ミステリアス舞

異能な転生者

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第1話 本屋での出来事

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俺がいつも、同じ服ばかりきているので、今日は親から、な、なんと1万円をもらって服を買うために、近くに住んでいる幼馴染の滝沢 蓮(たきざわ れん)とショッピングセンターまで買い物にやってきた。

せっかくの日曜日なのに男二人で買い物にいくなんて、どうかと思うが、いないからしょうがない。

1万円あるから、何を買おうかと迷っている。

親からは、変なものを買わないようにと言われている。

変なものってなんだ?

まぁ、親が見たら変なものと思う物なんだろう。

しかし、ショッピングセンターに変なものなんて、売っているだろうか?

あっ、そういえば、ショッピングセンターには、本屋があるから、そこで俺の好きな本が買えるかな?

俺が読む本は、多くがSFだ。

なんてたって未だ起きていないことを書けるなんて、すごいよね。

未来のことなんて、どうやったら書けるんだろう?

そんなことを考えたり、蓮と話しながらバスに乗っていたら、ショッピングセンターについてしまった。

あっと、言い忘れていたけど、俺の名前は、如月 昴(きさらぎ すばる)。

俺は蓮と、どんな服が俺に似合うか話したりしていたが、あきたのか蓮の奴が途中から、ナンパを始めた。

「ねぇ、君たち、かわいいね」

「え~、やだ、ほんとう?」

「うん、俺たちも二人なんだ、ねぇ、ちょっと一緒に行動しない?」

「ねぇ、どうしようか?」

「うん、恰好良い人だね」

「いいだろ?」と蓮

「でも、私たちも待ち合わせしているから…」

「あっ、そうなんだ、残念だね、また、どこかであったら」

「うん、そうだね、再開できるといいね」

「じゃね」
「うん、じゃあね」

女の子二人は手を振って、去っていった。

「おまえな、少しは自重しろよ」

「えっ、何言ってんだよ、出会いがすべてだろ。お前も寂しい高校生生活におさらばしろよ」

「いや、おれは、いい」

「かぁ~、おたくのくせに…本のおたくがここにいるぞ」

「おまえな」 はぁ、もうため息がでる。

「もう、帰ろうぜ」

「えっ、もう帰るのか?」

「ああ」

「こんな日曜日に、かわいい子が集まっているのに……」

「おい、いくぞ」と蓮の背中を押しながら、ショッピングセンターから帰る方角を歩いていく。

いく時はバスできたが、変えるときは商店街を通って、バス代をケチることにした。


「へー、今まで知らなかったけど、こんな店が並んでいるんだな」

「ああ、俺も初めて来たから、気が付かなかった」と俺

なのであまり歩いたことがない商店街に古びた店を見つけた。

それも、そのはず古本が置いてある店だった。

「おい、あそこの店に入ってみようぜ」

「えっ、おまえ本好きだからな、まぁ、いいぜ」

俺たちは、何気なく店の扉を開けて中に入ってみた。

「うわっ、古い本ばかり、俺、こんな埃っぽいところだめだから、外で待っているぞ」と言って蓮は店から出ていった。

蓮がでて行っても店主が声を掛けることもなく、静かで誰もいない。料金を払うカウンターを見ても、誰もいない。

あまり流行っていないんだろうか?

埃りっぽい感じとカビ臭い匂いがして、俺も、すぐに出ようとしたが、たまたま、棚に置いてある一冊の本に目が行ってしまった。

「ん? あの本は‥‥‥」

どうして、その本に目が行ったのかというと、他の本とは明らかに違うように見えたからだ。

なんだか、この本だけ、俺に手に取って欲しいみたいに目が離せなかった。

俺は本棚から、その本を手に取るとタイトルを見てみた。

タイトルは「タイムトラベル‥‥‥」

俺の好きなSFか?

SFの良いところは空想科学小説だからだ。

現実世界と違い、空想することで何でも自分の思い通りにできるのがSF小説の良いところだ。

空想することで自分が空を飛んだ気にもなれるし、宇宙だって行った気になれるから、そこが好きなんだ。

昔のSF小説は安い古本で見たことがあって、本当に面白かったな。

今でも、その本は俺の部屋の本棚に置いてあるから、時々、読んでいる。

タイムトラベルと書いてある本をパラパラとめくって読んでみる。

面白そうな本だな。

俺は裏返して値段を見てみたが、書いていない…

値段を尋ねるためにカウンターに行っても誰もいないから、奥をのぞき込んでもいない。

奥の方は続いているみたいで音がした。

「すいませ~ん」

と言うとやっと店主のおじいさんが出てきて俺の顔をマジマジみる。

「あの……これの値段?」

「お、おぬしは………いや、用はなんじゃ」

「この本ですが、いくらですか? 値段が書いていないもので」

「ああ、この本じゃな」と言って店主のおじいさんは値札を探している。

おじいさんは、なんだかわからないけど時々、俺の顔を見て、また本を見ている。

「これは、おぬしのもののようじゃ」と言って本を差し出した。

「えっ」

そう言うと店主は、また奥に戻って行った。

俺は本をお金も払わずにもらって良いのか、迷ったけど、カウンターに置いてある本をみると、もう、そこにはなかった。

「えっ、どこに行った?」周りをキョロキョロしてみるが本は見当たらない。

俺にくれるって言ってきたのに、持って行ったのかな?

まぁ、しょうがないか、おじいさんは奥にいっちゃってるし‥‥‥

俺は店を出て、蓮を探したら、すぐ横にいた。

「おっ蓮、お待たせ」

「本は買えたのか?」

「いいや、なんだかよくわからないけど、買えなかった」

「そうか」

「じゃ、行こうか」

「ああ」

俺たちは、商店街を後にして歩き、「じゃあな、明日、また学校で」

とそれぞれの家に帰り着いた。

家の玄関扉を開けて、「ただいま」というと、すぐに「おかえり、洋服買ってきた?」と言う母親の声がしたので、俺は「うん、買ってきた」と言って2階の階段を上り自分の部屋の扉を開ける。

家には両親と妹がいる。俺が高校2年で妹は中学2年生

俺が部屋に入ろうとすると、妹が部屋から出てきた。

「あっ、帰ってきたんだ」と妹の陽葵(ひまり) 陽葵は髪が長く、美人というよりは可愛い系で俺とは違いモテるみたいだ。

「あっ、うん」

「また本、買ってきたんでしょう」と陽葵

「いいや、今日は買ってこなかったよ」

「あっ、そうなんだ、珍しいね」

今日の陽葵の格好は、短パンに短いTシャツを着ている。

家での陽葵は、いつもそんな格好をしている。

妹とはいえ、目のやり場に困ることもあるが、そんな時は見ないようにしているけど。

自分の部屋に入って、今日、買ってきた洋服をベットの上に袋ごと投げる。

「はぁ」と言いながら上着も投げ捨てるように脱ぎ捨てベットに俺も仰向けに寝転がる。

あの古本屋での出来事は何だったのだろうか?

おじいさんは俺の顔を見ながら、この本はお主のもんじゃって言う割には、本がないじゃないか。

せっかく面白そうな本だと思ったのに。

その時に階下から「おにいちゃ~ん、ご飯だよ」という声がしたので「今、行く」と言って下に降りていった。

階段を降りてリビングに入っていくとテーブルの上には、ホカホカの湯気が出ている美味しそうな料理が並んでいた。

俺がいつも席に座ると妹の陽葵が、味噌汁を運んできてくれた。

妹が座ると母さんも座り、夕食が始まる。

父親は、今日は休日出勤しているので、いない。

今日の夕食はオムライスだった、

俺の大好物なものでテンションが上がる。

母親「今日は、誰と買い物に行ってきたの?」

「え、蓮とだよ」

「彼女とかいないの?」

「そんなのいる訳ないよ」

「無理、無理、お兄に彼女なんて‥‥‥」

「そんなこといいだろ」と怒り気味に

「お兄に彼女ができたら、世界が終わるわ」

「そこまでいうか?」と言って陽葵の頭をグリグリ、髪の毛をグシャとした。

「あー、もうセットしたのに」

「‥‥‥」

「早く食べなさい、食べたらお風呂に入るのよ」と母親

「俺は、お風呂に早く入るために急いで食べた」

「あ~、お兄、汚い」

「俺を方が先に食べ終わったからお風呂入ってくるね」

俺は食器を片付けて、先にお風呂に入ることにした。

お風呂に入って自分の部屋のドアを開けると‥‥‥荒らされてる?

あれ、でも家では誰も、ここに入っていないし、全員が階下にいる。

あれ、俺が、荒らしたのか?

いや、俺は食事と言われるまで、ここにいて、ベットに寝転がっていたぞ。

というか、引き出しも出されているし、本棚も本が落ちている‥‥‥クローゼットからも服が出されて床に落ちている。

泥棒?

窓を見たが鍵が閉まっているから外部からは入れない。

玄関から誰かが入ってきた?

いや、それだったら俺の部屋にくるよりも、金目のものがある親の部屋にいくはず‥‥‥

俺の部屋に入っても、小遣いが少しあるだけ、と思いついて貯金箱を開けてみると、金は入ったままだ。

じゃ、なんだ、金でもないとなると盗撮?

どこかにカメラでも隠してあるのか?

いや、俺の部屋なんか盗撮したってしょうがない。

じゃ、なんだ?

財布の中にもバスに乗らないで、貯めようとしたお金は入っている。

こんな何百円なんか泥棒しても意味はないよな。

じゃ、なんだ?

今日買った洋服の袋を開けてみても、ちゃんと洋服はある。

俺は引き出しを中を確認しながら直していく、本も元の通りに直して番号を確認する。

なくなってはいない‥‥‥

俺はクローゼットの洋服も、ちゃんと直して確認していく。

脱いだままにしておいた上着を拾い上げようとした。

上着を拾い上げてみて重い。上着のポケットには何も入れていなかったはずだ。

重いのは左のポケット‥‥‥

俺は左のポケットに手を入れてみる。

指先にあたる感触が硬いものが入っているみたいだけで、何だろう?

それを掴んでポケットから引っ張り出してみると本だ。

それも、古本屋で見た本だ。

「えっ」俺が無意識に入れたのか?

でもおじいさんが奥に入っていくのを見たあと、カウンターの上を見たら、本はなかったよな。それが、どうして本が上着のポケットに?

俺が取ったのか?

いや、俺は、そんなことはしていない。

じゃ、どうして、上着のポケットにある?

あー頭が混乱してきた。

いくら考えてもわからない。

俺は決して本は取っていないぞ。

じゃ、どうして、ここにある?

それと、どうして俺の部屋が荒らされている?

あ~、もうわからないことだらけだ。

妹が風呂から上がってきたみたいで、扉の外で音がする。

俺は本を持ったまま、部屋の扉を開けると妹は裸にバスタオルを巻いているだけだった。

「うわっ」

「お兄ちゃんのエッチ」と言って陽葵は胸元を隠そうとする。

「陽葵こそ、そんな格好で」

「しょうがないでしょ、下着を忘れちゃたんだから」

「ここには男もいるんだぞ」

「男じゃなくてお兄ちゃんでしょう」

「お、お、お兄ちゃんも男だぞ」

「お兄ちゃんは男の部類には入らないの」

「そういえば陽葵、話は変わるけど」

「話変えるんかい」と突っ込まれた。

「今日、夕飯食べている時から、今まで誰も家の中に入っていないよな」

「なあに、それ、気持ち悪い」

「ちょっと陽葵の部屋を見せて」と断りもなく陽葵の部屋のドアを開けると、荒らされた形跡はない‥‥‥

「あ~、お兄が変態になった、妹の部屋を見たがるなんて‥‥‥下着なら置いてないよ」

俺はドアを閉めて「いや、何もないんならいいんだ、じゃ、邪魔したな風邪ひくから気をつけろよ」と言って部屋に入った。

「お兄、なんか変、壊れた~」と言って陽葵も部屋に入って行った。

やはり家の中は誰も侵入していないと思う、じゃ、俺の部屋の荒らされているのは、どうしてだ?

何が起きているんだ?

俺も自分の部屋に戻って考えてみた。

今、俺の手には、あの本がある。

変なことが起きたのは、あの古本屋に行ってからだ。

明日でも、あの古本屋に行ってみよう。

あっ、でも明日は、学校がある。それなら学校の帰りでも足を伸ばして行ってみるか。

あ~今日は、何だか、わからないことばかりだ。明日、あの古本屋に行って、本を返そう。

もう、今日は寝ようか、あっ、その前に歯磨きをしないと。

俺は部屋から出ようとしたけど、もしかしたら、侵入した奴は、本を探していたのか?と一瞬、考えてみると、辻褄が合うから、俺は歯磨きにも本を持っていった。

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