鏡花水月 - 少しオカルトなエッセイ

鏡花

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第1話 年越の祓(としこしのはらえ)

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大祓おおはらえという行事をみなさまは知っているでしょうか。

もし知らなくても、お祓いおはらいという言葉を聞いたことはあると思います。

神道では人が知らず知らずのうちに犯してしまった罪や、日々の生活で溜まってしまった穢れけがれがリセットすることを祓いはらいと言います。

年末の大掃除や大晦日にお風呂で垢を落とすといった行事も、神道の祓いはらいという思想にのっとったものです。

前置き長くなりましたが、大祓《おおはらえ》というのは年に2回あって夏越しの祓なごしのはらえが6月30日、年越しの祓としこしのはらえというのが12月31日にあります。

半年ごとに罪と穢れを落として心身を整える、なんと平安時代初期から続く古い儀式のひとつです。その頃は一般の市民がやるというよりは、国家の行事という形でした。

じゃあ実際に何をやるのかというと、大祓人形《おおはらえにんぎょう》という、紙で作られた人形《ひとがた》に名前と生年月日や数え年を書きます。

そしてその人形ひとがたで体を撫でて罪が穢れを移します。体調の悪いところがあったら、そこを念入りに撫でましょう。

最後に人形ひとがたに息を三回ふきかけます。

あとは神社に初穂料はつほりょうと一緒に納めます。初穂料はつほりょうはお気持ちですが1000円~3000円くらいが多い気がします。

納められた人形ひとがた大祓式おおはらえしきで宮司さんがお清めしてくれた後、川や海などの水に流してくれます。

実はこの大祓おおはらえは夏の方が大々的にやる神社が多いので、もちろん12月もやるのですが一般の人は参加できないことがあります。初詣で忙しい神社さんもあるので朝5時とかに関係者だけでやっちゃうんですね。

なので大祓式おおはらえしきに参加したい場合は、事前に問い合わせたりWebサイトで確認するのがおすすめです。

当日参加は難しいという方は人形を事前に納めれば、当日きちんとお祓いしてくれるはずなので、興味のあるかたは是非参加してみてくださいね。
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