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高校生 激動編
025. 学校ってこんなに居心地悪かった?
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ゆっくり廊下を歩いていく。
瑠維さんから僕のことを聞いていないのかな?と考えながら。
沈黙はやっぱり苦しい。
「一条先生が瑠維さんのお姉さんだたんですね…」
「あら?あいつから聞いていなかったの?」
「ちょっとは聞きましたけど名前だけ…『琉奏』さんという双子のお姉さんと玲苑さんっていうお兄さんの三人兄弟ってことは聞きました」
「本当に秘密主義で困っちゃうわー。私たち家族にも瑠維は何も話さないんだから…。この話はそのうち…ね。それでは教室に入りましょう」
「はい」
僕は小さく頷き、一条先生の後について教室に入った。
教室に入ると一斉に僕の方をクラスメイトたちが見た。
視線が突き刺さる。
「それじゃぁ瀧野瀬君、前の席と変わらないのでそこに座って」
「あっ、はい」
僕は『禿河亜月』として座っていた席に座った。
僕が席まで歩いているときから何故かわからないがざわついた。
たぶん誰も今回の事件の真相を知らないのだろう。
僕だって知らないことだらけだよ。
一条先生は連絡事項を伝えると教室から出ていった。
先生がいなくなると教室内に居た皆から再び僕に視線が集中していた。
けれど僕の後ろの席に座る皆川京介がいるから他のみんなは何も言えないかったようだ。
「おい、禿河。お前なんで禿河じゃねぇんだよ?」
「僕の名前はもう『はげがわ』でも『とくがわ』でもないのでその名前で呼ぶのはやめてください。それに僕が名字が変わった理由を皆川君に話す必要はないですから」
「はぁ?お前も“犯罪者の子ども”なんだろうが。態度でけぇんだよ」
「僕はあの人たちとは全く関係かりません。あの人たちは僕の家族ではありませんから…これ以上僕にそうやって絡んでくるなら僕も容赦しませんから…覚悟してください」
「えっ?…………」
僕が反論したことに皆川は驚いたようだった。
皆川はそのまま黙って俯いた。
僕がただ清心や父さんと同じ名字と言うだけで犯罪者扱いはしないで欲しい…。同じ名字でも僕は被害者だよ。
僕は身長差のある皆川を上目遣いで睨んだ。
皆川以外にも僕に何か聞きたそうに数人がこっちを見ていたが僕は無視することに決めた。僕にとっては家庭内で起こったことで、それ以外にも複雑に事情が絡み合っていて瑠維さん本人から説明すると言われていてもまだそこまで話が進んでいない。
…それに当事者なのに混乱しているから僕だって説明できない。
そんな様子を見ていたクラスメイトたちは皆川と同じ考えだと思われたくないとでも言うように少しずつ皆川から距離をおいていった。
クラスメイトの中には空気を読めずにまだ僕に何か聞きたそうだったけれど僕は沈黙を突き通した。
午前の授業が終了すると紫凰が僕のクラスに来た。
今日は学食で食べることにしたので紫凰と二人で廊下を歩いた。
僕が直接お金を持っていると清心と麗夏に取り上げられてしまう。
だけどこの高校に入学させられたことだけは清心に感謝するよ。
私立だからなのか携帯電話に学生証アプリを登録できて学校内で利用できる購買部や学食は現金かこの学生証アプリから銀行口座へ引き落としで利用できるクレジットカード機能があるから僕はお祖父様から送金されたお小遣いで必要なものが買える。
なので僕は小・中学校の頃よりは学用品も自由に買えるので嬉しかった。
今は瑠維さんが朝食と夕食を作ってくれているので僕も怪我が治ったら作れるようになりたい。
もう暫くはお昼も学食を利用するけどね。
紫凰と二人、空いている席を探しているとやはり学食にいる生徒全員が僕の方を見てくる。
見られているけれど僕たちは昼食を食べるという目的があるから紫凰に言われて座る場所を確保した。紫凰が二人分の食事をトレイに乗せて持ってきてくれた。
「ありがとう、紫凰」
「うん……」
今は事件の噂で僕と一緒にいることで紫凰までもが注目されちゃって心苦しい。
ゆっくり食べられる気もしないし、周りから見られている所為で食欲もあまりなかった。
「紫凰、もう教室に戻ろう…」
「……」
紫凰が頷くと僕の分の食器も持ち片づけてくれた。
僕は紫凰と二人で学食をあとにした。
瑠維さんから僕のことを聞いていないのかな?と考えながら。
沈黙はやっぱり苦しい。
「一条先生が瑠維さんのお姉さんだたんですね…」
「あら?あいつから聞いていなかったの?」
「ちょっとは聞きましたけど名前だけ…『琉奏』さんという双子のお姉さんと玲苑さんっていうお兄さんの三人兄弟ってことは聞きました」
「本当に秘密主義で困っちゃうわー。私たち家族にも瑠維は何も話さないんだから…。この話はそのうち…ね。それでは教室に入りましょう」
「はい」
僕は小さく頷き、一条先生の後について教室に入った。
教室に入ると一斉に僕の方をクラスメイトたちが見た。
視線が突き刺さる。
「それじゃぁ瀧野瀬君、前の席と変わらないのでそこに座って」
「あっ、はい」
僕は『禿河亜月』として座っていた席に座った。
僕が席まで歩いているときから何故かわからないがざわついた。
たぶん誰も今回の事件の真相を知らないのだろう。
僕だって知らないことだらけだよ。
一条先生は連絡事項を伝えると教室から出ていった。
先生がいなくなると教室内に居た皆から再び僕に視線が集中していた。
けれど僕の後ろの席に座る皆川京介がいるから他のみんなは何も言えないかったようだ。
「おい、禿河。お前なんで禿河じゃねぇんだよ?」
「僕の名前はもう『はげがわ』でも『とくがわ』でもないのでその名前で呼ぶのはやめてください。それに僕が名字が変わった理由を皆川君に話す必要はないですから」
「はぁ?お前も“犯罪者の子ども”なんだろうが。態度でけぇんだよ」
「僕はあの人たちとは全く関係かりません。あの人たちは僕の家族ではありませんから…これ以上僕にそうやって絡んでくるなら僕も容赦しませんから…覚悟してください」
「えっ?…………」
僕が反論したことに皆川は驚いたようだった。
皆川はそのまま黙って俯いた。
僕がただ清心や父さんと同じ名字と言うだけで犯罪者扱いはしないで欲しい…。同じ名字でも僕は被害者だよ。
僕は身長差のある皆川を上目遣いで睨んだ。
皆川以外にも僕に何か聞きたそうに数人がこっちを見ていたが僕は無視することに決めた。僕にとっては家庭内で起こったことで、それ以外にも複雑に事情が絡み合っていて瑠維さん本人から説明すると言われていてもまだそこまで話が進んでいない。
…それに当事者なのに混乱しているから僕だって説明できない。
そんな様子を見ていたクラスメイトたちは皆川と同じ考えだと思われたくないとでも言うように少しずつ皆川から距離をおいていった。
クラスメイトの中には空気を読めずにまだ僕に何か聞きたそうだったけれど僕は沈黙を突き通した。
午前の授業が終了すると紫凰が僕のクラスに来た。
今日は学食で食べることにしたので紫凰と二人で廊下を歩いた。
僕が直接お金を持っていると清心と麗夏に取り上げられてしまう。
だけどこの高校に入学させられたことだけは清心に感謝するよ。
私立だからなのか携帯電話に学生証アプリを登録できて学校内で利用できる購買部や学食は現金かこの学生証アプリから銀行口座へ引き落としで利用できるクレジットカード機能があるから僕はお祖父様から送金されたお小遣いで必要なものが買える。
なので僕は小・中学校の頃よりは学用品も自由に買えるので嬉しかった。
今は瑠維さんが朝食と夕食を作ってくれているので僕も怪我が治ったら作れるようになりたい。
もう暫くはお昼も学食を利用するけどね。
紫凰と二人、空いている席を探しているとやはり学食にいる生徒全員が僕の方を見てくる。
見られているけれど僕たちは昼食を食べるという目的があるから紫凰に言われて座る場所を確保した。紫凰が二人分の食事をトレイに乗せて持ってきてくれた。
「ありがとう、紫凰」
「うん……」
今は事件の噂で僕と一緒にいることで紫凰までもが注目されちゃって心苦しい。
ゆっくり食べられる気もしないし、周りから見られている所為で食欲もあまりなかった。
「紫凰、もう教室に戻ろう…」
「……」
紫凰が頷くと僕の分の食器も持ち片づけてくれた。
僕は紫凰と二人で学食をあとにした。
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