告白

おーろら

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僕が誰かを嫌いな理由(わけ)

002. 僕はクラスメイトが嫌いだ

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 「おいっ、禿河はげがわ!そんなとこに突っ立っていると迷惑なんだよ!邪魔、どけよ!」

 「僕の名前は『はげがわ』じゃなくて『とくがわ』だから…」

 そんなこと関係ないとばかりに皆川京介みながわきょうすけが睨んだ。

 「はぁ?そんなこと聞いてねぇし。てか禿河はげがわ、さっさとどけよ」


 高校の教室では嬉しいことに麗夏とは一年も二年もクラスが別々だったのが救いだ。教室ではあの顔を見なくて済んだから。
 けれど麗夏の替わりに皆川京介が絡んできた。

 皆川京介は教室にいる態度から見ても、勉強嫌いで課題の提出期限は守らないしテストの成績は悪い。
 そんな奴が何故か僕の名前『禿河とくがわ』が“はげ”と読むことをした時からずっと『はげがわ』と呼ぶようになった。
 何度訂正しても直してくれない…。
 あまり皆川と話をしたくない。けれども皆川は僕を見かけるとすぐに絡んでくる。高校に入学して以来、家族以外でクラスメイトが大嫌いだ。



 皆川京介とは高校に入学して初めて対面した。
 初対面のはずなのに皆川は一年生の時からクラスが一緒で何故か僕を虐めてくる。
 僕を虐める理由は全くわからないが皆川は最初から僕にだけ悪絡みしてくる。
 最初の体育の授業で短パンになって体力測定をした時だった。
 
 僕は幼い頃母さんと自動車に乗っていた時に事故に遭った。その時僕は右足に大きな傷を負った。
 膝上から足首の辺りまで火傷痕のような感じで傷痕が残った。
 その傷痕は広範囲で三歳という幼さもあり手術をするにも何回かにわけて行うには精神的苦痛も伴うため傷が残った。
 その所為せいで右足は膝が曲げにくい。ゆっくりと歩いていれば普通に歩けていると思うが急ぎ足や走ることになると話は違う。
 また、体育の授業では半そでの体操着にハーフパンツが通常の服装だ。
 皆川京介は僕の姿を見つけると上から下まで目を逸らすことなくじっと見つめた。

 「禿河はげがわっ!お前の走り方知らねぇのか?小学校戻って教わって来いよ。てか、その傷なんだよ、きっしょ!」

 走り方はいびつな恰好で走っていたようだ。
 膝が曲げにくくなることで速度も遅く体力測定で五十メートル走っても十秒台。
 女子高生にも劣るのろさだ。
 小学生の時には走ると何度も転び、途中で先生が見学するように言われたこともあった。
 ただ僕は歩いたり走ったりしなくてすむ水泳が楽しみだったから、僕は頑なに拒否した。
 プールの中で泳ぐ僕はその時は楽しむことが出来た。

 皆川京介と出会ったことで足の傷痕を見られ、走り方を笑われ揶揄からかいの原因となった。
 皆川の言葉に僕は下を向いてしまった。



 クラスの中では誰も皆川京介には怖くて何も言えなかった。
 中には同じ中学校出身だと言う生徒は彼の下に付くかそれとも巻き込まれないように側に近寄らないで見て見ぬふりをするかどちらかだった。

 僕が一番嫌な思いをしたのは傷痕以外では僕と彼との身長差だ。
 彼が普通の高校一年生より高い百七十五センチなのに対して僕は百五十せんちしかない。それだけの差があるのに、ことあるごとに胸倉を掴んでは持ち上げてふざけてばかりいた。
 彼に胸倉を掴まれることはすごく悔しいが体力も何もかもが彼よりも僕が劣っているのだから仕方がない。

 結局、家であまり食べさせてもらえていないことが原因だし。
 麗夏だって平均女子高生より高くて百六十五センチ…僕よりも背が高い。

 僕の人生って呪われているのかなぁ…なんて思うこともある。

 いろいろ言ってきたけれど、僕を虐める皆川京介も大嫌いだが皆川のすることを知らないフリしている奴らも皆川と一緒に僕を虐めるクラスメイトも大嫌いだ。
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