3 / 32
僕が誰かを嫌いな理由(わけ)
002. 僕はクラスメイトが嫌いだ
しおりを挟む
「おいっ、禿河!そんなとこに突っ立っていると迷惑なんだよ!邪魔、どけよ!」
「僕の名前は『はげがわ』じゃなくて『とくがわ』だから…」
そんなこと関係ないとばかりに皆川京介が睨んだ。
「はぁ?そんなこと聞いてねぇし。てか禿河、さっさとどけよ」
高校の教室では嬉しいことに麗夏とは一年も二年もクラスが別々だったのが救いだ。教室ではあの顔を見なくて済んだから。
けれど麗夏の替わりに皆川京介が絡んできた。
皆川京介は教室にいる態度から見ても、勉強嫌いで課題の提出期限は守らないしテストの成績は悪い。
そんな奴が何故か僕の名前『禿河』が“はげ”と読むことをした時からずっと『はげがわ』と呼ぶようになった。
何度訂正しても直してくれない…。
あまり皆川と話をしたくない。けれども皆川は僕を見かけるとすぐに絡んでくる。高校に入学して以来、家族以外でクラスメイトが大嫌いだ。
皆川京介とは高校に入学して初めて対面した。
初対面のはずなのに皆川は一年生の時からクラスが一緒で何故か僕を虐めてくる。
僕を虐める理由は全くわからないが皆川は最初から僕にだけ悪絡みしてくる。
最初の体育の授業で短パンになって体力測定をした時だった。
僕は幼い頃母さんと自動車に乗っていた時に事故に遭った。その時僕は右足に大きな傷を負った。
膝上から足首の辺りまで火傷痕のような感じで傷痕が残った。
その傷痕は広範囲で三歳という幼さもあり手術をするにも何回かにわけて行うには精神的苦痛も伴うため傷が残った。
その所為で右足は膝が曲げにくい。ゆっくりと歩いていれば普通に歩けていると思うが急ぎ足や走ることになると話は違う。
また、体育の授業では半そでの体操着にハーフパンツが通常の服装だ。
皆川京介は僕の姿を見つけると上から下まで目を逸らすことなくじっと見つめた。
「禿河っ!お前の走り方知らねぇのか?小学校戻って教わって来いよ。てか、その傷なんだよ、きっしょ!」
走り方は歪な恰好で走っていたようだ。
膝が曲げにくくなることで速度も遅く体力測定で五十メートル走っても十秒台。
女子高生にも劣る鈍さだ。
小学生の時には走ると何度も転び、途中で先生が見学するように言われたこともあった。
ただ僕は歩いたり走ったりしなくてすむ水泳が楽しみだったから、僕は頑なに拒否した。
プールの中で泳ぐ僕はその時は楽しむことが出来た。
皆川京介と出会ったことで足の傷痕を見られ、走り方を笑われ揶揄いの原因となった。
皆川の言葉に僕は下を向いてしまった。
クラスの中では誰も皆川京介には怖くて何も言えなかった。
中には同じ中学校出身だと言う生徒は彼の下に付くかそれとも巻き込まれないように側に近寄らないで見て見ぬふりをするかどちらかだった。
僕が一番嫌な思いをしたのは傷痕以外では僕と彼との身長差だ。
彼が普通の高校一年生より高い百七十五センチなのに対して僕は百五十せんちしかない。それだけの差があるのに、ことあるごとに胸倉を掴んでは持ち上げてふざけてばかりいた。
彼に胸倉を掴まれることはすごく悔しいが体力も何もかもが彼よりも僕が劣っているのだから仕方がない。
結局、家であまり食べさせてもらえていないことが原因だし。
麗夏だって平均女子高生より高くて百六十五センチ…僕よりも背が高い。
僕の人生って呪われているのかなぁ…なんて思うこともある。
いろいろ言ってきたけれど、僕を虐める皆川京介も大嫌いだが皆川のすることを知らないフリしている奴らも皆川と一緒に僕を虐めるクラスメイトも大嫌いだ。
「僕の名前は『はげがわ』じゃなくて『とくがわ』だから…」
そんなこと関係ないとばかりに皆川京介が睨んだ。
「はぁ?そんなこと聞いてねぇし。てか禿河、さっさとどけよ」
高校の教室では嬉しいことに麗夏とは一年も二年もクラスが別々だったのが救いだ。教室ではあの顔を見なくて済んだから。
けれど麗夏の替わりに皆川京介が絡んできた。
皆川京介は教室にいる態度から見ても、勉強嫌いで課題の提出期限は守らないしテストの成績は悪い。
そんな奴が何故か僕の名前『禿河』が“はげ”と読むことをした時からずっと『はげがわ』と呼ぶようになった。
何度訂正しても直してくれない…。
あまり皆川と話をしたくない。けれども皆川は僕を見かけるとすぐに絡んでくる。高校に入学して以来、家族以外でクラスメイトが大嫌いだ。
皆川京介とは高校に入学して初めて対面した。
初対面のはずなのに皆川は一年生の時からクラスが一緒で何故か僕を虐めてくる。
僕を虐める理由は全くわからないが皆川は最初から僕にだけ悪絡みしてくる。
最初の体育の授業で短パンになって体力測定をした時だった。
僕は幼い頃母さんと自動車に乗っていた時に事故に遭った。その時僕は右足に大きな傷を負った。
膝上から足首の辺りまで火傷痕のような感じで傷痕が残った。
その傷痕は広範囲で三歳という幼さもあり手術をするにも何回かにわけて行うには精神的苦痛も伴うため傷が残った。
その所為で右足は膝が曲げにくい。ゆっくりと歩いていれば普通に歩けていると思うが急ぎ足や走ることになると話は違う。
また、体育の授業では半そでの体操着にハーフパンツが通常の服装だ。
皆川京介は僕の姿を見つけると上から下まで目を逸らすことなくじっと見つめた。
「禿河っ!お前の走り方知らねぇのか?小学校戻って教わって来いよ。てか、その傷なんだよ、きっしょ!」
走り方は歪な恰好で走っていたようだ。
膝が曲げにくくなることで速度も遅く体力測定で五十メートル走っても十秒台。
女子高生にも劣る鈍さだ。
小学生の時には走ると何度も転び、途中で先生が見学するように言われたこともあった。
ただ僕は歩いたり走ったりしなくてすむ水泳が楽しみだったから、僕は頑なに拒否した。
プールの中で泳ぐ僕はその時は楽しむことが出来た。
皆川京介と出会ったことで足の傷痕を見られ、走り方を笑われ揶揄いの原因となった。
皆川の言葉に僕は下を向いてしまった。
クラスの中では誰も皆川京介には怖くて何も言えなかった。
中には同じ中学校出身だと言う生徒は彼の下に付くかそれとも巻き込まれないように側に近寄らないで見て見ぬふりをするかどちらかだった。
僕が一番嫌な思いをしたのは傷痕以外では僕と彼との身長差だ。
彼が普通の高校一年生より高い百七十五センチなのに対して僕は百五十せんちしかない。それだけの差があるのに、ことあるごとに胸倉を掴んでは持ち上げてふざけてばかりいた。
彼に胸倉を掴まれることはすごく悔しいが体力も何もかもが彼よりも僕が劣っているのだから仕方がない。
結局、家であまり食べさせてもらえていないことが原因だし。
麗夏だって平均女子高生より高くて百六十五センチ…僕よりも背が高い。
僕の人生って呪われているのかなぁ…なんて思うこともある。
いろいろ言ってきたけれど、僕を虐める皆川京介も大嫌いだが皆川のすることを知らないフリしている奴らも皆川と一緒に僕を虐めるクラスメイトも大嫌いだ。
0
あなたにおすすめの小説
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる