喜怒哀楽

おしゅしず

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アマウタ

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駅から歩いていると
どこからともなく
聞こえてくる
歌を口ずさむ声

その声はとても感情的で
楽しそうな声だったり
時には寂しそうな声だったり
叫びそうだけど
必死に音を抑えているような
声の時もある

でも
彼はとても優しい音色を口ずさむ
苦しそうな音でさえ
優しくしてしまいそうなほど
彼と呼んだ方がいいのか
彼女と呼んだ方がいいのかすら分からないのだけれど

彼女から奏でられる音色は
とても優しくとても甘いので
僕はその歌を「アマウタ」と呼んで
毎日の楽しみにしている

知らぬ間にその声に
助けられている
それほど人の声には
人の心を動かす
何かがあるみたいだ
きっとそれは声だけじゃない
指から出すことの出来る音だって
例外じゃない

僕はそれに気付かず
生活していたけれど
それにやっと気付いた
さあ、これからどんな風に
この音色を伝えようか
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