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41 バザジール公爵家の会議
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ノックの音がしてメイド長が入室した。王妃陛下に耳打ちし、退室していった。
「レンエールとノマーリンは仲直りしてくれたようだわ」
王妃陛下が嬉しそうに報告すると一様に安堵の表情になった。
「そうか。二人でノマーリンを労う茶会でも開こう」
国王陛下の提案に王妃陛下も頷く。
「ニールデン。その時にはパメラも伴ってくれ。パメラにも心配をかけたな」
「かしこまりました」
パメラとはニールデン―バザジール公爵―の妻であり、ノマーリンの母親だ。
〰️ 〰️ 〰️
ノマーリンたちが学園の二年生になってすぐのとある日。
豪華な馬車に乗る男は眉間に深い皺を寄せて目を閉じ、腕組みをしていた。
屋敷へ到着し馬車を降りる。
「ノマーリンを呼べ」
王城から帰宅したニールデン―バザジール公爵―は少し苛立ちを持った口調で執事の一人に命じる。出迎え出ていた年若い執事は顔色を変えず頭を下げてからノマーリンの部屋へと向かった。
馬車に同乗していた老執事はカバンを持って執務室までニールデンに伴い、ニールデンが椅子に座るのを見届けてからメイドたちに指示をしていく。
しばらくするとノックの音がした。
「入れ」
タイミング的にノマーリンだと判断したニールデンは確認もせずに許可する。
ニールデンも立ち上がりソファに向かおうとすると同時に入室してきたのは美しい女性二人だった。
「パメラ……も……か」
ニールデンはチラリと老執事を見やる。
「奥様にもお聞きしていただくべきお話かと思いまして」
老執事は軽く頭を下げたが当然のことをしたと思っている。パメラはノマーリンの母親、バザジール公爵夫人である。
ニールデンは少しばかりため息をつきたくなったが、それはパメラを拒否した気持ちだと勘ぐられることを怖れて飲み込んだ。
ニールデンがそれぞれに促しソファに着く。メイドはお茶の支度を済ませると人払いもされないのに退室していった。部屋に残っているのは老執事だけとなる。
「今日、殿下のお噂を聞いた……」
ニールデンが重々しく口を開いた。
「まあ! 旦那様ったら! 今更ですの?」
ニールデンの隣に座るパメラは目を細めて軽蔑するかのように鼻を上げた。
「いや……。聞いてはいたが、今日、決定的な事態であると……」
「もしや、腕を絡めあっておられることをお聞き及びになりましたの? それとも肩を抱いてお顔を近くになさっていらっしゃることかしら?」
ノマーリンは何ともないことのように聞く。
「っっ!! そんなに酷いのかっ!」
「え?! 旦那様。では何をお聞きになったのです?」
パメラは目を瞬かせ首を傾げた。
「二人で噴水前のベンチに座っていたと……」
パメラとノマーリンは少しばかり眉を寄せた。
「「それしきのこと……」」
小さくため息をつかれたニールデンは小さくなりそうになり頭をプルプルと振って気を奮い立たせる。
「これまでは他にも小僧どもが三人ほど侍っていると聞いていた。それが二人でベンチとっ!」
「「今更……」」
「パメラはどこで知ったのだ!?」
「もちろん、お茶会ですわ。大変親切な方々というのはいつでもいらっしゃるのですわ。それも女性目線ですから詳しいことも、その娘が何を言っているのかも入ってまいりますわ」
「学園内の話であるのに……」
ニールデンは口をパカリと開けてパメラを見た。パメラは再び小さくため息をつく。
「旦那様の情報収集能力については言明は差し控えさせていただきますわ。
それで、ノマーリンはどうしたいの?」
「わ? わたくしでございますか?」
ノマーリンは心底びっくりしたとパメラを見つめる。
「レンエールとノマーリンは仲直りしてくれたようだわ」
王妃陛下が嬉しそうに報告すると一様に安堵の表情になった。
「そうか。二人でノマーリンを労う茶会でも開こう」
国王陛下の提案に王妃陛下も頷く。
「ニールデン。その時にはパメラも伴ってくれ。パメラにも心配をかけたな」
「かしこまりました」
パメラとはニールデン―バザジール公爵―の妻であり、ノマーリンの母親だ。
〰️ 〰️ 〰️
ノマーリンたちが学園の二年生になってすぐのとある日。
豪華な馬車に乗る男は眉間に深い皺を寄せて目を閉じ、腕組みをしていた。
屋敷へ到着し馬車を降りる。
「ノマーリンを呼べ」
王城から帰宅したニールデン―バザジール公爵―は少し苛立ちを持った口調で執事の一人に命じる。出迎え出ていた年若い執事は顔色を変えず頭を下げてからノマーリンの部屋へと向かった。
馬車に同乗していた老執事はカバンを持って執務室までニールデンに伴い、ニールデンが椅子に座るのを見届けてからメイドたちに指示をしていく。
しばらくするとノックの音がした。
「入れ」
タイミング的にノマーリンだと判断したニールデンは確認もせずに許可する。
ニールデンも立ち上がりソファに向かおうとすると同時に入室してきたのは美しい女性二人だった。
「パメラ……も……か」
ニールデンはチラリと老執事を見やる。
「奥様にもお聞きしていただくべきお話かと思いまして」
老執事は軽く頭を下げたが当然のことをしたと思っている。パメラはノマーリンの母親、バザジール公爵夫人である。
ニールデンは少しばかりため息をつきたくなったが、それはパメラを拒否した気持ちだと勘ぐられることを怖れて飲み込んだ。
ニールデンがそれぞれに促しソファに着く。メイドはお茶の支度を済ませると人払いもされないのに退室していった。部屋に残っているのは老執事だけとなる。
「今日、殿下のお噂を聞いた……」
ニールデンが重々しく口を開いた。
「まあ! 旦那様ったら! 今更ですの?」
ニールデンの隣に座るパメラは目を細めて軽蔑するかのように鼻を上げた。
「いや……。聞いてはいたが、今日、決定的な事態であると……」
「もしや、腕を絡めあっておられることをお聞き及びになりましたの? それとも肩を抱いてお顔を近くになさっていらっしゃることかしら?」
ノマーリンは何ともないことのように聞く。
「っっ!! そんなに酷いのかっ!」
「え?! 旦那様。では何をお聞きになったのです?」
パメラは目を瞬かせ首を傾げた。
「二人で噴水前のベンチに座っていたと……」
パメラとノマーリンは少しばかり眉を寄せた。
「「それしきのこと……」」
小さくため息をつかれたニールデンは小さくなりそうになり頭をプルプルと振って気を奮い立たせる。
「これまでは他にも小僧どもが三人ほど侍っていると聞いていた。それが二人でベンチとっ!」
「「今更……」」
「パメラはどこで知ったのだ!?」
「もちろん、お茶会ですわ。大変親切な方々というのはいつでもいらっしゃるのですわ。それも女性目線ですから詳しいことも、その娘が何を言っているのかも入ってまいりますわ」
「学園内の話であるのに……」
ニールデンは口をパカリと開けてパメラを見た。パメラは再び小さくため息をつく。
「旦那様の情報収集能力については言明は差し控えさせていただきますわ。
それで、ノマーリンはどうしたいの?」
「わ? わたくしでございますか?」
ノマーリンは心底びっくりしたとパメラを見つめる。
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