愛情と欲情が比例している説

白樫 猫

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10話※

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いつの間にか手を引かれ寝室に向かう。頭の中がもう源志の事でいっぱいになり、何か肝心な事を忘れているような気がしたが、それがすっぽりと抜け落ちていた。
ベッドの横に立ち、互いに着ているものをすべて剥ぎ取ると、逞しい源志の身体が露になり、その綺麗な体躯を見つめる。
「‥はぁ~綺麗だな‥源志の躰‥」
手を伸ばし指で触れると、頬を赤らめ嬉しそうな源志の顔が近づいてくる。唇を再び奪われ肉厚の舌が侵入してくると、静佳も舌を絡め吸い付く。源志が静佳の身体を支える様にベッドに寝かせると、その上に覆いかぶさってきた。深く重ねた唇の隙間から互いの舌が交差するのがチラリと見え、唾液の糸を引きながら離れていく。
源志の顔を見ていると自然に笑みが零れ、その欲情に駆られた源志の顔が静佳の首元に顔を埋めていく。ヌルリと熱い舌が首筋から耳を舐め上げると、ゾワッとする感覚が芽生え、静佳が熱い吐息を吐き出す。
源志の手が静佳の胸の尖がりに触れ、キュッと摘まみ上げると、静佳の身体がビクンと跳ねる。
「‥んぁっ‥はぁ‥」
気が付くと股の間に源志が入り込み、立ち上がっている二つの雄が触れ合いクチュクチュと絡み合うように腰を動かしていた。
「ああ‥きもち‥いい‥源志‥」
静佳は自身も腰を揺らしながら、それを受け入れていると、ふいに先程の引っ掛かっていた事が頭の中に降りてきた。
――俺‥どっち?
そう思った瞬間、源志の躰を押し返そうと手を伸ばすが、いつの間にか胸の突起が源志の口に銜えられ吸い付かれ、コリッと甘噛みされた。
「ひゃっ‥ぁん‥はっ‥」
腰にズンと欲情が走り、自分の口から漏れた甘い声が急に恥ずかしくなる。
「‥ぁっ‥ちょ、と‥源志‥まって‥あぁっん‥」
静佳が何とか源志の躰を押し上げ、チュポッと源志の口から静佳の乳首が放される。欲情に染まった瞳が、どうした?というように静佳に向けられた。
「‥あっ‥あの、さ‥俺は‥本当は‥入れる方‥なんだけど‥」
呼吸を整えながらも、ひとまず自分の要望を伝える。
「‥んっ?」
意味が分からないのか、源志の顔にハテナマークが見えた気がした。
「だから‥俺は、お前に‥入れたい‥」
前回は、何故か酔っていて不本意ながらもネコになってしまったが、本来は入れる側だと伝えた。
「‥あっ、そっか‥うん。そうだね‥いいよ」
あっさりと返され、静佳は拍子抜けした様にポカンとした顔をした。
「えっ?いいの?」
「うん。俺は、しずと恋人になれるのなら、どっちでもいい‥」
白い歯を見せ笑顔でそう言った源志の顔が、クラッとする程男らしく、静佳の胸がドクンと高鳴る。
そうだ‥こいつはそういう奴だった‥目から鱗ではないが、心の奥にあった静佳の小さな拘りが、瘡蓋が取れるようにポロリと剥がれた。
「クスクスッ‥そっか‥そうだよな‥」
いきなり笑い出した静佳を不安そうに見つめ、源志は首を傾げている。
「‥どうかした?」
「いや、何でもない‥やっぱ、俺‥お前が大好きみたいだ‥」
静佳はそう言うと、混乱している源志の首にしがみ付くと、その唇に自身の唇を重ねた。チュッと音を立て離れた時、驚いている源志に静佳は口を開く。
「‥お前が欲しい‥源志、俺をめちゃくちゃにしてくれ‥」
ニカッと笑った源志が、静佳の身体をギュッと抱き寄せると、嬉しそうに微笑む。
「しず‥俺も大好きだよ‥」

重なる唇から愛おしさが込み上げ、もう、この手を放すことが出来ないと感じた。
触れる大きな手が熱い躰を弄るように撫で上げ、感じる場所を確実に責めると、さらに欲情した躰が熱を放出する。何度も喘ぎ声を漏らし、その唇にその指先に翻弄されると、厭らしい蜜がダラダラと流れだし、愛おしく指で絡めペロリと舐められた。その色気にゾクッと背筋に欲情が走る。
限界まで広げられた場所に、太くて固い肉棒が入り込むと、静佳の唇から嬌声が放たれ、白い躰が反りあがる。
律動によって揺さぶられる躰は、全身が薄く色づき快楽によって震え始める。タガが外れる様に零れる声に、源志の雄が更に大きさを増し、ジュポジュポと音を立てて出入りする部分に視線を送ると、源志はさらに深くまで貫いていく。
「んぁっ‥あああっ‥げ、んじ‥あっ‥んぁっ‥」
静佳の口から名を呼ばれ、こんなにも嬉しい事があるのだろうかと、源志は思う。
大きく反り立つ静佳の雄が、先程から蜜を垂れ流し限界だとブルブル震えている。最奥を何度も貫くと、悲鳴の様な嬌声が漏れ、源志もまた自分も限界を迎えようとしている。
「‥はぁっ‥しず‥イクよ‥」
限界まで一度引き抜き、何度も最奥まで一気に貫く。グチュッと音がすると中でローションと源志の蜜が絡み合い、押し出された穴からダラリと垂れ、源志の熱く膨張した雄が、内壁を擦り付けながら抽挿する。
源志の手が伸び、ブルンと揺れる静佳の雄を激しく扱く。
「ひぅっ‥ああっ‥イク‥んぁああっ‥」
ビクンと大きく背を撓らせると、静佳の雄からピュルルッと精が吐き出され、その瞬間に源志の雄が静佳の中で絞り上げられ吐精した。
「‥んっ‥ぁっ‥しず‥っ‥」
ギュウギュウと締め付けられ、大量の精が放たれると、静佳の中がジンわりと熱くなる。
「あっ‥はぁん‥げん、じ‥いい‥きもち‥いい‥はぁっ‥」
絶頂を迎え敏感な躰は、その源志の精を放った刺激でさえも感じ取り、まだビクビクと躰を震わせていた。熱く火照った躰を強く抱き寄せれば、源志はチュッと静佳に口づけをする。
「‥しず‥気持ちいい‥しずの中‥本当に気持ちいいよ‥」
そんな言葉を囁きながら、源志はゆるゆると腰を動かし、自分の柔らかくなった雄を静佳の中で擦り付けている。
「‥んぁっ‥ア、ン‥俺も‥きもち‥いい‥げんじ‥ぁっん‥」
源志の雄が再び重量を増し、静佳の穴の中をいっぱいに満たしていくと、グチュグチュと中を掻き回しながら、静佳の感じる場所を擦り上げていく。
「‥しず、今日は‥無限にできそう‥」



この年の暮れと正月の事を、静佳は一生忘れないと思った。
とにかく、ずっとやりっ放しだったから。
あの時、2回が限界だと言っていたのは誰だったのか、虚偽の発言をしていたのではないかと疑うほどだった。
その事を源志に聞いても、そうなんだよ‥やっぱり愛じゃない?と見つめてくる始末で、静佳は、まぁ自分に欲情してくれている事だと、喜ばしく思う事にしていた。
だが、気を抜くと常に源志の雄が静佳の中に入っているような気がして、休みの間に自分の尻の穴が緩んでしまうのではないかと不安が込み上げてくる。
年越しのカウントダウンの時も、中に入りっ放しで、おめでとうと言い合ったし、なんなら静佳が何度も達し、意識を失った後も、抜かずに一晩明かしたって事もあった。
流石に目が覚めた時に、背後から入れっぱなしの男がスヤスヤ寝息を立てている事に気が付いた時には、頭をゴツンと殴った。
まぁ、とにかく‥なんだかんだと、そんな源志の全てを許してしまえるほど、静佳は惚れてしまっていたのだ。


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