【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

異能な転生者

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第95話 戦争へ進む国

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王国が戦争に入っていくと言う情報を、直に王様から聞いた俺は、このままでは王国が滅亡する可能性もあるし危険な状態になってしまう。
今は、攻め込んでくる国だって、まだ出兵をしている訳ではない、しかし時間の問題だと思う。

攻め込んでくる国だって、それ相応の準備が必要だと思う。
付け焼刃で戦争ができる訳ないし。
勝てることを前提に戦争は起きる。

負けるために戦争を仕掛ける国はいない。
国のトップが戦争をするぞと言っても、物資が揃わなければできるものでもない。
兵士の数、弾薬、大砲、剣、食料、荷馬車、馬、必要なものは多くある。
それを、数、揃えるだけでも大変になる。

せっかく知り合った姫様や、王様を、このまま無残に殺されるわけにはいかない。
隣の国の帝国が準備を整える前に、進撃を開始する前にどうにかする必要がある。

昔、俺が描いた魔法書が地下二階に置いているそれに、その時に研究していた魔法が書いてある。

それを参考に実践してみようと思う。

その魔法と言うのは精神魔法。

魔法の中でも1番、難しい部類に入る魔法だ。

精神魔法と言うのは相手の精神を乗っ取ってしまい体を自由に動かすことができる魔法でもある。

とっても危険な魔法の1つなんだが、ただ1つの欠点から言うと相手を視認しなければいけない。

つまり相手が目で見えていないとダメなんだ。

でも、精神魔法を使っても確認することができない使っても効果はでない、だめだ。

もし精神魔法を使って、相手の意思を変えることができれば、その変える相手と言うのは帝国の上層部だ。

いくら騎士や兵士や農民の兵隊を殺すことをしても、指揮系統が生き残っていると意味はない。

つまり戦争と言うのは現場で起きているものではなく、指揮系統が生き残っていることが厄介なんだ。

戦争をすることを最終的に判断したのは、当然、上層部だから、上層部を操ること。

兵士や騎士の一部が戦争だと言ったって、戦争が起きる事はないと思う。
それはケンカやいざこざ程度になる。

またときには、貴族から上層部の突き上げがあって戦争が起きることもある。
そういう意味も含めて、上層部が中心になって戦争が起きることになる。

だから王様1人を精神魔法で操っても反対を押しきれるかと言うこともある。

つまり精神魔法で操るのは、すべて人になるわけだ。

しかし前世で新しい魔法として研究していた分野の魔法なので、今すぐ使えるわけではない。

それを研究して、実際に使ってみる事ができれば、良いんだが…

実際に地下2階の部屋で相手がいないのに使ってはみたが効果がわからない。

俺は考えに、ふけりながら庭のベンチに座っていた。

ベンチに座って考えていたが、いい考えが浮かばない。

塀の辺を見つめながら考えていたが、そこに塀を飛び越えて猫が入ってきた。

猫で実験ができるかと考えながら、猫をじーっと見ている。

人に有効なんだったら動物だから猫にも有効だろうと思って、精神魔法を使ってみる。

意識を集中して魔力を自分にまとわせながら、猫に対してスピリッツマジカルと口に出して言ってみた。

別に口に出す必要はないんだが。

そうすると俺の目が見えているものが、猫が見ているものになった。

猫が俺の方を見ていると、俺の目には俺自身が映っていた。

それだけでは猫の目を借りているだけなので、意識を集中して大脳の中に入っていき、戦争をすると言うキーワードを探してみる、もちろん猫だからない。

こういう風にすると多分意識は変えられる可能性もあるが、人間で実践したいなと思う。
チャンスはそう多くないはずだから。

猫に精神魔法を使ったときに、猫が持っていた事は、腹が減ったと言う意識だけだった。

なんだか俺までお腹が空いてきた。
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