルの鬱陶しい行動するから私も素直になれなかった。
嫌じゃないが一人になりたいときもある。
結局一人になる時間がほとんどなく結婚式になってしまった。
この先、変態……いやルゥーと四六時中一緒なのは間違いない。
ルゥーは王城で私は実家の侯爵家に住んでるはずなのになぜここにいる?というほど侯爵家に入り浸っていた。
今までも四六時中?って思うほど側にいたのにこれからは寝ても覚めても隣にいるんだろう。
嫌じゃない。好きなのも本当。
嫌じゃない………………けど一人になりたいときもある。
とうとう来た。
何度と……何度となくほんとに何度となく焦らし今日に至った自分を誉めたい。
ルゥーの攻めは大変だった。
思い出すとゲンナリするくらい攻めてきて『私と早く結ばれたい』と一言目には口にしてた。
卒業してからは特にどれだけ交わすのが大変だったか………今思い出してもなんて王子様だ。と叫びたくなるが、目の前の満面の笑みでこちらを見ているのが私の夫ルゥーだ。
「どんなにどんなにこの時を待ったか。俺の愛しいニィーア、ようやく君を本当に手に入れることができるよ。」
「ああ、俺も幸せだ。ニィーアを絶対に離さない。」
その言葉通り式の途中に嬉しくて言ってしまったことを後悔するくらいルゥーは私を片時も離さなかった。
国民の皆が見てる前でも堂々と私の腰を抱きデレデレだった。
いいのか?皇太子が………と思わず口に出してしまうと、『ニィーアへの愛を見せつける。俺のものだ。』とこの場ではよくわからない愛の表現をされた。
だから、皇太子がこんな尻に敷かれてるように思われてもいいのか………と言おうとしたがやめた。
きっとルゥーは訳のわからない愛の言葉で返してくるだろう。
転生して悪役令嬢になったとわかった時はめちゃくちゃ落ち込んだけど、断罪もされず処刑もされず………というかヒロインどこ行った?と思ってる間に第一王子であるルゥドリッヒの婚約者として学園生活を終え、こうして結婚式までたどり着いた。
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そう、私が行くところ行くところ知らせてもいないのに現れるんだからストーカーかな??と思ったほど。
あまりにも不可解だったからさりげなく聞くと、
『ニィーアがいるところはわかるんだ。匂い………じゃなくて俺の心が反応するからね。』
一瞬匂いでと言われて私の中で変態疑惑が浮上したが婚約者でも第一王子にそんなことは口が裂けても言えず笑ってスルーしたが後半も寒かった。
スカイブルーの髪にアメジストのキラキラした瞳をした容姿端麗な王子に言われるとそれはそれは様になるのだけど、、私に対して何故か変態行為やストーカーレベルの鬱陶しい行動するから私も素直になれなかった。
嫌じゃないが一人になりたいときもある。
結局一人になる時間がほとんどなく結婚式になってしまった。
この先、変態……いやルゥーと四六時中一緒なのは間違いない。
ルゥーは王城で私は実家の侯爵家に住んでるはずなのになぜここにいる?というほど侯爵家に入り浸っていた。
今までも四六時中?って思うほど側にいたのにこれからは寝ても覚めても隣にいるんだろう。
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ルゥーの攻めは大変だった。
思い出すとゲンナリするくらい攻めてきて『私と早く結ばれたい』と一言目には口にしてた。
卒業してからは特にどれだけ交わすのが大変だったか………今思い出してもなんて王子様だ。と叫びたくなるが、目の前の満面の笑みでこちらを見ているのが私の夫ルゥーだ。
「どんなにどんなにこの時を待ったか。俺の愛しいニィーア、ようやく君を本当に手に入れることができるよ。」
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